仄暗い水の底から ~ SOAK IN WATER/ “BLACK” SERIES

なぜだかこのところ、ベルトをお探しのお客様が増えてきました。

ベルトは、世の中にいくらでもあるようで、探してみるとなかなかちょうどいい品が見つからないものです。
品質上の要求をクリアするのはもちろん、デザインのお好み、そしてどんな装いに必要なのかなどの細かいニーズに応えねばなりません。

一般論ですがスーツなどには薄く柔らかい革を二枚合わせたものが向いていますし、普段からガンガン使い込んでいくのであれば、一枚革のものがお薦めです。

さてその一枚革、耐久性を重視すると当然ベルト自体が武骨になっていきます。
それが魅力とも言えますが、必ずしもそれが絶対的な正解とは言えないでしょう。

とくに当店で取り扱っている服はマッチョではないため、あまりに腰回りばかりが男臭いのも困ります。

そこで昨年初春に辿り着いたのが、SOAK IN WATER。

質実剛健にして粗野でなく、どこか甘い優しさだったり、あるいは透徹な切れを感じさせるベルトは、登場するや否やすっかり当店のラインナップに溶け込んでいきました。

そんなSOAKのなかにもさまざまなラインナップが存在するのですが、今回ご紹介するのはブラックシリーズ。

革、縫い糸のみならず、バックルまで黒に統一されています。

使い込んでいくとこの塗装が剥がれてきて、地の真鍮の色が露出してきます。
そうした経年変化もまた、このベルトの悦びです。

2型入荷していますが、まずは初回入荷時から展開している、Narrow Standard。

15mmの細幅で、やや薄めに漉かれた植物タンニン鞣しの牛革が用いられています。

ユニセックスのフリーサイズで、11もの穴が開けられました。
なお、SOAK IN WATERのベルトの穴はブランド名に因んで水滴型となっています。

もうひと型は、当店では初の登場となるStandard。

こちらはNarrow同様に植物タンニンで鞣された革ですが、しっかりと硬く、肉厚です。
幅は25mm。

ゆっくりと時間をかけて、馴染ませてやってください。

ともに専用の缶に収められており、プレゼントにも最適です。

ベルトはやや地味なポジションの小物ではありますが、その違いは明確に表れます。

季節が進み、身に纏う服が重厚感を増せば、装いに於けるベルトの見え方もまた変わってくるもの。
まずは一度ご検討ください。

オンラインストアはこちら→
Narrow Standard ブラック
Standard 25 ブラック


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