いよいよ三年目に突入します

いよいよ明日、Euphonicaは開店二周年を迎えます。

一年目以上のスピードでこの日になってしまったような気がします。

常連様はじめご愛顧いただいているすべてのお客様、お取引様、STYLERの皆様、同志の方々、そして当店に関わっていただいたあらゆる方々のお陰で何とか迎えられた二周年です。

心より御礼申し上げます。

この一年も相変わらず各方面から多大なご心配をおかけしっぱなしで、まったく頭が上がりません。

三年目はあいつを信じてよかったなと思っていただけるよう、今まで以上に精進して参ります。

そして引き続き家族にもだいぶ無理を強いてしまい、完全に支えられっぱなしでした。
この場を借りて有難う。

また来年もその先もこの日を迎えられるよう、より店としてクオリティを高め続けて参ります。
皆様、改めまして今後とも宜しくお願い申し上げます。

Euphonica
井本 征志


イベント開催のお報せ ~ delightful toolセミオーダー会

横浜のお隣り大和市にアトリエを構えるdelightful toolさん。

昨年秋にデビューしたばかりなのですが、とてもそうは思えない見事な靴づくりを行う新進気鋭のシューズブランドです。

ディレクションを行う寺田さんとは2ヶ月ほど前に知り合ったばかり、しかし世代だけでなく服や靴に対しての考え方がひじょうに近く、すぐに意気投合しました。

そのスタイルはありそうで他にない絶妙なもので、ドレスシューズの製法や素材使いでありながらクラシックではなく、柔和な表情はさまざまな装いに対応しつつも、正統派のつくりに裏打ちされた精悍さゆえカジュアルに寄りすぎてはいません。
全体として、歩きやすさを重視した丸みのあるシルエットが形状的特徴となります。

履き込んだ姿がまた美しく、鑑賞のための工芸品でなくあくまで道具として使われることを想定した靴であることが窺えます。

ラグジュアリーではない上質、日常生活にすっと馴染む気軽さをモットーとする当店とかなり近いスタンスと言えるでしょう。

さて、このブランドでは既成のモデルもありますが、基本的にはアトリエショップにて寺田さんが足を計測し、セミオーダーにて受注生産を行っています。
しかし大和市は必ずしも当店のお客様の行動範囲には入らない、ちょっと距離のある場所なのが難点。

そこで来たる下記2日間、当店にて寺田さんをお招きして受注会を行います。

2/11(土)~2/12(日) 12:00~20:00

気になる価格ですが、基本は3パターン。
このレベルでのセミオーダーとしては決して割高ではありません。

・既製品(黒のプレーントウのみ) 税込¥59,400
・パターンオーダー(マッケイ製法) 税込¥70,200
・パターンオーダー(9分仕立て) 税込¥97,200

パターンオーダーのベースとなるデザインは
・プレーントウ

・ウィングチップ

・ストレートチップ/ パンチドキャップトウ

・チャッカブーツ

で、価格はすべて同じです。

アッパーの革やソールなども豊富なオプションからなんと無料で選ぶことができます。

なお、チャッカブーツ以外は¥5.400(税込)を追加することでブーツにも変更可能となっています。

その他のオプションなど詳細はこちらをご参照ください。
→ delightful toolのオーダーシューズ

また、当日は試し歩き用のサンプルを各サイズご用意いただけるとのことで、店頭で計測した上でこれを履いてせきれいのみちなど近隣を歩き、気になる部分を確認して修正を行うことでより高いフィット感を実現することができます。

靴のオーダーというと小難しい玄人の世界のようですが、寺田さんはとても温和な方ですので、初めての方でも靴の知識のない方でもお気軽にチャレンジしていただけます。

それにしても書いているそばからワクワクが止まりません。

当日は勿論Euphonicaとして通常営業を行っておりますので、是非とも春物冬物を探しがてら革靴の奥深い世界をお楽しみいただければ幸いです。

保存

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ダンシング・セブンティーン ~ EEL/ 陶器釦のシャツ17′

定番品番の比較的多いEELの中でも、シャツと言えばまず真っ先に思い浮かぶのは陶器釦を用いたものではないでしょうか。

手練りの半磁器製のボタンはその不揃いさゆえに温もりを感じさせ、プラスティックには決して出せない奥行きのある艶めきを湛えています。

そんなボタンをあしらいながらもそれだけに依存しない絶妙なバランスのデザインが施されたそのシャツは、何年にも亘り愛されてきました。
サクラコートのように不変のモデルとして作り続けても何の不思議もありません。

しかし進化を続けるEELは敢えてこの定番モデルに手を付け、”陶器釦のシャツ17′”として生まれ変わらせました。

最大の変化は生地とボタンの色合わせ。
従来のモデルは陶器釦をより引き立たせるため、白地などに蒼いボタンをを配したものでした。

ところが今回は奥ゆかしくも生地と同色のボタンを使い、ぐっと主張が抑えられています。

ここまで控えめにするならばプラボタンでも変わらないのでは、というのは大間違いです。
その質感、光沢は殊更アピールせずともふとした間にどっしりとした存在感を放ちます。

シャツ自体のデザインにも大幅な変更が施され…、というよりまったく違うものへと新生しました。

一見するとプルオーバーシャツのようですが、前立ての下半分は比翼仕立てになっています。
比翼の下は陶器でなく本体と共生地のくるみボタンです。

袖口は従来と同様くるみと陶器を両方使っています。

また、比較的小ぶりであった前モデルより横に広いサイズ感となりました。
今様のオーバーサイズとまではいかずとも、ややゆったりとした着用感です。
肩が入らず陶器釦を諦めていたお客様には嬉しい変更ではないでしょうか。

白と紺のオックスフォードをそれぞれXS~Lまで全サイズ取り揃えました。

大寒真っ盛りでシャツ一枚ではとても表には出られませんが、なんの暖かいニットや外套を羽織れば今すぐ楽しめるものです。
春が訪れたころには歯の折れた櫛の如くサイズ欠けが発生していることも大いに考えられます。

在庫が潤沢な今のうちに、是非ご検討ください。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ ネイビー


ありあけの ~ HAVERSACK/ タイプライター丸襟シャツ

現代の男性服のルーツを辿れば、ほぼどこかでミリタリー、ユニフォーム、ワークウェアに当たります。

その源流の旧き良き姿からエッセンスを抽出しながらも現代の服として、そして未来にも残るものとして特濃な服作りを行うのが今回当店初登場となるHAVERSACK(ハバーサック)です。

本日ご紹介するのは、同ブランドの定番モデルとして何年にも亘り作り続けられているシャツとなります。

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むせるほど密度の詰まったデザイン、上質な素材使い、端正なシルエット、すべてがHAVERSACKらしさに満ちています。

ごく小振りの丸襟にはチンストラップが設けられ、ボタンの留め具合で首元の表情に変化を与えます。
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前立ては下半分が湾曲した、アンティーク感の強い仕様です。
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細部にも手抜かりはなく、猫目の貝ボタンが一層旧き時代を思わせます。
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“雑嚢”を意味するブランド名に因んだものか、ざっくりとした織りの粗い生地を採用した織りネームタグも穏やかながら強い意志を内包しています。
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上記の通り密度の詰まったデザインながら、シャツそのものはすっきりとコンパクトなつくりで、日常的にさらりと着ることが可能です。

これから続々と他のモデルも登場予定ですが、まずは同ブランドの入門編として、一枚如何でしょうか。

オンラインストアはこちら→ ホワイト/ ネイビー


サーベルタイガー・パーク ~ MONTANE/ Sabretooth Jacket

どうしてもプリマロフトを用いた軽量で保温性の高いアイテムに目の行きがちなモンテインですが、このブランドの売りはそれのみに非ず、こうしたウェアも得意としています。
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現代のマウンテンジャケットといえば一般的にはゴアテックスなどを用いた厚手のシェル、いわゆるハードシェルを思い浮かべる方が多いかも知れません。

が、実際山などで便利なのは防水性に特化したものよりも通気性、運動性に優れたジャージーのような素材(ソフトシェル)だったりします。

このSabretooth Jacket(セイバートゥースジャケット)は秋冬は中間着として、もっと暖かい時期はアウターとして使える便利な一枚です。

防風性に保温性、さらに湿気を外部に逃がす通気性と多少の雨であれば弾き返す撥水性を兼備したPolartec Power Shieldで仕立てられ、通常の山行からアイスクライミングまで対応可能な抜群の汎用性を誇ります。
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素材自体も厚手ながら伸縮性を持ち合わせていますが、それに加え立体的な裁断でより高い運動性を確保しました。
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また、腕を動かしても裾が引っ張られないよう袖付けも工夫されています。
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胸元のナポレオンポケットは地図なども入れられる高い収容力を誇ります。
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ヘルメットの上に被れるほど大ぶりなフードはモンテインの他モデル同様バイザーにワイヤーを仕込みフィット感を高められる仕様となっており
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口元にマイクロフリースをあてがうことで快適な着用感を生み出しています。
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敢えて長めに設計された袖は、丈を手首に合わせた状態で袖口のベルクロで絞ることで運動中にずり上がらないようになっています。
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と、ギアとしての高い性能は勿論のこと、ご覧の通りのシャープなシルエットと洒脱な色使いは街着としても大いに活用できるものです。

市街地であれば今から桜の時期にかけて、また秋口から登板再開と、長い季節、様々なシチュエーションに寄り添ってくれることでしょう。

オンラインストアはこちらです→ MONTANE/ Sabretooth Jacket


君といた春 ~ blanc/ round collar school shirts & pull over shirts

先日のサクラコートのみならず、少しずつ新作の入荷が始まってきています。

季節感の強いものではありませんが、1月であろうが春であろうが、否季節を問うことのない布帛のシャツはいつでも嬉しいものです。

当店の定番ブランドの一つblancからの今季第一段は、同じくブランド定番モデルであるシャツ2型でした。

小振りの丸襟、すっきりしたシルエットが高い汎用性を誇る型は、爽やかなサックスブルーが次の季節を迎える気持ちを駆り立てます。
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もう一型は左胸のペン挿しのようなポケットがおっと目を惹くプルオーバーシャツ。

こちらは細かな黒のギンガムチェックによりほろ苦い可愛さが加わって、このシャツが元来備え持つ仄甘さを一層美味しく引き立てています。
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その形状として、脱ぎ着のしやすさと運動性を生み出す独特な袖付けも特筆すべき点です。
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どちらも一枚ずつのご用意です。
人気の型ゆえ気になる方はお早めにどうぞ。

オンラインストアはこちらです→
round collar school shirts/ サックス
pull over shirts/ ブラックギンガム


心にうずもれた 優しさの星たちが ~ EEL/ サクラコート/ 藍を込めて(2017 ver.)

新春、今年も快晴のお正月です。

気温はこれからどんどん大寒に向かって下がっていく時期ではありますが、それでも春は遠くから一歩ずつ近づいてきて、2か月後には梅が、3か月後には桜が咲きます。

春春とそんな少し気の早い話をするのも、EELから春の風物詩サクラコートが届いたからです。
定番のブルー、ウォルナットと続く今季の限定色は2年に一度のインディゴ染、”藍を込めて”となります。
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チンストラップで襟を立ち上げられる点など、形状はレギュラーモデルと藍を込めてはほぼ同一ですが、細部の仕様が異なりますので見ていきましょう。
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ユーロワークテイストを感じさせるヘリンボーンの表地。
ここに藍を乗せることでどこか和の情緒漂う佇まいとなっています。
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レギュラーカラーの裏地には軽快な白を用いているのに対し、墨色の生地を採用しました(ちなみに前回はグレーでした)。
ちらと覗く陰翳が藍色をより引き締めつつ、もののあわれを誘います。
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ボタンは”藍を込めて”のみ雅やかな貝の象嵌です。
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思えば前回の”藍を込めて”をご紹介したのは開店当初でした。
あれからもう丸二年が経とうとしています。
恐ろしく早い時の流れに戦慄を禁じ得ません。

2年ごとの節目となるこの色をまた紹介できることの歓びと感謝を込めて、今年の初紹介を締めくくらせていただきたいと思います。

オンラインストアはこちらです→ ブルー/ ウォルナット/ 藍を込めて(2017 ver.)


新年明けましておめでとうございます

本日1/2より営業再開致しました。
なお、本日は18時までの営業となっております。

初売りとしましては、数量限定で福袋(税抜5千円、税抜2万円の二種)をご用意している他、一部商品を店頭限定で新春特別価格にてご提供致します。

お時間あれば是非遊びにお越しください。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。

改めまして、本年も宜しくお願い申し上げます。