何から何までそうなるなら ~ KNITOLOGY/ WOMEN’S WORK JACKET

スコットランドブランドのイベント真っ最中ではありますが、それはそれとして通常商品も続々と入荷してきています。

今回ご紹介の女性用ニットジャケットは、冬物ではなく季節をあまり問わないもので、手掛けるのは当店初登場のKNITOLOGY(ニットロジー)。

「ニット学」の名の通り、ニットを学問ととらえ、その可能性を探究していくブランドです。

デザイナーの鬼久保さんは、ドレスメーカー学院で学んだのち英国ノッティンガムトレント大学にてニットを専攻、在学中現地のニットテキスタイル会社に勤務していました。
その当時ご友人から受けた相談をきっかけに、福祉のデザインに興味を抱くことになります。
帰国後は慶應義塾大学にて布の触感や着心地が人体にもたらす影響について研究、卒業後にKNITOLOGYを立ち上げました。

彼女のニットは、人間工学や解剖学に基づき設計された緻密なパターンに編み立てたパーツを立体的に組み合わせた、とてもロジカルでユニークなものです。

このニットジャケットにはそんなKINITOLOGYらしさが存分に表れていますので、じっくり見ていきましょう。


素材は綿をベースにさまざまマテリアルををブレンドしたもので、触った感じはスウェット?と一瞬勘違いしてしまいかねないほど厚みのある、度の詰まった生地に編み立てられています。
肌理が細かく、柔らかで、のびがよく、それでいてクリーンな凛とした表情を持っています。

また、一枚の布から裁断されるのではなく、人体の骨格、筋肉の流れに沿う形に細かくパーツごとに編まれています。
これをひとつひとつスチームなどで成形し、生地の端の糸を本体に編み込んで処理したのち、布帛のスーツと同じようにミシンで立体的に縫合されました。

裁断を行わないことで切り口の始末が不要になり、縫い代を極限まで細くすることができます。
その結果、着心地やすっきりとしたフォルムに繋がるというわけです。

背面や腕を見れば、まるで最先端のスポーツウェアのような構造になっているのがおわかりになるでしょう。

しかし、そのシルエットはスポーツウェアとはまったく異なるものです。

ラペルなどを削ぎ落としたノーカラーで、且つニットでありながら、胸元から立体的なカーブを描きつつうなじにかけてすっと立体的に立ち上がります。

肩は体型を選ばないラグランスリーブですが、これもなで肩になりすぎず、きちんとした印象を保てるようパターンが工夫されています。

ボタンは裏面に留める仕様となっており、服の持つミニマルな印象を阻害しません。

Jensの布帛ジャケットにも通じる鋭角的な美学を感じさせながら、袖口を見ればやはりニットです。

こうして見ていくだけでも只者ではないのがわかりますが、袖を通し、腕を水平の角度に上げ、ぐいっと肩を前に動かしてみてください。

その吸い付くようなのびやかさに、衝撃を受けることでしょう。

たしかに伸縮性に富み馴染みやすい素材ではあるものの、この体に沿う着用感は、それだけで生み出せるものでは到底ありません。

店頭で実際に着て、体を動かしてそれを感じていただきたいと思います。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ ネイビー/ ブラック


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