靴の町パルティザンスケにて、昔のままの製法で作られているスニーカーブランドZDA。
ブランドの詳細についてはこちらをご覧いただくとして
Z・刻をこえて
Believing a sign of Z
今まで当店ではそのランニングシューズカテゴリにあたる”Marathon”シリーズを展開して参りましたが、実はこのブランド、かつてはMarathon以外のラインも存在していました。
そのひとつである”Trainer”は、室内での球技に特化したシリーズです。
体育館履きを思わせる懐かしいルックスで心を和ませるこの2900FSLは、バレーボールではなく(体育館履きはバレーボールシューズです)ハンドボールシューズです。
ハンドボール、日本ではサッカーや野球の陰に隠れ、だれもが知る球技ではありつつもそれほど競技人口の多いスポーツではないものの、本場ヨーロッパでは非常に人気があり、男子大会のみの時代からであれば1938年から世界大会が行われています。
スロバキアハンドボール連盟(SZH)のオフィシャルサイトはスロバキア語のみのため、店主の言語能力ではそこから多くを読み取ることができませんが、ZDAの生まれた彼の地でのハンドボール事情についてご興味のある方は、是非リンク先をご覧ください。
アッパーは体育館履きと同じく、牛革スウェードとナイロンのコンビです。
肌理が細かくコシのある、良質なスウェードですね。
フットサルシューズなど、室内競技用の靴ではゴムの色が床に付着するのを防ぐのと、その粘り気のある素材ゆえの適度な滑りづらさで、ソールには生ゴムが好んで用いられます。
2900FSLもその例に洩れず、質の高い生ゴムが採用されました。
接地面には、”S-KAISER”のロゴが入っています。
靴底メーカーなのかZDAのオリジナルなのかなど詳細は不明ですが、Trainerシリーズではよく使われていたようです。
程よい柔らかさ、しっかりとしたグリップ力を備えています。
タンにはボールを扱うアスリートのイラストが描かれています。
2800FSLのマラソンマン同様、緊張感のない暖かな絵柄ですね。
ハンドボールでの使用はもちろんのこと、街履きとしても先日ご紹介したKESTIN HAREなどと合わせれば面白い化学反応が起きると思います。
世間ではダッズシューズと呼ばれるスニーカーが流行の兆しを見せている今だからこそ、そのエッジィな世界観とはまた異なるベクトルでの愛くるしい野暮ったさ、そして甘酸っぱい青春の日々のフラッシュバックを、是非お楽しみください。
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