なんとも芸の細かいニットたちがknitchyより入ってきました。
ぱっと見はただストライプ柄であることしか認識されないかと思われますが、細部を確認すると発見の連続に眩暈がしそうです。
ただ着る分には身頃が縦縞、袖が横縞のようですが、広げてみると身頃と袖が一体化しており、柄がそのまま続いていることがお分かりになると思われます。
さらによく見ると、編みの方向が横向きです。
通常ニットは横方向に伸縮するよう編まれ、仕立られていますが、これは90度寝かせられています。つまり、生地だけを見ればボーダー柄というわけです。
ということは、身頃から袖が延長しているというよりも、袖が拡がってそのまま身頃になっている構造だとも言えそうですね。
knitchy全般に云えることですが、デザインを技術で表現するというよりも、技術をデザインで表現している感さえ受けます。
それがモードの域まで昇華されるのではなく、日常生活の中で気軽に着られるものに落とし込まれているというのは、却って贅沢なことではないでしょうか。
縞のピッチやディテールは異なりますが、同じシリーズでカーディガンと7分袖のプルオーバーが揃っています。
店頭にて、広げて、よく見て、そして着てその細緻さをお確かめください。
オンラインストアはこちら→ プルオーバー ホワイト/ インデイゴ カーディガン グレー/ ホワイト/ インデイゴ