店主が人質となり木村さんを全裸で走らせた甲斐あってか新作5needlesは全色完売、ついでに追加入荷していたnarrowing cardiganもほぼ完売(オンラインストアには出ていませんが、店頭にて廃色モデルのサンプルを販売しています)と、KIMURAの快進撃は止まりません。
このタイミングでさらなる新作が届いたのは僥倖というものです。
KIMURAといえばシャツカーディガンと云われるほど、ブランドの看板としてその名を轟かせているnarrowing cardigan。
オリジナルモデルはそのまま継続しつつも、新たな可能性を追求した派生形が登場しました。
narrowing cardiganでは部分使いされていたパイピングをデザインの根幹として取り上げた、narrowing piping cardigan。
こう簡単に説明してしまえば大したことのないアレンジのように受け取られてしまうかも知れませんが、いえいえKIMURAですよ。
我々の想像の範疇など軽々と超えてきています。
まずそのパイピングですが、首から裾にかけて、そしてまた首にかけて、一本の線がぐるりと縁取りとしてあしらわれています。
前立てのボタンホールは、このパイピングの中央に開けられました。
これ実はかなり珍しい仕様で、今回木村さんがボタンホール工場さんと打ち合わせを重ねることで、ようやく実現したのだとか。
ちらりちらりと見せているように、裾の生地の扱い方も何か不思議な印象。
ふわりとした謎の立体感がありますね。
なんと、裾のあたりで直角に折り曲げています。
ストライプの流れをご覧ください。
ここでまたパイピングの話に戻りますが、今回のパイピングの仕様を採用するにあたり必然的に発生する端と端の接合部分、その露出を避けるべく、つなぎ目を裾の脇に配置し、上から三角ガセットを重ねることで目下の問題を解決しました。
このガセットの縫い留め方にもご注目。
ガセットにミシンのステッチが乗るのは美しくないと、表面の端ぎりぎりのところで手作業によるまつり縫いが施されています。
何たる仕事の細かさでしょう。
こうした構造の妙技のみならず、生地にもKIMURAならではの審美眼が光ります。
イタリアで100年以上に亘って上等な生地を作り続けているMONTI社のブロードを採用、柄の美しさはご覧の通り、そこにくわえてホホ笑みのこぼれる肌触りです。
しっとりと、なめらかで、すっと摩擦なく指が滑るその質感は、とても言葉では表しきれません。
と、どこをとっても圧倒的な一枚。
5needlesと並び、KIMURAがさらなる飛躍を遂げた今シーズンの重要な作品のひとつとして、きっと後世まで伝えられることでしょう。
さて、そんな新作とはまた少し違うお話ですが。
先日お伝えしましたように、現在『あつまれ どうぶつの森』でKIMURAのシャツを配布していまして、この度そこに新しい仲間が加わりました。
yoke_1ではありますが、このモデルのこの色は、お客様の個人オーダー分一着しか今のところ作られたことがなく、当店に限らず一度たりとも店頭に並んだことがありません。
そんな稀少な配色を、あつ森限定で皆様へ配布致します。
Nintendo Switchオンライン登録されているあつ森ユーザの皆さま、どうぞ森での生活にお役立てください。
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