公園のベンチに 埃が舞う ~ EEL Products/ チベットパーカー

とくに県外の方にがっかりされがちなのですが、仲町台は横浜でありながら浜の横には位置しておりません。

それどころか海とは程遠い丘の上にございまして、ほんの数十年前まで、ここ港北ニュータウン一帯の大部分は今以上に雑木や竹林だらけの里山でした。

ただ、地域として見れば昔から人は住んでおり、都筑ふれあいの丘駅近くの花見山遺跡からは縄文土器が大量に出土し(横浜市歴史博物館や東京国立博物館でその一部を見ることができます)、かの『万葉集』にも筑紫に派遣された都筑郡の上丁・服部於由の詠んだ防人歌

和我由伎乃 伊伎都久之可婆 安之我良乃 美禰婆保久毛乎 美等登志怒波禰
(我が行きの 息衝くしかば 足柄の 峰延ほ雲を 見とと偲はね)

が収められています(巻第20)。

この愛すべき都筑の地を含め、横浜北部の丘陵地帯はかつてその利便性の悪さゆえ「横浜のチベット」と称されていました。

そんな歴史を思い起こさせるショートコートが、EEL Productsから届いています。

その名もチベットパーカー。
実に、辺境の地・仲町台の洋品店に相応しいではありませんか。

肉厚のコットンツイル一枚で仕立てられ、

紐のループを用いたボタンの留め方が実にエキゾティック。

正直服自体チベットの民族衣装との共通項はあまり見当たらないのですが、

商品名をよく見れば”Tibet Parka”ならぬ”Tibet Parker(チベット公園管理人)”ですし、なかなか一筋縄ではいきません。

公園といえば、ここ港北ニュータウンは、かつての里山や田園地帯を根こそぎ剥ぎ取るのではなく、基本構造を残し緑道、公園をまず配置してそこに沿って近隣住区を開発するという順で設計されています。

緑道で結ばれる公園の如く、またチベット仏教に於ける六道輪廻の如く、点と点がこうして繋がり、円環が成就しました。

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