袖ひちてむすびし水のこほれるを 春立つ今日の風やとくらむ ~ SOAK IN WATER

比較的温暖な横浜はこの冬まだ雪らしい雪も降ってはいないのですが、寒冷地では大いに吹雪いているようで、天気予報を見れば今が冬の盛りであることを再認識させられます。

それでも来たる雪解けの季節を想起させてくれる、そんな銘を冠したベルトがやって参りました。

当店では初登場となります神戸のベルト専業ブランド、SOAK IN WATERです。

ブランドディレクターである角本惣次さん自身の手で一本一本作り上げられるそのベルトは、新品の状態が最高なのではなく、長く使い込むことでその魅力を増して、持ち主の生活やスタイルに浸透(SOAK)していきます。

そのために用いられる素材、構造は剛健そのものではありますが、ただその骨太な価値のみに終始せず、柔和で、穏やかな雰囲気も併せ持っているのが特徴です。

専業ならではの豊富なラインナップが用意されているなか、今回当店ではまず2型を選びました。

まずは細身のNarrow Standard。

11穴のベルトホールが設けられた、ユニセックス対応のロングベルトです。

ブラックはイタリア製のベジタブルタンニン鞣し革を採用、同色のバックルにより洗練された顔つきとなっています。

一方タバコカラーのものはブラック同様イタリア製のベジタブルタンニン鞣し革ではありますが、こちらはより油分の多いバケッタ(伊トスカーナ州の伝統技法にて鞣された革)で、さらに表面を粗く加工した、名門バダラッシ・カルロ社製”プエブロ”を採用しています。

粗い質感に仕上げることでより外部の環境に反応、具体的に言えば手の脂分などを吸収しやすくなり、使用を繰り返すことによってどんどんコクのある深い艶が生まれます。

ちなみに、このベルトはオリジナルの缶に収められて販売されています。

もう一型であるSolidはもっと頑強で、男性的なベルトです。

角の立ったオリジナルの真鍮バックルと肉厚なイタリア製オイルドレザーを縫い合わせて作られています。

Narrow StandardもSolidも手縫いによって接合されていますが、こちらのSolidには複数色を混ぜ手で撚った美しい糸が用いられ、革や金具ゆえの粗野に偏らない工夫が施されました。

こちらは缶ではなく紙箱入りです。

なお、どちらもモデルにもブランド名に関連して”WATER”を彷彿させる雫型のベルトホールが開けられています。

こうしたところにも、独特のやわらかな感性が活きていますね。

いい素材を使って高い技術で作りました、決してそこで止まることのないSOAK IN WATER、是非ご注目を。

オンラインストアはこちらです→
Narrow Standard ブラック
Narrow Standard Vacchetta タバコ
Solid ブラック


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