たまには音楽の話を ~ Lamp/ ゆめ

そもそも音楽に詳しいなんて口が裂けても言えないレベルですが、
最近は齢のせいか新しい才能に対してのアンテナが鈍感で、
たまにCDを買うことがあっても昔から好きなミュージシャンのものばかりです。

そんな中当店の常連さんが
Instagramで紹介していたバンドがあるのですが、
youtubeでPVを視聴してあまりの佳さに衝撃を受け、
辛抱たまらず最新盤(といっても1年以上前のリリースですが)を
買ってしまいました。
今まで知らなかったアーティストを人から教わって購入まで至ったのは
nujabes『modal soul』以来ですので、約10年ぶりとなります。

それがこちらLampの『ゆめ』です。
2015-05-19 15.49.45

以前彼に好きなミュージシャンやバンドを訊ねたとき
その名を挙げていたのですが、
迂闊にもその際Lampと聞いて頭に浮かんだのはBOaTでした。
まるで違いますね。

それにしても凄まじいクオリティです。
アルバムを通してまったく捨て曲がありませんが、
強いて個人的な好みで選ぶとしたら
#1『シンフォニー』、#3『ため息の行方』、
#6『渚アラモード』、#7『残像のスケッチ』を推します。
特に『シンフォニー』は絶品です!

なぜ今までその存在を知らなかったのか、
不思議で仕方ありません。
youtubeの再生回数も決して多くはなく、せいぜい数万回でした。
たしかに万人受けはしないとは思いますが、
それにしてもこのセンス、実力にして世間に知られていなさすぎです。
何かの政治的圧力でもかかっているのでしょうか。

少し調べてみるとキャリアは思いのほか長く
2003年に1stを出しているようですが
(ということは10年以上も素通りしていたんですね!)、
当時店主の周囲で話題になっていたのが冨田ラボ『Shipbuilding』でした。
聴いた印象としてはそれに近い
作りこまれたシティポップ性を感じますが、
Lampのほうが心地よい隙間や抒情性があり、ずっと好みです。
またシティポップ性と書きましたが、
特定のジャンルに収まらない多様性を持ちます。

複雑なコード使いや曲の展開もさることながら、
先が読めないのに素直に美しいと思わせるメロディーラインに感心します。
極めてテクニカルであるにも関わらず技巧だけに走っていないんですね。
適切な表現ではないかも知れませんが、感覚的な旋律です。

歌詞のスタイルは若いころの松本隆を彷彿します。
はっぴいえんど~初期サニーデイの系譜です。
そこまで懐古的ではないようですが。

またこのジャケットが素晴らしい。
店主も中学生時代からファンの林静一の画です。
『さち子』という曲も収録されていますが
これは『赤色エレジー』ということでしょうか。
以前にもアートワークに鈴木爺二を採用しているようです。
ほんとうにいい趣味してるな…

何にしても「最近あんまりピンとくるバンド出てないよねー」なんて暴言は封印します。
知らずとはいえ、たいへん失礼致しました。


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