コバルトの季節の中で ~ ASEEDONCLOUD/ Kobold P-coat

ASSEDONCOUDの今季のテーマ”最眩組(moguragumi)”は、ちょっと不思議な、少女と4人の老坑夫たちの物語です。

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ある日のことです、亡くなった仲間を埋葬するため坑夫たちがお墓を掘っていたその時を同じくして、町にひとりの女の子が誕生しました。
彼ら-4人の坑夫たち-はその子を仲間の生まれ変わりとして大切に育て、自分たちの仕事場に日々連れ出すようになります。

月日が流れ女の子は成長。
いつものように老坑夫たちとともに採掘作業中に勤しんでいると、たまたま古いお墓に当たり、ボロボロになった遺品を掘り返してしまいます。

女の子はそれを見て大変悲しみましたが、その様子を見た坑夫たちが遺品を綺麗に戻すと、とても喜び彼らを褒め讃えました。

それからというもの、彼らは地下で遺品を元に戻す作業に没頭するようになります。
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この老坑夫のなかでもっとも曲者なのが、Kobold(コボルド)翁。

勤労意欲が低く、そして強欲なおじいさんです。
怠惰きわまる態度ゆえ仲間からも半ば見限られているのか、ほかのメンバーの予定表を持つのがほぼメインの仕事と化しているご様子。

そんな彼が着用しているのが、このKobold P-coatとなります。

滑らかな肌触りの上質なウールを使用、ナイロンで補強を入れて織り上げた肉厚なメルトンで仕立てられています。

太った翁の体形に合わせた形状で、ゆったりとしたサイズ感、大ぶりの襟、低い重心が特徴です。

手癖の悪さが翁の困ったところで、彼は仲間が綺麗に戻そうとしている遺品を、こっそりとくすねてしまう(そしてすぐバレて怒られる)とのこと。

そのため、このコートは大きなポケットのみならず

ボタンを閉めたままでも手の入れやすい内ポケット、そして上前裡にも小さなポケットが設けられています。

こんな愛嬌に富んだコートですが、その仕立ての美しさや着心地の良さ、シルエットの美しさは見事なもの。
さすがアシードンクラウドと、舌を巻くのみです。

余談ですが、彼の名はドイツなどの民間伝承で語られる意地悪な妖精コボルトと同じです。
そして、金属元素コバルト(原子番号27)の名も、同じくコボルトに由来します。

コバルト鉱物は冶金が困難なため、コボルトが坑夫を困らせるために魔法をかけて作った鉱物と信じられていました。

そんな妖精同様ちょっと厄介なところのある、でもなんだか憎みきれないおじいさんに思いを馳せながら、冬の装いを愉しんでみては如何でしょうか。

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