愛knowマジック ~ Euphonic LOVE

この愛の物語について、いったいどこから話せばよいのでしょう。

まずはそう、Olde Homesteaderの新しい舞台について…

先日、祐天寺-目黒-不動前-武蔵小山の中間くらいの場所、油面地蔵通り沿い(〒153-0063 東京都目黒区目黒4-24-10)に、Olde Homesteaderのアトリエ兼ギャラリーである”OLDE THINGS“が開かれました。

ある日ブランドディレクターの福原さんから、ここでユーフォニカならではの催しをしてみないか、Olde Homesteader云々ではなく、ユーフォニカとして、と懐の深い打診が。

それならばと、単純に好きな人、今気になる人を、ファッションの括りに縛られず、いつもの居場所である仲町台ではないこの地で紹介し、今まで届けられなかった範囲にわたって有機的にその愛の環を拡げていければとの思いを胸に、OLDE THINGS限定企画”Euphonic LOVE”が発足しました。

その第一弾のゲストとしてお声がけしたのが、Ithe。

過去のアーカイブをトレースしまったく別なものへ昇華するそのスタイルと、ヴィンテージのものづくりをふまえた上で異質なものを生み出すOlde Homesteaderのスタイルに、本質的な近似性を感じたのが理由です。

今回は、ふだん渋谷のショールームで活動するItheをOLDE THINGSに招聘し、ここで受注会を行います(出来上がった商品のお渡しはEuphonica店頭にて)。

Itheのラインナップはもちろんのこと、元となった服も並べて陳列することで、構造上同じでありながらもアウトプットとして生まれたものがコピーとは違う、という面白さをじっくりとお楽しみいただけます。

過去の商品から秋冬向けアイテム、そしてこのイベントが初披露となる最新企画、Tシャツも受注可能です。
こちらは過去のトレースではなく、まったくのオリジナル企画となっています。

僭越ながら当店店主の意見も若干採り入れていただいており、最適解が簡単に見つかりそうで見つからないこのジャンルに一石を投じる完成度となりそうです。

気になる期間ですが、
6/18(火) 13:00-21:00
6/19(水) 13:00-21:00
6/20(木) 13:00-20:00
の3日間。

6/19は終日、6/18と20は夕方から店主在店(開始時間からはItheさんが在店されています)します。
これに伴い、6/18、20は仲町台の店舗は16:00までの営業となりますので、ご注意ください。

なお、初日である6/18は、夜より飲み物、軽食などをご提供致します。

是非、軽く遊びに行くような感覚でお越しください。


Long road this long road ~ HAVERSACK/ ドビーチェックリネンプルオーバーセミロングシャツ

気温が上がれば半袖、もちろんそれが自然な流れでしょうけれど、いえいえ長袖だって捨てたものではありません。

今の時期のように朝晩まだそれほど気温が高くならないとき、そして真夏の炎天下でも日射しを遮る長袖のほうがむしろ涼しかったりします。

このシャツも、初夏から真夏、そして秋に向かう晩夏に至るまで、きっとさまざまな状況で助けになってくれるはずです。

夏物にしてはやや珍しい落ち着いた配色ではありますが、触れてみればシャリっとした乾いた肌触りのリネン。

変形スタンドカラーで首元がすっきりしていますので、より涼しげな印象となります。

背面のスプリットヨークとたっぷりとられたギャザーは、色気と運動性を生み出しています。

長めの着丈によって、シャツのリラックス感がより引き立ちました。

やや印象の強い服と思われるかも知れませんが、着こなしといった事柄についてはとくに留意せず、ばさっと身に纏ってしまうのが一番です。

高等遊民の如く装い、その思索はほかのことに向けていきましょう。

オンラインストアはこちらです


いつも君に ずっと君に 笑っていてほしくて ~ EEL Products/ ヒマワリシャツ

EEL Productsの隠れた名品、3年ぶりの復活です。

強い陽光の下ひまわりの咲く夏の景色を聯想させるプルオーバーシャツ、その名も”ヒマワリシャツ”。



背中のハンガーループや

ボタンダウンの襟といった基本的なデザインはそのままに

前回から若干の仕様変更が行われ、よりシンプルでオーソドックスな方向へリニューアルしました。

生地は色によって異なり、レッドチェックとブルーチェックがややシャリっと乾いた質感で、

ブラウンチェックはしなやかで柔らかい素材が用いられています。

シルエットに大きな癖はありません。
年齢やスタイルを問わず、とても使いやすいシャツに仕上がっています。

さすがにきょうは少し落ち着きましたが、確実に夏の気配は色濃くなってきました。
真夏を待たずとも、今すぐ活躍してくれること間違いありませんよ。

オンラインストアはこちらです→ レッドチェック/ ブルーチェック/ ブラウンチェック


ちはやぶる神も見まさば立ちさわぎ 天の戸川の樋口あけたまへ ~ comm. arch./ Knitted Seersucker Trousers

いやはや暑い日が続きますね。

そんななかでしたが、週末のKIMURAオーダー会はお陰様で盛況のうちに幕を閉じました。
とても有難いことです。

県外からのお客様が思いの外多く、KIMURAの注目度がじわじわと確実に高まっているのを感じた2日間でした。

さて、この暑さですから、装いもなるべく軽く、涼しいものに切り替えたくなりますね。

ショートパンツにサンダルでもちょうどよさそうですが、短パンはちょっと…という方も少なくありません。
ということで、こちらは如何でしょう。

ニットの可能性を拡げ続けるコムアーチの技術が光る、ニットシアサッカー素材で仕立てられたイージーパンツです。

昨年登場したショートパンツと同じシリーズで、シアサッカーのポコポコした質感をトリコットで表現し、肌に触れる面積を抑え、さらりとした着用感を生み出しました。
かつ、ポリウレタンを使っていないにもかかわらず驚くほど伸縮性に富んでいます。

幅はそれほど太くなく、やや細身のストレートタイプ。
このすっきりしたシルエットでここまで気楽なパンツはそうそうありません。

店頭で脚を通されたお客様がみな驚かれる極上の穿き心地、未体験の方は是非お試しください。

軽く、柔らかく、のびやかで、さらりとしている、心なしか年々非道なほどに暑さを増す日本の夏にうれしい一本です。

オンラインストアはこちらです→ ナイトオーシャン/ ブラックアウト


シナモンとブラウン・シュガー ~ niuhans/ Botanical Dye Shirts

先日の嵐を境に、五月晴れと呼ぶには暑すぎるほどの快晴が続き、いよいよ夏服をお探しの方も増えてまいりました。

植物由来の色素を用いて製品染めされた、niuhansの美しいシャツの出番です。

当店でしばしば登場するボタニカルダイは、天然の成分を化学的に安定させ、過剰なムラを抑えるだけでなく定着度も強化した、ナチュラルとケミカルの長所を兼ね備えた染色方法です。

今回は3型のシャツを、3種類の染料で提案致します。
生地はすべて同じ、ペルー産のオーガニックピマコットンを用いたブロードです。

まずはシナモン。

レギュラーカラーの長袖に

同じくレギュラーカラーの半袖、

そしてレギュラーカラーよりも若干身幅をとったオープンカラーの半袖をご用意しています。

もちろん、匂いはしません。
透明で、でもどことなく愁いを帯びたサンドベージュが、乾いた清涼感を生み出しています。

お次はウクライナ料理ボルシチの色でお馴染み、ビーツ。

レギュラーカラーと

オープンカラーの半袖を。

そして、黒い花を咲かせる葵の一種マロウブラック(タチアオイ)から抽出したダークネイビー。

どれも、クリーンでありながらのっぺり感はなく、奥行きのあるとてもいい色に仕上がりました。

シャツ自体といえば、良い意味でいつものniuhans。

ごく平凡なようで、細部のディテールや全体のバランス、緻密な縫製によって、ありきたりなシャツとは一線も二線も画しています。
このあたりは、単品で見ても判りづらいため、是非一度袖を通していただきたいところ。

どこをとってもniuhansらしさを存分に味わえる素晴らしいシャツです、どうぞ今のうちにお手元へ。

オンラインストアはこちらです→
Botanical Dye Regullar Collar LS Shirt シナモン
Botanical Dye Regullar Collar SS Shirt シナモン/ ビーツ
Botanical Dye Open Collar SS Shirt シナモン/ ビーツ/ マロウブラック


かわるがわるのぞいた穴から ~ ISHMM/ AD:lib

5月も下旬に突入し、いいタイミングで今季のサンダルが揃いました。

当店では初のお取扱いとなるISHMM(イシュム)は、靴を構図ととらえ、統一性と変化を足元へもたらすニュートラルな靴づくりを標榜する、日本の革靴ブランドです。

靴がその着用者をもっとも表すもの、すなわちその個人にとって芯のような存在であると認識し、既成の革靴のフォーマットにとらわれない創造性豊かな靴を生み出しています。

今回紹介させていただく”AD:lib”もまた、そうしたISHMMらしさに溢れたサンダルと言えます。

艶と透明感を抑えた禁欲的な顔料仕上げの牛革ストラップには穴が開けられ、そこに紐が通されています。

それぞれ色違いの革紐と綿紐が付属し、装いや気分に応じてつけかえることができます。

敢えて紐を通さず、穴を飾り穴として楽しんでもいいですね。

なお、この紐を紛失したり破損してしまった場合は、500円でメーカー取り寄せも可能です。

ソールの足に触れる面には牛革、接地面には柔軟で滑りにくいラバーが用いられています。
摩耗してしまった場合は当店にて修理対応も承りますので、どうぞご安心ください。

気になる履き心地は、見た目以上に軽快です。

ハリの強い牛革を使用していますので、特におろしたての頃は甲のストラップ部分に若干の硬さを感じるものの、履き慣らしていけばしだいに違和感も消えていくことでしょう。

ある種の匿名性を内包したデザインにつき、老若男女問わず、幅広い装いに対応致します。

先ほど触れたように修理も可能ですから、毎年の夏の相棒として長い間活躍してくれるはず。

いわゆるスタンダードな定番ではない、けれど時代に左右されない永続的価値を備えている、そんなサンダルをお探しの方にお薦めしたい逸品です。

オンラインストアはこちらです→
ブラック Men’s/ Ladies’
ブラウン Men’s/ Ladies’
(設計は同一ですが、サイズによって価格が異なります)


EEL Productsの本が発売されました

以前にも告知致しました通り、EEL Productsの軌跡を記した書籍『イールプロダクツ』がミルブックス社より発売されました。

創業者であり現在はレディースラインのironariを手掛けている高橋さんの回顧録、そして今後も作り続けたい31品番(実際はもっと広く語られてはいますが)についての物語がデザイン画や豊富なカラー写真などと併せてまとめられ、EELファンに限らずこれから洋服の仕事に携わっていきたい若い方にとっても興味深い内容となっています。

価格は1500円+税です。

Amazonや一部書店はもちろん、当店でも少量部数ではありますが販売しておりますので、ご興味あれば店頭にてどうぞ。


モックが笑えば みんなも笑う ほらほら小犬も かけてくる  ~ mocT

スウェットやTシャツの最も重要な基本色として幅広く愛され続ける杢グレー。
実はこの色、我が国に於いては基準となる色が存在します。

それが大阪の新内外綿株式会社が1967年に開発した”GR7″です。

米国産サンホーキン(サンホアキン)綿を用いて、トップ染めした少量の綿を生成の糸に混ぜて紡ぐことで独特のまだらな表情を生み出したこの色糸は、現在でも同社の杢糸シリーズ”MOCUTY”の看板として君臨しています。

そのGR7を大々的にフィーチャリングし、新内外綿が自社のブランドとして立ち上げたmocT(モクティ)は、この糸名に因んで名づけられました。

そのラインナップは、基本的にグレーのカットソーのみという潔さ。

しかし、繊維会社が手掛けるだけあって、ただ杢グレーを使っていますというだけでは終わらせません。
判りにくくも、そこには確かな違いがあるわけです。

このポケットTも然り。

一見するに何の変哲もないようで、

近づけば、ほら。

ネオンイエローの糸が混ぜ込まれています。

ただ単なる杢グレーのTシャツでもない、しかしポップすぎることもない、絶妙な塩梅の配合に舌を巻きますね。

肌触りのしっとりとした柔らかさも見逃せません。

素材メーカーならではの、たしかな技術力があらゆる点で如何なく発揮されています。

基本的には杢グレーのシンプルなTシャツですから、装いの提案などするほうが無粋というものでしょう。

正直モニター越しではお伝えしきれない商品です。
是非一度店頭にて触れてみてください。

オンラインストアはこちらです


KIMURA受注会を開催します

少しずつ、しかし着々とファナティックな支持者を増やしてきているKIMURA。

有難いことに先月入荷したnarrowing cardiganも(そして他の全モデルも)瞬く間に全色完売してしまいました。

さらに、店頭にてお客さまより「KIMURAの他のモデルをもっと見てみたい」「去年やったようなオーダー会は次いつやるんだ」等のお声もいただくようになり、これはもうデザイナーの木村さんをお呼びするしかないであろうと判断した次第です。

ということで急遽決定、KIMURA受注会を開催致します。

期間は来週土日(5/25-26)の2日間。

当店で展開したことのある型だけでなく、過去の作品から新作に至るまでサンプルをズラリと並べ、その中から発表シーズンを問わず気に入ったモデルをご注文いただけます。

当日は木村さんも在店されますので、デザインや構造についてなど、何でもどんどん訊いてみてください。

シャツがどんどん気持ちよくなる時期ですし、素敵な2日間となるのは間違いないでしょう。

皆様のお越しをお待ちしております!