あんたとあたいのブルース ~ HAVERSACK ATTIRE/ ピンチェックオーバーペーンパンツ

この秋冬は千鳥格子のアイテムが豊作です。

トレンドと言ってしまえばそれまでですが、どれもこれも素敵な出来栄えですから、流行がどうのこうの関係なく佳いものは佳いとお伝えしたいと考えております。

さて今回はその中から、ひときわ世の時流とは無関係な佇まいの一本をご紹介します。

前振りから勘の優れた方はもうどのブランドかお気づきかと思います。
HAVERSACK ATTIREの、むせるような色香に満ちたパンツです。

キャメルブラウントーンの細かいチェックにパープルの格子が入った、なかなか見ない柄の生地で仕立てられています。

艶めかしいのは生地だけではありません。

クラシカルなウォッチポケットに

ボタンで留められたベルトループ、

両脇にはサイズアジャスターまで設けられています。

実物をご覧いただくのが一番ですが、細かいところまで入念に設計されたデザインです。

と、ディテールをこれほど詰め込みながらパンツシルエットはすっきりとしており、拍子抜けするほど癖がなく穿きやすいのも面白いところ。

上質なシャツやニット、ジャケットなどと合わせればそれだけで芳醇な男の世界が完成することでしょう。

市場に多く出ているから何でもかんでも受け入れるのでもなく、かといって極度に拒絶するのではない。
それはそれとしてパーソナルな選択をできる熟練の紳士諸氏にお薦めしたい逸品です。

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しあわせな時間 ~ RHYTHMOS

年々人気が高まるばかりのRHYTHMOSから、この秋の入荷分が届きました。
シーズン限定色を待っていた方は多いのではないでしょうか。

今回は温かな黄色、”シトロン”カラーです。

大定番ZipのL、Sのみの展開となります。

気になる革はといえば、RHYTHMOSでは初の試みとなる型押しです。

イタリアの名タンナー(鞣し業者)テンペスティ社の手によるこの革は、加熱しながらしっかりシボ模様をプレスしたのち表面にコーティングを施したもので、表面に塗膜があるとはいえ革自体がとても上質なので、触感はもちもちと肉感豊かなものとなっています。

シボのおかげもあり傷がつきにくいだけでなく実際に耐久性が高く、またエイジングが緩やかなのも特徴です。

見慣れたZip(L)も、革の表情がいつもと違うとまた新鮮な印象になりますね。

一方でお久しぶりなのがZip(S)。

およそ3年を経ての再登場ですので、お忘れの方やそもそもご存じない方も多いかも知れません。

このSはLと同じく3つの袋が並んだ構造の、コンパクトな財布です。

収容力よりも携行性を重視し、Lのようなカードポケットは内蔵されていないシンプルなつくりとなっています。

中央がコインケースなのは変わりません。

基本的な機能はL同様しっかりしていますので、長財布より折財布など小さめのものを好む方はもちろん、旅行時など鞄が小さいときに用いるサブウォレットとしても大活躍することは間違いないでしょう。

これらの限定色に加え、欠品していたベーシックカラーも再入荷してきています。

実は、来年ブランドが方向性を変更する影響で、限定色のみならずほとんどの色(当店展開のなかではブラック以外全色)が今季を以て終了となります。

それらはもう補充されませんので、気になっている色があれば是非今のうちにお買い求めください。

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Zip(L) シトロン/ ブラック/ ブラウン/ キャメル/ ネイビー/ オリーブ
Zip(S) シトロン
Flap(L) ブラック/ ブラウン/ キャメル
Flap(S) ブラック/ ブラウン/ キャメル
Roll(M) ブラック/ ブラウン/ キャメル


All in all is all we are ~ EEL Products / オルタナクルー

またもや日本列島を超巨大台風が襲撃、いよいよ今夜は横浜あたりにも影響が出そうで、首都圏のJRは20:00以降の運行をほぼ取り止めたそうです。

店主が徒歩数分のところに住んでいるため今のところ当店は通常営業予定ですが、もしお越しいただく方がいらっしゃれば、くれぐれもご無理のないようお願い申し上げます。

さて、早いもので明日から10月。

まだ店頭では着脱の容易な羽織りもの中心に動きを見せているものの、そろそろしっかりとした被り物にも気が向いてくるころです。

となるとニットやスウェットシャツが当然候補となる中、ジャンル分けの難しい、けれど魅力的なプルオーバーも選択肢に入れてみては如何でしょう。

EEL Productsのオルタナクルーは、その名の通りalternativeな存在です。

肉厚で、柔らかく、ふわっとした起毛ヘリンボーンの織り生地(編み、ではなく)をボディに使用し、とても保温性に優れています。

織り生地ですので伸縮性はニットなどと異なりほぼありません。

そこで、襟、袖口、裾、そして脇腹にスウェットシャツよろしくリブを配することで軽快な運動性を実現しました。

この異素材使いによって生まれる2トーンも、風合いや配色と相まって落ち着いた印象となり、ゆえに大人の着用に堪え得ります。

こういう服が楽しめるのも、また秋ですねえ。

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イングリッシュ・ペイシェント ~ KESTIN HARE/ HOSPITAL BLAZER

昨日は寒かったですね。
ウールのコートをお探しの方がご来店されるほどでした。

本日は暖かく晴れてくれましたが、それでも陽の光はやはり沈んだ調子で、夏のそれとはまったく異なります。

秋もそろそろ本番ということでしょうか。

KESTIN HAREの新作は、まさに今着たい一枚です。

1950年代の英国軍病院で用いられていたホスピタルジャケットをベースに、現代の街着として再構築しています。

素材はわずかにストレッチを入れたウール。

重厚なトーンのチェックですが、実は軽快な生地で、しかもこのジャケット自体も裏地などのない一枚仕立てです。

前立てボタン数は昨今ほんとうに見かけなくなった4つ。

ボタンを閉じると、なぜかしらどこか退廃的な、トラッドとはまた別のブリティッシュテイストが楽しめます。

前述の通りとても軽く、気軽なジャケットに仕上がっています。
今の時期ならばシャツやカットソー、もう少し寒くなればニットを中に着て、と秋めいっぱい対応してくれることでしょう。

連日の悪天候で店内が暗く、このブログやオンラインストアなどの更新が滞っているうちに店頭でご好評いただき、もう実はMサイズ一枚を残すのみとなっていました(9/28時点)。

装いの秋は深まる一方です、どうぞ今のうちに。

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delightful toolセミオーダー会を開催します

依然変わらぬスニーカーの需要は店頭に於いても日々感じるところではありますが、それはそれとして、秋が深まるにしたがい革靴気分も高まってきている方も少なくないのではないでしょうか。

ということで、お馴染みdelightful toolディレクターの寺田さんをお招きし、当店にて革靴のセミオーダー会を下記期間実施致します。

2018 10/6(土)~8(月祝)

早いものでもう4回目となりました。

段取りとしましては、店頭にて寺田さん自ら足を計測し、フィッティングサンプルを試し履きして微調整すべき箇所をチェック、用意されたデザインパターンをベースにオーダーとなります。

価格は靴底を接合する製法によって基本2パターン。
・ マッケイ製法 ¥70,200(税込)
・ 9分仕立て ¥97,200(税込)

ここに下記オプションをつけることもできます。
・ ブーツ化 +¥5,400(税込)
・ メダリオンの追加 +¥2,700(税込)
・ 親子穴を全体に追加 +¥4,860(税込)

靴底の種類など素材による価格の上下は原則的にはありません(ただし、アッパーの革によっては一部差額が発生します)。

なお、今回は前回から一層選べるサイズが増え、男性は29cmまで対応、そして女性サイズも22cmからオーダー可能となりました(女性モデルはプレーントウ、チャッカブーツのみ。チャッカはブーツ価格となります)。

これらをふまえて、どんな靴を作ろうか、それを考えるのは至高の悦楽でもあり悩ましくもあります。

ご参考までに、前回店主もオーダーしておりまして、それがこのチャッカブーツです。

伊インカス社のレジーナという革をアッパーに採用、レザーソールの9分仕立てで誂えました。

この靴が届いたのが4月、今はすっかり足にも馴染み、ますますかけがえのない一足へと育っています。

レジーナは肌理細やかな薄めのカーフで、繊細さと(ともすれば欠点とされがちな)血管皺などすら隠さぬほどの透徹な質感が特徴です。

言うまでもなく最初から魅力的な革ではあるのですが、

履きこみ、適切な手入れを繰り返すことで艶やかな色気を増し、エロティックに化けます。

靴マニアからすれば言語道断なことに、店主はシューキーパーを使わない派です。
そのためかなり履き皺が入っていますね。
でも足に合った皺はそれはそれで美しいと思っています。

作ってみて、そしてそれを履いてみて改めて思うのは、やはり自分で考えた仕様の靴は可愛くて仕方がないもの。
況やそれが自分の足にフィットしたものであれば、なおさらです。

そんな感動を得られる絶好の機会、是非お見逃しなく。


恋人はワイン色 ~ niuhans/ Linen Wool Flannel Shirt

予報では暑くなると云われていたこの連休も、蓋を開けてみれば穏やかな気候を保ったままそれほどまでにはならないようで、多少の蒸し暑さはあれど秋物衣料を見に出かけるのに悪くない塩梅となってくれました。

9月も終わりに向かうにつれて、いよいよ秋の匂いも色濃くなってきましたね。

ネルシャツの季節です。

当店ではあまりアメリカンカジュアルテイストが強くないため、ネルシャツといっても「あったっけ?」と思われるでしょう、いえいえございますとも。

ちょっとその言葉のイメージとは異なるものかも知れませんが。

niuhansらしい落ち着いたワインレッドの、無地。それもコットンフランネルではないネルシャツです。

この生地は25番単糸と40番単糸、二種類の異なる糸番手のリネンウール混紡糸を用いて、旧式のシャトル機で織りあげられています。
一般的なフランネルにはない、ざっくりとしたムラのある質感が持ち味です。

そんな生地に備わる特性を活かすべく、洗い加工の後に天日乾燥を施し、ほどよく粗野な風合いに仕上げられました。

ボタンは本体のワイン色と相性の好い茶色の本水牛を使用しています。

シャツ自体はいつものniuhans同様、すっきりしたミニマムなデザインにまとめられました。

小振りの襟や裾のカーブなど細部のディテールのバランスに注力し、普通のようで何か違う、シンプル≠単純を表したような出来栄えです。

普段ネルシャツを着ない方にもお薦めしやすい、懐の深い一枚となっています。

まずは一度お試しを。

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藪の中 ~ KESTIN HARE/ WICK TROUSER

KESTIN HAREの今季のコレクションは、”SHELTER”(避難所)をテーマに構成されています。

核シェルターなどのイメージもありなんだか物々しさを感じますが、それほど重厚な意味合いではないようです。

ケスティンの育ったスコットランド北部には、Bothyという文化があります。

(画像はMBA公式サイトより)

これは一種の山小屋、避難小屋で、Bothy Codeと呼ばれる最低限のマナー(出発時には片付けていく、生ものを放置しない、など)を守ればだれでも無料で利用できるようになっています。
大規模なグループというよりも、少人数(5人以下)が短期間滞在するのに向いているそうです。

現在はMBA(The Mountain Bothies Association)という団体が100を超えるBothyの維持に努め、多くの人たちに快適なBothyを提供しています。
ご興味があれば公式サイトをご覧ください。

さてこのBothy、基本的には石造りの昔ながらの構造が多く、とりわけ我々のような外国人からすればより旅情を掻き立ててくれるのですが、近年では最新の素材、技術を用いたモダンな建物も増えてきているようで、なかなか面白い状況になっているとのこと。

今回のコレクションは、そんなBothyの現状に着想を得て、伝統的なアウトドア用の服を現代化するアプローチに挑戦しています。

まずは新作WICK TROUSERの、モダンなデザインとクラシカルなカントリースタイルの融合をご覧あれ。


WICKは英国で仕立てられた幅広のクロップトパンツで、すっきしりた腰回りからまっすぐ直線的に落ちるシルエットが持ち味です。

使われている素材がちょっと変わっていまして、ウールはウールなのですが

ヨークシャーのMarton Millsによるソーンプルーフ(Thorn Proof=防茨)生地を採用、これは伝統的なカントリー向けの布で、藪や野に出たときでも棘が貫通しないようになっています。

色はチャコールに

フランネルグレーと名づけられた(フランネルではありませんが)ミディアムグレー。

前述の通り頑強で、コシが強いためシルエットを崩しません。

当然ながら若干ごわつきのある肌触りですが、腰から膝にかけて筒状の裏地が設けられ、直接体に触れる部分はさらっとしています。

穿き心地にまったく影響のない自然な素材の粗野感は、心地好い野趣味です。

新旧のハイブリッド感が絶妙な完成度の高いパンツゆえ、今回はいろいろな方にお試しいただきたく、SからXLまで取り揃えました。

その分各サイズの在庫は少なくなっていますので、どうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→ チャコール/ フランネルグレー


苦しくたって悲しくたって コートのなかではへいきなの ~ ZDA/ Trainer 2918L

現代の最先端モデルや大手ブランドにはない独自の魅力で、少なからぬ好事家たちを虜にしているZDAのスニーカー。

ランニングシューズのMarathonシリーズがよく知られていますが、実はほかにもラインナップがあることが春に復刻されたハンドボールシューズ2900FSLによって明らかになりました。

今回はそのTrainerシリーズから、バレーボールシューズの登場です。

アッパーはオールレザー。

タンには2900FSLと同じく、デフォルメされた競技者のイラストが描かれています。

アッパーの”Trainer”はプリントです。インクの滲みが泣かせますね。

爪先部分には通気口が開けられています。一部抜け切れていない穴があったりするのはご愛嬌ということで。

2900FSLと同じS-KAISERソールを採用しています。

いまだにこのS-KAISERがソールメーカーなのか何なのかつまびらかでありませんが、グリップ性の高さだけは確かです。

おそらくはもともと80年代あたりに存在したと思われるこの靴、無論履き心地やバレーボールシューズとしての性能は現代の最先端モデルに及ぶべくもないものの、旧来の運動靴からハイテクのスポーツシューズに至る過渡期ならではの絶妙なデザイン、雰囲気はそんな合理性を吹き飛ばす魅力に満ち溢れています。

どの点を見てもZDAらしさを心ゆくまで堪能できる一足、是非足元に。

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この胸のときめき あふれる想いを 感じていたい いつまでも ~ EEL Products/ 陶器釦のシャツ

サクラコートや少年パンツなど、EEL Productsといえばこれだねという代表作は少なくありません。

そのなかでも忘れてはいけないのが陶器釦シリーズ。

手練りの半磁器ならではの素朴な風合い、しっとりとした艶が厭味なく服を彩ってくれます。

この秋も、シャツが温かな風合いの素材で再登場しました。

昨年”陶器釦のシャツ17″としてデザインを一新しましたが、これを踏襲して正式な後継モデルとなり、”17″が外れました。

今回の素材は起毛したコットンヘリンボーン。

それほど厚ぼったくなく、見た目よりずっと軽快な着心地です。

すべてのボタンにわかりやすく陶器を使うような安直な仕事はせず、第二~四ボタンと袖口ボタンに主張のあまり強くない色の釉薬が用いられた陶器製のものを採用しています。

ぱっと見プルオーバーと思わせて、前立て下半分は比翼仕立てです。

その比翼部分および第一ボタン、剣ボロには本体と同生地のくるみボタンが使われています。

この抑制が、かえって陶器釦の存在を引き立ててくれるもの。
何事も過ぎたるは及ばざるが如し、です。

ともあれ御託は抜きにしても素敵な服であることは疑いありません。
漸う秋の気配も濃厚になってきたところですし、こんなシャツを身に纏って一層移りゆく季節を楽しんでみませんか?

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突然 ~ TAGE/ ダンボールニットシリーズ

つい先日まで残暑がどうのこうの言っていたのに、このところ毎晩寒くて熟睡できません。

はやく掛け布団を押し入れから出し、天日で干して使いたいのですが、こんな時に限ってどんより天気が続くもの。
というわけでしばらくはタオルケットにくるまって震えながら眠ることにします。

さて、そんな個人的な話はともかく、朝晩の涼しさに伴って町の様子も晩夏から初秋の様相を見せ始めてきました。

このふんわりした服の提案には適した気候です。

TAGEのダンボールニットを用いた新作、ロングカーディガンと

スカートが届いています。

ダンボールニットは生地の間に空気の層のある生地で、その名の通り段ボールと同様の原理で構成されています。

中に空気をため込むため保温性に優れ、また独特のフカフカした触感が特徴です。

そんなちょっと面白い生地を用いたロングカーディガンは、男性でも着られそうなほど意図的に大きく作られており、生地のボリューム感をより楽しめる形状となっています。

表裏のない特徴を活かし、ブラックの裏は杢グレー、杢グレーの裏はブラックです。

素材だけでなくパターンのユニークさもTAGEの強み。
言葉で説明するのは難しいのですが、背面で重なったパーツが袖へと続いています。

両脇のパッチポケットの形状もあまり見たことがありませんね。

一方スカートはカーディガンと真逆のタイトなシルエット。

とはいえウェストにドローコードのついたスポーティーな仕様で、

斜めに口の開いたヒップポケットがちょっとユーモラスで可愛らしい印象です。

シーズンを重ねるごとに独自性の強いクリエーションの評価は高まる一方で、まだ取扱店舗がそれほど多くないことから、今回も全国のTAGEファンからの争奪戦は必至かと思われます。

気になる方はお早めにどうぞ。

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ロングカーディガン ブラック/ グレー
タウトスカート ボーダー