何かの冗談じゃないかと勘ぐってしまうような、
食洗器の中のような春の嵐のあとに初夏の陽気が唐突に訪れた日曜日でした。
その直後にバランスを取ろうと云わんばかりの冬日が、今週いっぱい続くそうです。
今朝は事前に脅されたほどでもないなと思っていましたが、
耐えず吹く北風に冷やされて昼にはすっかり寒くなりました。
小雨も混じってきたようで、ますます陰気な様相を呈しています。
インフルエンザも流行っているらしいですし、
体調管理にはより一層の留意を要しますね。
とはいえ2月はもう折り返し。
あと数週間すれば気温は低くとも気分は冬から抜け出すころ。
今月はまだまだ需要もありコートやニットも陳列していますが、
店頭は少しずつ春仕様に切り替わっています。
もうすでに何枚かご紹介済みの新型のシャツは
基本的にはオールシーズン対応ものが多かったのですが、
このblancのロングシャツは素材、デザインともに春爛漫な一品と言えます。
当店では珍しいノーカラー仕様で、
すっきりした首回りとなっています。
また着丈の絶妙な長さはリラックス感を演出しながらもだらしなくなることはありません。
シャツワンピースと呼ぶには短く、シャツにしては長い、そんな丈です。
元来シャツは肌着で、とても着丈が長い形状でした。
一般的なシャツの前後が長くて脇が短いというのはその名残です
(前後をボタンで留めてオールインワン下着として使っていました)。
そんな往時の意匠である途中で切れた前立ての仕様を遊びとして取り入れることで、
仄かなアンティーク感が生まれました。
blancのスタンスとして、ブランド単体で確固たる世界観を示すというよりも
使用者それぞれのワードローブの中身と自由に組み合わせて楽しんでいただくことが
重視されています。
このシャツもたとえば合わせるボトムスひとつで様々な表情となり、
着る方の個性、スタイルでどうとでも変わる面白さがあります。
そういう楽しみ方ができるのは”白いオックスフォードのボタンダウン”に代表される
所謂永世定番的なアイテムに限らないということを教えてくれているようです。
オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ ストライプ