ようこそコアラちゃん ~ comm. arch./ Linen Cotton Sweat Hoodie

コムアーチといえばもちろんニットですが、編み物という括りを共にするスウェットに関しても、その実力のほどを楽しむことができます。

そんな同ブランドより、この春、オーソドックスなデザインに驚きが隠された素敵なフーディーが登場しました。

一見するとどこがどう他と違うのか、画像ではまず伝わらないと思いますので、早々に種を明かしましょう。
この生地、6割がリネンで構成されています。

懸念されている方もいらっしゃるかも知れませんが、リネンでふつうに裏毛のスウェットを編むとシャリっとした繊維が肌に当たってしまうようです。

季節柄、この内側には薄手のものや半袖を着ることがメインとなりますので、それはまずい。

しかしそこはニットの達人コムアーチ。
混率や編み方を工夫して、リネンの特長であるさらりとした清涼感をそのままに、しっとりとやわらかい肌触りの生地を生み出すことに成功しています。

これだけでもじゅうぶん魅力的ながら、一枚一枚製品染めを施すことで、奥行きのある饒舌な色目となりました。

横浜でのコロナの不始末を筆頭に、近ごろ暗澹とした気持ちになるニュースばかりではありますが、それでもお構いなしに春はやってきます。

ならばせめて装いくらいは気分よくいきたいものですね。

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きっと私 これからも ~ K.ITO/ 超長綿度詰め天竺カーディガン

一昨年昨年と、当店の秋を彩ったK.ITOのウール天竺カーディガン。

この人気商品が衣替えして、春もわれわれを楽しませてくれることになりました。

今回用いられている素材はぎゅっと度を詰めて編みこまれた天竺生地。
超長綿ならではの艶めかしい光沢が楽しめるだけでなく、しっかりとした剛性感の高さにも驚きます。
ちょっとやそっとではへこたれそうにありません。

ジャケットや着物を彷彿させる、首に沿って立ち上がった襟や

腕を上げても裾が引っ張られない袖の構造など、

これ以上いじりようのないほど完成された基本設計はそのままながら、着丈が若干短く、身幅はやや広くなりました。

当然にように今回も店頭でのお客様からの反応は頗る好く、すでに色によってはサイズ欠けを起こしている状態です。

このカーディガンが本格的に八面六臂の活躍を見せるであろう季節は、もうすぐそこまで迫っています。

オンラインストアはこちら→ グレーベージュ/ ネイビー/ ブラック


アカルイミライ ~ CURLY/ BRIGHT LS BORDER TEE

寒さと暖かさが交互に入れ替わりつつ、だんだんと暖かい日が増えてきて…いよいよ冬の終わりが見えてまいりました。

外套やニットの陰に隠れがちだったカットソー類も、日に日にその存在感を増してきています。

春と言えばORDER BORDER(今年もやります!正式な告知はまた後日…)、それはもちろんとして、ボーダーTシャツ全般はなぜかこの時期になると俄かに気になるものではあります。

CURLYの新作についてもまた然り。

古来より良質な綿の産地としてその名を知られたインド北西部グジャラート、そこで採取されたシャンカール綿を用いて編み立てられた生地で仕立てられています。

シャンカールの特徴は繊維の細さと油分、蝋分の多さ。
これにより、生地にしっとりとした肌触りと光沢が生まれています。

このBRIGHT LS BORDER TEEには、上品な素材の特性を活かしたデザインが施されました。

襟元は敢えてリブなどを設けず、中性的な仕様に。

裾は背面が若干長くとられ、両脇にはスリットが入れられています。

そして言わずもがなの不規則なボーダー柄が、実にドレッシーですね。

柔和なデザインゆえ、男女どちらにもお薦めできます。

今の時期ならカーディガン等の中に挿したりしても佳いですし、もっと暖かくなれば主役として活躍することは間違いありません。

一枚あると、とても便利ですよ。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト×ブラウン/ ホワイト×グレー


浴びるよ 浴びるよ 横顔と ~ tilt The authentics/ Belted 1 Tuck Light Trousers

うれしいことに土日に開催されたKIMURA受注会は多くのお客様にご来店いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。
有難うございます!

本日からまた通常営業に戻りますよ。

さて、お客様方に当店に於けるワイド系コットンパンツの代名詞的存在と問わばほぼ全員がblancと答えるに違いないのですが、さてテーパードパンツはとなると、tilt The authenticsの名を挙げる方が多いのではないでしょうか。

一昨年の鮮烈なブランドデビューから定番として進化し続けているこのパンツは、外から見ればすっきりとした印象、なのに着用者はまったくといっていいほど圧迫感や窮屈な感覚を受けることなく、快適至極。
この異質なバランスに病みつきになる方は多く、シーズンを重ねるたびにリピート購入されるファンが増え続けています。

さて、そんな名作が、どうやらこの春さらに次のステージへと進んだようです。

基本的には昨年秋のベルト付きモデルを踏襲したデザインで、やや薄手のやわらかなツイル素材で仕立てられました。

ヒップポケットのフラップデザインは若干違いますね。

ポケットは前回同様両玉縁仕上げです。

相変わらず内側の始末も綺麗。

なんだい、ほとんど変わらないじゃないか、まさか素材が違うだけで進化とか言っているんじゃないだろうな、そんなお叱りを受ける前に、最大の変化をお見せしましょう。

お気づきでしょうか。

このパンツ、両脇で生地をつなぐ縫合(サイドシーム)がありません。

ダーツの入れ方を工夫しながら、左右それぞれ一枚の布で外側から包むような仕様となっています。

先述したようにやわらかな生地の特性が、これによりさらに引き出され、軽く、まろやかにとろけるような穿き心地を生み出しました。

店頭では早速お客様からの熱い視線を受け、巣立ち始めています。

安定的に人気の型ゆえいつもより多めに仕入れてはいるのですが、明日はまた祝日ということで、色欠けサイズ欠けは遠い先の話ではなさそうです。

お試しいただくなら今のうち、どうぞお早めに。

オンラインストアはこちら→ ブラック/ ダルネイビー


バス停につかまり赤いバスを待つ ~ EEL Products/ BUS COAT

一年で最も気温の低い時期ということで、暖冬だったことを忘れさせられるような寒さが俄かにやってきましたが、暖房の効いた室内から窓ごしに外を見やれば、陽の光線はすでに春のそれになりつつあります。

こんな色がむしろ調和して感じられるくらいに。

EEL productsの新作”BUS COAT”は、横浜の観光スポット周遊バス”あかいくつ”車体をさらに上回る力強い赤色が目を惹く、ショート丈の上着です。

素材は撥水性を備えたナイロン。

からりと乾いた質感がいかにも春気分です。

裏地はポリエステルメッシュで、肌にべたつかず、さらりとした着心地を楽しめます。

この裏地の通気性については言うまでもなく、背面のベンチレーションから湿気をどんどん逃がしてくれます。

体型を選ばないラグランスリーブに、ボキシーなゆとりあるシルエットで、あたたかく麗らかな日の清々しい装いはもちろん、中に着るものを調節することで、初春あたりから、また夜桜のお花見など意外と肌寒いシチュエーションでも対応する、頼もしい一枚です。

スポーティーすぎないデザインですから、幅広い年齢、嗜好の方にお薦めできます。

来週あたりから例年より少し早めに春らしくなると予報が出ていました。
もうそろそろ、こんな羽織ものをご検討いただくのもいいころなのではないでしょうか。

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I Love Youは雲にのせて ~ ASEEDONCLOUD/ Seasonal Socks

ASEEDONCLOUDの新しい季節を告げるのは、いつもこの子たちです。

ユニセックス展開で、世間的には女性に人気という話ではありますが、なぜか当店ではひときわ男性から圧倒的支持を得ている靴下。
今季も素敵な配色が揃いました。

昨年秋に受注会開催のお知らせでも述べましたが、あらためて今季のテーマを。

この春夏のテーマは”採種発(さいしゅっぱつ)”。
2019AWの“雲上花”のお話の続きとなります。

「くもにのったたね(a seed on cloud)」の花を咲かせた双子は雲に上るのに梯子を用いていました。

それを使って多くの人たちが勝手に花畑を見に行き始めます。
朝や夕暮れなど、そのときどきの陽に照らされた雲上花の美しさの評判はさらに評判を呼び、人がとめどなく押し寄せることに。

その喧しさに驚いた花たちは、いつしか人が来ない夜の間だけ花を咲かせるようになりました。

双子はそんな花たちを不憫に思い、人々が雲に上れないように梯子を外し、その代わりに花たちが咲き終わった後その種を地上に撒きました。

そして地上で咲いた花の種の冒険が始まり、『くもにのったたね』の物語の円環が成就致します。

さて、今回の靴下はそんなお話の雲や空、花といったイメージに寄り添うような色展開で、

ブルー

グリーン

マスタード

オフホワイト

と、どれも朗らかな気品に溢れています。

穿き口のゴムは締めつけすぎず、かといってゆるすぎず、

爪先のリンキングも足に当たらず、ストレスフリーな穿き心地。

単色と思いきや実は何色も用いた複雑な配合だったりして、油断なりません。

毎回すぐにサイズ欠け、色欠けが発生してしまう人気商品です。
気になる方は、どうぞお早めに!

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七重八重花は咲けども 山吹の実の ひとつだになきぞ悲しき ~ HAVERSACK/ ミノテックスバルマカーンコート

ええとまず本文と全然関係のない話をしますと、きょうは2020年2月2日にして令和2年2月2日なんですね。
どうでもいいんですが、なんだか童心をくすぐられます。

さて。

ハバーサックというブランドは、どうしてもその濃厚且つ重厚な世界観に圧倒されますし、旧き良き時代の手法をふまえた服作りを行うクラシカルなブランドという印象が先行します。

そしてそれはあながち間違いとは言えないのですが、実は一面に過ぎません。

最新の技術を貪欲に取り入れ、あくまで現代の生活に適したリアリティのある服を生み出す、これもまたハバーサックの真骨頂です。

このコートには、そんなハバーサックのあまり語られぬ、しかし決して見過ごすことのできない魅力が、これでもかとばかりに詰め込まれました。

インヴァネスコートを彷彿させるケープのような意匠が、過ぎ去りし時代の匂いを感じさせますが、

実は最新アウトドアウェアに匹敵するテクノロジーを駆使して仕立てられています。

まずこの生地、帝人フロンティア社のポリエステル繊維ソロテックスを用いて織られた、その名もミノテックス。

我が国はじめ稲作の盛んな地域で古代から近世まで多く使われていた伝統的雨具である蓑、これは雨水がかかった場合、繊維の方向に沿って水が流れていき、内部には滲みこまないという原理を利用しています。

このミノテックスはそんな蓑の理論を応用、表面に肉眼ではほぼわからないほどの極微細な溝を設けることで、ポリウレタンコーティングを施さずして内部への水の侵入を防ぐ機能を備えています。

コーティングを施さない、このメリットは甚大です。

まず、ポリウレタンはどうしても経年によって劣化します。
高名なアウトドアブランドの本格レインウェアやバックパックですら、コーティングの剥離とは無縁でいられません(なお、先日ご紹介したBRAASIのバッグの裏地のコーティングは表地側に施されており表面に出ないため、劣化の影響を受けにくくなっています)。
つまりはこのミノテックス、撥水機能が劣化しづらいということです。

また、生地自体も薄く、柔らかく、軽い状態を維持できます。
さらにソロテックスは自然な伸縮性をも備えているのですが、膜を貼りませんからこの機能も損なわれません。

この生地の裁断はレーザーによって行われます。

レーザーの熱により裁断面の繊維が溶着、ほつれが発生しませんので、この特性を活かしさらに実験的な構造も可能となりました。

まず、本体や袖の接合は縫製でなくローラシートによる圧着で行われています。

生地が重ならず、接合面がすっきりするだけでなく、縫い目からの浸水も防ぎます。

また、背面のベンチレーションも鳩目などは用いずレーザーにて開けられており、

着用時はここを通って内部の湿気が肩のの下から排出されます。

このケープ状のフラップは袖と一続きになっている、独特の構造です。

説明をしようと裏返してみましたが、複雑すぎてわけがわかりませんでした。

見れば見るほど、その技術力の高さ、そしてそれを存分に活用できるアイディアの豊かさに唸らされます。

そんな理屈は抜きにしても、手に取って、袖を通してみれば、その信じられないほどの軽さ、心地好さ、美しさにため息が漏れることでしょう。

スプリングコートとしては決して安価な部類には入りませんが、それ以上の価値のある逸品中の逸品です。

来たる春に臨み、どうぞ一度店頭にてお試しください。

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きらきらひかる ~ BRAASI INDUSTRY/ KIRA

当店では別注カラー含めトートバッグでおなじみのBRAASI INDUSTRY。

実はバックパックを得意とするブランドです。

昨年のゴールデンウイークのイベントではそうした数々をご紹介したわけですが、

このたびご紹介しますのは、新作でございます。

大ぶりなバックパックの多いBRAASIにしてはやや珍しく、容量20リットルと比較的コンパクトなサイズです。
都市生活に於ける普段使いには最適な大きさですね。

BRAASI最大の特徴とも言うべき格子状のテープがなく、代わりにデイジーチェーンが配置されました。

カラビナなどを用いてお好きなものを吊り下げるもよし、また工夫次第ではトレッキングポールのようなものも固定できます。

本体表面には頑強なコーデュラナイロンを採用。
擦れやすく負荷のかかる底部は、より厚手の生地に切り替えられています。

裏地はPUコーティングされたポリエステルの撥水生地です。
鮮やかなシアンブルーは美しさを追求しただけでなく、バッグ内部の視認性を高めています。

この素材使いにくわえ本体の開口部はロールトップ型ですから、雨などによる浸水には相当強いといっていいでしょう。

見た目以上に収納スペースが細分化されているのもこのバッグの優れた点で、両脇の深いサイドポケットのみならず、背面上部には財布やiPad Airなどが入るジップポケットが、

背面脇からはパッド入りポケットに14インチのノートPCが入れられるようになっています。

やわらかいEVAフォーム入りのショルダーハーネスは快適な背負い心地を生み、またこのハーネスの本体接合部はレザーでしっかりと補強されています。

まったく、どこを見ても小憎いばかりの気の利きようではありませんか。

まだ日本では数点しか流通していない珍しい型のようですが、そこに留めておくには惜しいほどの完成度の高さです。

一見BRAASIらしくないようで同ブランドならではの本質的な魅力は期待以上に引き継いだバックパック、日常の頼もしき相棒として是非ご検討を。

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『港北経済新聞』掲載のお報せ

港北経済新聞にて、当店が5周年を迎えたことについての記事が掲載されました。

横浜・仲町台の洋品店「Euphonica」5周年 上質でニッチな商品そろえる
https://kohoku.keizai.biz/headline/2929/

有難うございます!

思えば最初に当店を取り上げていただいたのも、港北経済新聞さんでしたね。

仲町台に洋品店オープン-「高級ではないが上質なもの」にこだわる
https://kohoku.keizai.biz/headline/1380/

これからも引き続きどうぞ宜しくお願い致します。