藍より青し ~ niuhans

先週雪が降ったのが嘘のような連日の心地好い暖かさに、身も心も弛緩して止みません。

店の前の街路樹も、心なしか例年より早く萌え始めました。

この陽気もあってか、だんだん薄手のカットソーやシャツをご覧になる方が増えて参りました。

各ブランドからもそれに応えるように続々と入荷が続いていますが、niuhansからもいろいろと届いておりまして、今回はその中からシャツを紹介致します。

艶やかな光沢を湛えたタイプライターの春めいた一枚と、

昨年ジャケットに用いられご好評いただいたサウンドクロスを用いたシャツです。

先に挙げたタイプライターはインディゴをロープ染色した60番手単糸を高密度に織り込んだものです。
同じように糸を染色するジーンズ同様、着用と洗濯を繰り返すことでアタリが発生し、抑揚のついた味わい深い風合いへと変化していくことでしょう。

水牛の角を削って成形した乳白色のボタンがまた、生地の雰囲気によく合いますね。

ぱっと見だと判りづらいのですが、バックヨークが真ん中で分かれ、左右の生地が斜めに配されています(スプリットヨークと称します)。

肩から腕に向かって織り目が斜行することで、平織り生地ながらわずかばかり伸縮性が生まれ、フィット感と耐久性が高まる一方で、決して効率的とは言えないディテールのため、高級なシャツに用いられる仕様です。

女性、または小柄な男性に適したサイズ1のみご用意しました。

一方のダークネイビーのシャツ、このサウンドクロスもタイプライターの一種で、指を滑らせたり鋏で裁断すると鳴くような音を立てることからこの名前が授けられました。

強いハリを持った高密度生地で、この凛とした表情を活かすべく、胸ポケットすら省かれたミニマムなデザインでまとめられています。

そこにひっそりと織り込まれた、小振りの襟の角度であったり、着用時のシルエット、細やかなディテールの積み重ね(ちなみに、先述のインディゴタイプライター同様、スプリットヨークになっています)が、ただシンプルなだけでない、ああ、niuhansだなと溜息の洩れる寡黙な美しさを生み出しているわけです。

こちらはメンズサイズのみの入荷となっています。

どちらも言葉による説明や絵面ではその佳さがなかなか伝わりにくいシャツです。
しかし一度袖を通していただければ、余計な売り文句など不要であること、ご納得いただけることでしょう。

オンラインストアはこちらです→
Indigo typewriter Cotton Long Sleeve Shirt
Sound Cloth Cotton Long Sleeve Shirt


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