KESTIN HAREの今季のコレクションは、”SHELTER”(避難所)をテーマに構成されています。
核シェルターなどのイメージもありなんだか物々しさを感じますが、それほど重厚な意味合いではないようです。
ケスティンの育ったスコットランド北部には、Bothyという文化があります。
(画像はMBA公式サイトより)
これは一種の山小屋、避難小屋で、Bothy Codeと呼ばれる最低限のマナー(出発時には片付けていく、生ものを放置しない、など)を守ればだれでも無料で利用できるようになっています。
大規模なグループというよりも、少人数(5人以下)が短期間滞在するのに向いているそうです。
現在はMBA(The Mountain Bothies Association)という団体が100を超えるBothyの維持に努め、多くの人たちに快適なBothyを提供しています。
ご興味があれば公式サイトをご覧ください。
さてこのBothy、基本的には石造りの昔ながらの構造が多く、とりわけ我々のような外国人からすればより旅情を掻き立ててくれるのですが、近年では最新の素材、技術を用いたモダンな建物も増えてきているようで、なかなか面白い状況になっているとのこと。
今回のコレクションは、そんなBothyの現状に着想を得て、伝統的なアウトドア用の服を現代化するアプローチに挑戦しています。
まずは新作WICK TROUSERの、モダンなデザインとクラシカルなカントリースタイルの融合をご覧あれ。
WICKは英国で仕立てられた幅広のクロップトパンツで、すっきしりた腰回りからまっすぐ直線的に落ちるシルエットが持ち味です。
使われている素材がちょっと変わっていまして、ウールはウールなのですが
ヨークシャーのMarton Millsによるソーンプルーフ(Thorn Proof=防茨)生地を採用、これは伝統的なカントリー向けの布で、藪や野に出たときでも棘が貫通しないようになっています。
色はチャコールに
フランネルグレーと名づけられた(フランネルではありませんが)ミディアムグレー。
前述の通り頑強で、コシが強いためシルエットを崩しません。
当然ながら若干ごわつきのある肌触りですが、腰から膝にかけて筒状の裏地が設けられ、直接体に触れる部分はさらっとしています。
穿き心地にまったく影響のない自然な素材の粗野感は、心地好い野趣味です。
新旧のハイブリッド感が絶妙な完成度の高いパンツゆえ、今回はいろいろな方にお試しいただきたく、SからXLまで取り揃えました。
その分各サイズの在庫は少なくなっていますので、どうぞお早めに。
オンラインストアはこちらです→ チャコール/ フランネルグレー