平凡なようで、平凡からほど遠い靴です。
YOAKの新作HENRYからは、今までのヨークらしさを失うことなく、ブランドが確実に次のステージへと進んだことを窺い知ることができます。
ローカットでなくハイカットでもない、絶妙な高さのミッドカットが、今見ると新鮮な印象。
灰色がかったホワイトスウェードに、仄かに暖色を帯びた靴紐が、ともすれば過剰に禁欲的になりすぎかねないデザインに優しい温かみを付与しました。
足首からつま先まで裏面には豚革がたっぷりと用いられ、ふんわり柔らかく足を包みこみます。
STALEYの上位モデル1.0と同じくVibram社製のソールを採用。
レギュラーモデルにくらべ耐摩耗性、グリップに優れています。
表面上ここまで虚飾を削ぎ落し尽くすと何か足さねばと不安に駆られそうですが、こうした細部への入念な気配りから、そんな余計なおかずなど不要ということがお解りいただけたことでしょう。
うれしいことにソール交換にも対応していますし、くてくてに履きこんで、それに伴う変化も楽しみたいですね。
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