こちら宇宙の何でも屋 ~ CURLY/ SINGULAR G8 BLOUSON

昨年秋に当店に登場して以来大人気を誇るCURLY。

何でもカットソーで作ってしまうこのブランドが春の一枚として提案するのは、またもや予想を裏切り、ブルゾンです。

USネイビーG-8フライトジャケットを元にしたデザインで、東レの開発したポリエステル生地”プライムフレックス”ジャージーで仕立てられています。

この生地はストレッチ性と復元性に秀でており、また250mlの水を25~30秒でスプレー散布し表面に水滴が付着しない程度の撥水性も備えた優れものです。

ベースとなったG-8は、もちろん街着としてでなく実戦の場を、それもコックピットでの着用を想定しているため、オリジナルそのままを再現してしまうと、丈が短すぎたりとなかなか着方の難しい服なのですが、そこはCURLY、浅薄にならないバランスでうまく再構築しています。

シルエットを改善、幅を狭く着丈を伸ばしているだけでなく、細かいディテールにも気が配られました。

光沢を抑えたジッパープルはカジュアル度を抑え、

袖口はリブからスナップ留めへと変更、

背中の裏地や

胸ポケットのフラップ裏には

ひっそりとモノトーンの迷彩生地をあてがっています。

一方で襟のリブの仕様や腰のゴム使いなど、要所要所ではオリジナルに敬意を払いG-8本来のディテールを残しました。

シンプルながらほんの一癖ある、味わい深いブルゾンです。

男性は勿論、女性がゆったり羽織るのもまた可愛いのではないでしょうか。

気になる方は週末にでも店頭にてお試しを。

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山のトンネル 海のトンネル もぐらトンネル ~ MOLEHILL

もぐら塚、というちょっと変わったブランド名に惹かれます。

MOLEHILL(モールヒル)は、ポーランドのワルシャワを拠点とする新進バッグブランドです。

正しくシンプルであること、そしてそれを維持することをモットーとし、天然素材を用いて地元の職人による生産を行っています。

当店では、これからの季節にぴったりなトートバッグと、女性用のポシェットをチョイス致しました。

順を追ってご紹介していきましょう。

“Plain Canvas Bag”は、その名の通り虚飾のないプレーンなキャンバス素材を本体に使用した、ショルダーストラップ付のトートバッグです。

ショルダーストラップだけでなく、短めのハンドルで手持ちすることも可能です。

無染色のヌメ革パーツは、すべて本体とビス止めされています。

そのため、ドライバーでネジを外してキャンバス部分を独立させ、丸洗いすることも可能となっています。

本体内側にはひとつポケットが設けられており、ここが細かいものを収納するのに便利です。

軽快ながら耐久性は高く、65kgの重さまで耐えることができるようですが、サイズ的にそんなに入れることはないでしょう。

普遍性の高いトートバッグですので、老若男女問わずお使いいただけます。

一方、”TIMI crossbody bag”は、その名が指す通りたすき掛け可能なポシェットです。
財布にスマートフォン、化粧道具といった最低限の必需品を過不足なく収められるサイズでまとめられています。

こちらは無染色のヌメ革(ナチュラル)、

シックな黒革、

光沢のある黒い牛革にクロコダイルの型押しを施したもの

以上3パターンをご用意しました。

ストラップは、先述の如く斜め掛けするのはもちろん、片方の肩に掛けてワンショルダーとしても使える、絶妙な長さです。

ロゴの箔押しやストラップを留めるリベット、そしてファスナーといった金属部分は銅で統一されています。

ファスナーテープはナチュラルのみ緑色、ブラックとクロコは本体と同色の黒が用いられています。

統一すべきところは統一、配色でより魅力を上げられる部分は柔軟に、という気配りが感じられますね。

バッグ自体は厚みのある革一枚で作り上げられ、裏地や内ポケットのないシンプルな構造です。
そのため、非常に軽量となっています。

ミニマルにして使い勝手や耐久性など鞄として大切な要素は深い次元で考えられていますので、きっと長く愛せる一品となることでしょう。

日本初展開ですのでまだ知名度はまったくといっていいほどありませんが、そうした世間の評価に惑わされず本質的な部分でものを見極められる方にこそ、強くお薦めしたいブランドです。

是非とも店頭にて直にその魅力をお確かめください。

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Plain Canvas Bag
TIMI Crossbody Bag ナチュラル/ ブラック/ クロコブラック


でももっと哀しい瞬間に 涙はとっておきたいの ~ EEL Products/ サヨナラコート

さて、二月も三日を回り、暦の上では春になりました。

春~spring~。
出会いの季節ですが、その前に別れもあるもの。

学生や保護者の皆さま、卒業式はほとんどが来月でしょうが、なんのまだ先と思ってもあっという間ですよ。

と、センチメンタルな話をついついしてしまうのはこのコートが届いたからです。

EEL Productsのサヨナラコート、名前からもうしんみりしちゃいますね。
店主自身、個人的に卒業式絡みで涙を流した思い出は一切ない上、学生時代の友人たちとは小中高大通して今も付き合いが続いているのに、なぜか胸を掻き立てられます。

欧米の卒業式で着用されるアカデミックドレスに着想してデザインされ、その由来や名前の通り、別れの季節である3月前後を想定したコートです。

どことなくその佇まいはオリオンコートを彷彿させますが、前立ては第一ボタンを除いて比翼となっていて、よりミニマムな印象となっています。

スプリングコートの括りとはいえ、厚手のナイロン生地で仕立てられていますので、早春や秋などでも問題なく対応することでしょう。

優しく中性的な雰囲気のため、XSとSの2サイズのみの展開です。
来たるその季節に向けて、どうぞ。

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青春狂騒曲 ~ MASTER & Co./ ベルト付パンツ

恐ろしいことに、先週の雪も溶けきらないまま、今週また雪がちらつくのではという予報が出ていますね。
実に真冬らしい真冬です。

とはいえ、確実に氷の季節は終わりに向かっており、実際だいぶ陽が長くなってきています。
少し前は4時過ぎにはだいぶ暗かったところが、最近は5時近くまで粘りを見せてくれるようになりました。

早いものでもう一月も終わりです。
この調子であっという間に春になることでしょう。

さて、春夏気分を盛り立てながらも今の時期から問題なく着用可能な、MASTER&Co.の定番パンツが入ってきています。

昨年からご好評いただいているベルト付きチノ、今回はベージュの補充と綺麗なブルーです。

どちらも高密度のチノクロスで仕立てられ、洗い加工を施すことで力の抜けたいい雰囲気が出ています。

見た目はややくったりしていますが、生地自体のコシが強いため、だらしなくくたびれた様相には陥りません。

付属のローラーバックルベルトが好相性なのは言うまでもなく、

他のベルトや、裏面のボタンを使ってサスペンダーを使うのも素敵ですね。

汎用性には定評のあるパンツですから、色違いで揃えるもよし、或いはお正月にご紹介したラインつきのバリエーションも加えて楽しむのもよいでしょう。

老若男女問わず、装いのハブ役に最適な一本、まだ未体験の方は是非お試しを。

オンラインストアはこちらです→ ベージュ/ ブルー


愛のことばを 走り書きして ~ EEL Products/ ペーパーチェスター

何十年ぶりらしい大寒波が横浜にも到来しました。
不思議なもので気温って下がり過ぎるとそこまで寒くないものですね。
防寒対策さえしっかりしていれば、ひんやりとした空気が寧ろ心地好く感じられます。

さて、そんな本日1/25、当店は無事3周年を迎えることができました。

ひとえに皆様のお陰です。
本当に有難うございます。

さて、4年目に突入し最初の商品紹介となりますのは、EEL Productsの新作コートです。


以前展開していたPaper Coat同様、薄く合成樹脂をコーティングすることで紙のようなパリッとした質感を生み出したコットンの高密度生地で仕立てられています。

スプリングコートの部類ではありますが、防風性や多少の撥水性も備えているため、本日のような極寒の真冬日は別にしても、中に着るもの次第では南関東ならば冬にも活躍することでしょう。

さて、これだけでもじゅうぶん魅力的なこのコート、さらにおまけとしてパッカブル機能まで備えています。

裏地の腰部分に走るファスナー、

これを開けると中から共生地の袋が現れ…

そのままそこにコート本体を収めてしまうことができます。

調整可能なストラップも設けられていますので、持ち運ぶにあたってそのときそのときで一番やりやすい方法を選べるのも嬉しいですね。

春が近づくと、今より昼と夜の寒暖差が大きくなってきます。
その時候にとても有難い機能となるはずです。

色は3色、どれも春のみならず秋にも使えるトーンですから、先ほど述べた防風性などの機能的な面を含めて、スプリングコートという括りで考えず、汎用型コートととらえてお楽しみいただきたいと思います。

毎シーズンいくつもの逸品を送り込んでくるEEL Productsのなかでも、3周年の節目の商品紹介として相応しい完成度を誇る傑作です。

まずは一度店頭にてお試しください。
きっとお気に召していただけることと思います。

オンラインストアはこちらです→ グリーン/ ネイビー/ ブラウン


春の歌 愛と希望より前に響く ~ HAVERSACK ATTIRE/ チルデンニット

表に出れば大寒の冷気が身に染みる今日この頃ではありますが、則ちあとはこれから春に向かうのみということです。

店頭では当然まだ秋冬物衣料中心の構成とはいえ、だんだんと春らしさを感じる品の割合も増えてきています。

今回は、正直ちょっと時期尚早かなと思いつつ、まずもってその気分を先駆けてくれる爽やかなニットを紹介致します。

最近あまり見ることもなくなり、その名さえ忘れられてしまいそうなチルデンニット。
当店でも初登場の型となります。

余談ですが、これは愛用者であった往年の名テニスプレイヤー、ビル・チルデン氏(さらに豆知識ですが、ラコステ創業者ルネ・ラコステと全米オープン決勝戦で対戦したことがあるそうです)に因んだ和名で、本来はCricket Sweaterと呼びますが、本稿ではチルデンニットと表記します。

さて、歴戦の服飾愛好家の紳士諸氏に於かれましては、チルデンといえば『炎のランナー』かも知れません。

しかしながら当店はトラッドショップに非ず、そこは原型を尊重しつつも新しい服として提案させていただきます。

最大の特徴は襟元。

Vの開きをぐっと狭く設定し、その分襟周りのライン幅を広く拡張しています。

この仕様と透徹な配色により、トラッドアイテムからともすればモードの匂いすら感じさせるものへと進化しました。

素材はさらりとしたコットンで、春から初夏にかけて快適に着られる厚さです。

今の時期ですとジャケット(それこそ『炎のランナー』よろしく)やコートが必須ですが、それでも潜まれたこの明るさが次の季節へと気分を誘ってくれることでしょう。

男性用ではあるものの、女性が身に纏うのも素敵です。
数量は多く積んでいませんので、琴線に触れる方はどうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→
オフホワイト×レッド×ピンク/ グリーン×オフホワイト×ネイビー/ ネイビー×オフホワイト×イエロー


FOR YOU ~ 4THE/ British Harness Leather Pass Case

一体洋服屋のオリジナル商品というのは、その店の姿勢、真価が問われるべきものです。

以前も書いた通り、服作りを学んだわけでもそこに携わる仕事をしていたわけでもないうえ、自分のアイディアも想いも大して入っていない品にタグだけつけて「オリジナル」を名乗って販売する行為の欺瞞たるや。

いくら当店が貧乏零細商店であるとは言えど、そこへの抵抗感と短期的な利益を天秤にかけたとき、まだ後者には行かないぞという気概は捨てていません。

という前提ありきで、初のオリジナル商品の登場です。

服はさすがにまだ企画できませんが、店主はかつて生産管理担当者として革製品業界にいた人間。
意図を理解してくれる作り手さんとの出会いが、この挑戦を可能にしました。

都筑ふれあいの丘を拠点として吉田大祐氏が手掛ける4THE(フォーザ)は、手縫い、なかでも駒合わせという技法を得意とし、基本的にはオーダーメイドにて様々な革小物を製作する新進ブランドです。

ご近所であることもあり、お取扱いを検討し打ち合わせを進めていく中で、ふとパスケースの話題になりました。

最近はほんとうに便利な世の中になったもので、PASMOなどの交通系ICカードがあればコンビニはおろかマクドナルドや薬局など、幅広い場所で買い物ができますよね。

店主自身もちょっとそのへんに細かいものを買いに行くときは、PASMO一枚だけポケットに入れていきます。

財布に一緒に入れて持ち運ぶ方も多いとはいえ、夏場の移動など、やはりポケットに気軽に入るサイズ感というのは何かと便利です。

かつてはパスネットなども存在したため、複数カードの入るケースが重宝したものでしたが、現在はこれだけ収まればじゅうぶんではないでしょうか。

そこで、カード一枚を収めるという最小限の機能に特化しながらも、世界のどこへ出しても胸を張れるデザインおよび品質を徹底的に追求したパスケース製作の運びとなりました。

最も重要な革については、J&FJ Baker社(チャーリー君のベルトでも使われていましたね)のオークバーク鞣しハーネスレザー”Harness Back”を採用しています。

ハーネスレザーというのはあまり聞きなれない名ですが、これはブライドルレザーの一種で、ハーネス用としてより強度を高めた革です。
そのままだととても小物に使えない厚さのため、今回は2mm厚に漉いて使用しています。

オークバーク鞣しは古代ローマ時代より伝わる手法で、工程に一年以上の時間を要しますが、そこから生まれる革はずば抜けた耐久性を誇る最上級品となります。

ベイカー社では自社の牧場で飼育した牛を用いているため、市場の供給や品質の変動にも左右されず、生産数こそ限られながらも常にその品質が保たれています。

また、同社の革全般に言えることで、一般的にブライドルレザーにつきもののブルーミング(蝋分の浮き)がほとんど見られません。
これは蝋分が少ないのではなく、丹念に時間をかけて表に浮き出ないほど深くじっくりと浸みこませているためです。

皮本来の傷、血管痕、皺などは革になってもそのまま残され、また色落ちや色抜けも発生するため日本の百貨店的価値観での「綺麗な革」の部類には入らないかも知れません。
しかし、そうした表層のファッション性や合理性を超越した魅力に溢れる革と言えます。

パスケースは毎日、そして長年使い続けるもの。
それでいてハンドバッグなどと違いファッションアクセサリーにはなりづらい性質も備えています。
ゆえに、粗野ではあっても自然な風合いをもち、きわめて剛健なこの革が最も適しているのではと考えました。

肉厚で頑強至極につき、裏張りは施していません。
ですからケースの内側はバサバサしています。

この裏面がほどよい摩擦を持つため、ケース自体にカードを出し入れしやすい幅を確保しながらも、望まない場面で滑り落ちるような事態を防ぐことが可能となっています。

角はカーブをつけず鋭角的に落とし、カード一枚が収まるだけの構造ゆえのシンプルなデザインに、ほんのささやかなアクセントをつけました。

先述しましたが手縫いに長けた4THEさんによるものですから、当然このパスケースもミシンでなく手で縫われています。

縫製強度に優れているだけでなく、肉感的な程よいボリュームのある縫い目で、且つ裏表がなく、どちらから見ても美しいステッチワークです。

そのステッチについては、黒や白といった定番的な色のみならず、オレンジやピンク、パープルなどといったものも含め10色の中からお選びいただけます(画像サンプルはブラックの革×ダークブラウンの糸、ダークウラウンの革×パープルの糸です)。

このパスケースは完全受注生産品となっており、革(ブラックとダークブラウン)とステッチの色を指定の上オーダーいただいてから一点ずつ作ります。
納期はだいたい3週間程度とお考えください。

なお、専用の箱に収めてのお渡しとなります。

あまりこのブログでは価格のことには触れないようにしているのですが、素材や縫製など本質的な要素は極限まで突き詰めながらも、余計な機能や虚飾を削りきった(ロゴ等の刻印も不要と考え省きました)ため、ここまで作りこみながらも税抜き価格でアンダー一万円を実現しました。
来たる進学や就職などをきっかけとした若い方の新生活に向けてもお薦めできます。

店頭に製品サンプルや上の画像にもあるステッチサンプルもありますので、是非一度ご覧ください。

これからの日々を共にする相棒の配色について、きっと想像力が拡がるはず。

手前味噌と言われても、胸を張って誇れる自信作です!

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今じゃ言えない秘密じゃないけど ~ blanc/ no collar long shirts

寒さの盛りではありますが、一月も半ばになり少しずつ気分は次の季節へと向かいつつあるころです。

店頭でも実際春物や澄んだ色目のものをご覧になる方が増えてきました。

blancから届いたこのロングシャツは、春のみならず真夏まで着られてしまいそうな清涼感に多少戸惑いつつも、先駆けた気分には心地好く映ります。

型自体はblancの定番で、当店でも素材違いをおよそ二年前に展開したことがあります。
お久しぶりでございます。

今回は乾いた質感と通気性がこれから嬉しいラミーと綿の混成生地が採用されました。

甘さを抑えつつもふわっとしたシルエットや背面のプリーツの取り具合が、ともすればストイックな印象を与えがちなノーカラーのロングシャツに可憐なエッセンスを加えています。

そこにアンティークやメンズのシャツを思わせるディテールを挿し込むことで、シャツ全体が引き締まります。

普段の装いからちょっとおめかしした場面まで難なく溶け込み、ちょっとした変化と清潔さをもたらしてくれる一枚です。

春本番はまだ少し先ですが、まずは手に取ってみてください。

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delightful toolのオーダー会を開催します!

大好評のdelightful toolセミオーダー会、第三回の開催が決定しました。

今月最終週、1/27(土)~28(日)の2日間にわたり、ブランドディレクターの寺田さんが終日在店、計測からオーダーまで対応致します。

delightful toolならではの完成度の高い雛型をベースに、アッパーの革、底付けの製法、ソールや細かい仕様などを指定し、ご自身だけの一足を作れる魅惑のひとときです。

前回オーダーいただいた靴もどれもこれもが素晴らしい出来栄えでした。

具体的なオーダー方法はブランド公式サイト(記事は前回のイベントを前提とした内容ですが、基本的には今回も同じです)にもありますので、どうぞご参照ください。

ベースとなる靴は既成モデルとして当店にございますので、店頭にてその靴を参考にするのもよいかと思われます。

イベントまであと二週間、それまでの時間も含めてお楽しみいただければ何よりです。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。