かわいた風をからませ あなたを連れてくのさ ~ CURLY/ ADVANCE HS TEE

空梅雨、梅雨明け、夏、と思いきや、梅雨に戻ったのか秋の長雨が始まったのかという有様に意表を突かれました。

とにかく湿度の高さに辟易します。
カラッとしたTシャツでも着ようではありませんか。


CURLYのADVANCE HS TEEは、乾いた肌触りと柔らかな着心地を兼ね備えた五分丈袖Tシャツです。

トルコのエーゲ海に面した地域で栽培された繊維の長い綿を撚った、空紡糸(オープンエンド糸)と呼ばれる糸を編んだ生地で仕立てられています。

空紡糸とは高速回転したローターに繊維束を通し…と書いても何のことやらですので、紡績機の説明動画をご覧いただいた方がイメージしやすいと思います。
このTシャツに使われいる糸がこの機械で撚られたかは定かではありませんが、少なくとも原理はご理解いただけるかと。

動画の1:00くらいの箇所からお楽しみください。

さて、この空紡糸、糸の外側が強く、内側が甘く撚られるという特徴があります。
そのため、表面はカリっと、中はふわっと仕上がるわけです。

そんな糸の特性が、この生地によく活かされています。

基本的に癖のないオーソドックスな路線のデザインでありつつも、両脇に配された三角ガセットが、控えめなアクセントとなっています。

シンプルで着回しやすく飽きがこず、着心地も快適とあらば出番が増えるのは必定でございましょう。
ちなみに、このモデルは女性用(サイズ0)もご用意しています。

店頭、EC両方からどんどんサイズ欠けを起こしていますので、気になる方はお早めにどうぞ。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ イエロー/ ボーダー(ホワイト×ネイビー)


東京の空の星は見えないと聞かされていたけど ~ HAVERSACK ATTIRE/ ドットプリントオープンカラーシャツ

そろそろ七夕も近くなりましたし、星が瞬く夏の宵空、夜空を彷彿させる水玉のシャツを紹介します。


アロハシャツによく使われるレーヨンの生地で仕立てられた、涼しい開襟シャツです。

かつては人絹とも呼ばれていたように、シルクに近いなめらかでとろみのある質感がレーヨンの特徴。
水分を含有しやすくしっとりした肌触りです。
日焼けした素肌も心地好く撫でてくれることでしょう。

両脇にはパッチポケットが設けられ、機能性のみならずどこか懐かしい雰囲気を生み出しています。

細かい運針や光沢が上品な白蝶貝のボタンなどが生み出す色気は、さすがATTIRE。

この艶やかさゆえに、女性の羽織りものとしても違和感ありません。
標準的な背丈の方でもこのMサイズをさらりとお召しいただけますし、実際店頭では老若男女問わずご好評いただいております。

梅雨が明け夏が始まり、これから8月に向けてますます気温は高まっていきます。
世間様ではもう夏物の時期は終わりだよと言わんばかりですし、毎年過ぎてみれば短い夏だったねと思いがちですが、なんのその実二ヶ月以上は灼熱とお付き合いせねばならないわけです。

夏本番はこれから、まだこうしたシャツを手に入れるのに遅すぎるなんてことはありませんよ。

オンラインストアはこちらです→ ブラウン/ ネイビー


夏の夜のわびしきことは 夢をだにみる程もなく あくるなりけり ~ comm. arch./ Knitted Shorts

梅雨らしからぬ日が続いているなあと思っていたらそのまま明けてしまって、例年より3週間ほど早い夏の到来となりました。

日中の気温も30度を超えることが多くなり、毎日昼からビールを飲みたくなる気持ちを抑えるだけで精一杯です。

短パン姿の方も日に日に増えていますね。

ニット専門ブランドのコムアーチも、実はこんなアイテムを作っています。

トリコット編みのショートパンツです。

腰に紐が通ったイージーパンツでもあり、気楽で爽快な穿き心地を備えています。

グレー(”ダークエレファント”という、ぐるんぱのような名前です)の無地は伸縮性より形態安定性に優れた生地で、洗うごとにこなれ、風合いが増していきます。

一方ストライプ(”オーシャンボーダーズ”)はシアサッカーのポコポコした質感をトリコットで表現した生地です。

こちらは伸びがよく、また乾いた肌触りが真夏の蒸し暑いさなかにも快適さを失いません。

いずれもボタンに貝(マットな裏面を表に使っています)を採用し、

裏地にコットンの布帛をあてて体のラインが出すぎるのを防ぎ、また耐久性を高めています。

ただ快適性だけを追求するのみならず、そこを敢えて全面に押し出さず(しかし快適は快適なまま)大人の街着として成立している、コムアーチらしいショートパンツに仕上がりました。

さあ、今年の夏は長くなりますよ。

オンラインストアはこちらです→ ダークエレファント/ オーシャンボーダーズ


B&O…&…

デンマークを代表する世界的オーディオブランドBANG & OLUFSEN(バング&オルフセン、以下B&O)。

その製品はすべて卓越した機能美を備え、MoMAのパーマネントコレクションにも18の製品が展示されているほど。
少しでもデザインあるいはオーディオに関心がある方であれば、当然その名はご存知でしょう。

で、B&Oがどうした、お前の店はしがない洋品店に過ぎないんだから関係なかろう、そんなお叱り御尤も。

が、お馴染みFACYを通して、そのB&Oと店主が繋がる瞬間が訪れることに。
まさかのタイアップ企画です。

FACY – あの頃の音とこれからの音。〜CDで振り返る90年代とその後のサウンド〜

(2023/6/13修正:FACYサービス終了につき、当店ブログにてアーカイヴ保存しました)

B&O, &店主。
月とすっぽんとはまさにこのこと。

他にも名の通った大手さんやDJをやっている音楽通のショップスタッフさんなど、FACYさんの規模なら他にいくらでも適した人材は見つかりそうなものですが、果たして店主がB&Oの最新式ヘッドホン”H8i”のレビュワーとして選ばれてしまいました。

それもEuphonicaとして云々でなく、店主個人が中学1年生から現在に至るまでごく私的な音楽遍歴を前振りにしてはあまりに長々と語るという、本人以外だれが得するのかまったく予測できない内容です。
FACYさんの英断に戦慄を禁じ得ません。

なお、本文、いわゆる90年代の音楽史を総括しているのではなく、ごく個人的な遍歴を大雑把に説明しているだけです(結果、話の流れに乗せられず紹介できなかった個人的名盤も多数存在します)。

かつ、そこまでディープではないものの若干偏った内容につき、若い方には馴染みのないであろう固有名詞が連発致します。
ゆえに『なんとなく、クリスタル』を彷彿させる注釈だらけの文面にもなりました。

そんな異形の記事ではありますが、少しでも多くの方にお楽しみいただければ幸い至極でございます。

しかし、このヘッドホンはほんとうに素晴らしいですよ。
硬すぎず柔らかすぎない絶妙な装着感、深くまろやかで、しかし粒の立った音質。

いろいろといい体験をさせていただきました。
有難うございます!


笑顔が似合う 楽しくなる 理由もなく胸ドキドキ ~ HAVERSACK

空と海のハーモニーを体中に感じます。
夏ですね。

梅雨明けは当面先のはずですが、あと一週間は雨が降らないかもとの予報も出ていて、まだ6月なのにせっかちなことです。

夏服気分も加速するばかり。
ハバーサックから、今すぐにでも着たい半袖の開襟シャツが色や素材違いで入荷していますよ。

シアサッカー状のストライプが見た目以上に涼しいサックスブルー基調のストライプと

ポップなドット。こちらは二色展開です。

すべて型は共通しており、大きめの胸ポケットや

背面の交差したヨーク(クロスヨーク)など、細かなディテールが往時のミリタリーウェアを偲ばせ、清涼感だけでなくブランド独自の匂いを醸しだしています。

それぞれの生地もなかなか面白いものです。

ストライプは一部がポコポコしたシアサッカーとなっており、肌に触れる面積が少ないため、さらりとした着心地となっています。

ドットはごく細かなストライプが織り込まれた上に打ち込まれています。
このストライプも凹凸を伴っており、肌離れに優れているのは見逃せません。

裏を見れば、ひとつひとつのドット柄がプリントではないことがお判りになると思います。

このピンクのみ、女性でも自然に着られるSサイズをご用意しました。

どれも今から夏をともに過ごすのに最高の相棒となることは間違いありません。
どうぞお好みのものをお選びください。

オンラインストアはこちらです→
ストライプ
ドット ブルー/ ピンク


バナナの涙 ~ EEL Products/ バナナシャツ

朝までの雨は途切れ、くっきり晴れてきました。
これから数日は夏本番を先取りしたような天気が続くそうで、溜まった洗濯物が一気に片付きそうでほっとしております。

さて、どうしても雨が続くと肌寒くなり、自然と夏物の動きが鈍くなって長袖をご覧になる方が増えるもの。
また改めて涼しげなシャツのことも思い出してみませんか。


熱帯のジャングル探検隊を彷彿させるデザインを、素材やサイジングなどをアレンジすることでEEL Products流に夏の街着へと再構築したバナナシャツ。

基本的には開襟ですが、

留めてもまた表情を変えて楽しめそうです。

薄手で柔らかいテンセル×ポリエステル生地はさらりとした肌触りで、蒸し暑い時期にもべたべたしません。

たっぷりとした身頃とゆとりある五分丈袖は風通しよく、先述の生地の特性もあって快適に身に纏えることでしょう。

もはや亜熱帯と言っても差し支えない日本の夏に。

オンラインストアはこちらです→ イエロー/ グレーオリーブ


ボヘミアン・ラプソディ ~ BRAASI INDUSTRY/ GEORGINA

プラハに建築事務所TVŮRČÍ JEDNOTKAを構える若き建築家夫妻Šimon BrabecとEliška Slámováは、自転車愛好家でもありました。

2013年、彼らは趣味として自身や友人たちのために自転車用バックパックを作り始めます。
そのブランドはŠimonのフルネームのアナグラムを基に、BRAASI INDUSTRY(ブラアシィ・インダストリー)と名付けられました。

建築家ならではの視点が活かされた独自構造のバッグは評判を呼び、今は趣味の範囲を超え、自転車用に限らず様々な形でユニークなバッグを発表し続けています。

しかし彼らはビジネスの必要以上の拡大は望んでいないようで、デザインはもちろん、製造もプラハの事務所にて数人で行う規模を維持しています。

なお、その素材もほぼチェコ国内にて手配したものを用いています(ただし、例外としてプラパーツやファスナーはその品質の高さゆえにYKK製を採用しています)。

スタッフの子供たちが現場で遊んでいるような、風通しのよいアットホームな環境のようですね。

さて、そんなBRAASIのラインナップの中から、今回当店に登場するのはトートバッグGEORGINA。

薄く軽量なパラシュートクロスに強靭なポリアミド(ナイロン)の裏地をあてた本体を

ポリアミドのウェビングテープが籠状に囲む、

そんな一風変わったデザインです。

ウェビングテープは基本的に本体と分離しており、両脇で一か所ずつのみ接合されています。

そのため、本体の柔らかさがそのまま活かされているだけでなく、この籠状テープ自体を外ポケットとして活用することも可能となっています。

内部にも2つのポケットが設けられており、印象以上に収容能力に優れたバッグと言えます。

日常使いからちょっとしたレジャーまで対応可能なサイズ感と、その軽さ(物理的にも視覚的にも)は、特に服装が最小限となるこの時期には嬉しいところ。
もちろんこの時期に限らず、冬の重い装いにもしっかり適応してくれます。

余談ですが、建築家と言えば当店裏に事務所を構えている横河さんも、時計やペンなど幅広いデザインを行っています。
やはり構造を理解しているデザイナーさんというのは専門分野の範囲を超えた強さがありますね。

ともあれ、表面的なトリッキーさではなく、より根本的な部分の面白さが楽しめるバッグです。
是非一度実物をご覧ください。

オンラインストアはこちらです→ ブラック×ネオンオレンジ×ブラック/  ホワイト×ネオンイエロー×ブラック


僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ~ CURLY/ PROSPECT EZ TROUSERS

改めて言うまでもなく、傾向として細いパンツに較べ太いパンツは穿いていて楽です。

とくに蒸し暑い時期は風通しや生地が肌に触れる面積の問題もあり、その差は大きくなるばかり。

しかしながら細いパンツならではの引き締まった印象は捨て難いものがあります。

であるならば、そうした互いのメリットを両立するこんなパンツを選ぶのも手ではないでしょうか。

そのすっきりしたデザインと気楽な着用感でファンを増やし続けるCURLYの新作PROSPECT EZ TROUSERSは、高密度に編み立てたジャージーで仕立てられた細身のイージーパンツです。

その生地の特性のみならず、腰回りや腿にゆとりがあるため、見た目の印象に対しリラックスした穿き心地となっています。

ジャージーといえど、細かいヘリンボーン柄にすることで、特有のスポーティーさが抑制されました。

薄手ながらもちっとした剛性感があり、伸縮性、通気性や吸水速乾性に優れている生地です。

腰のドローコートは内側で引く仕様で、紐が外から見えず、ぱっと見のイージーパンツ感があまりありません。

ボタンはこうしたカットソーパンツには珍しくナットを使用、ボタン周りなど負荷のかかる箇所にはしっかりとリップストップ素材で補強がかけられています。

細部に凝ったパンツではありますが、合わせるものはそれほど選ばず、布帛のシャツからTシャツまで対応します。

店頭でもご覧になる方が多く、また実際在庫も減ってきていますので、気になる方はどうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです→ グレー/ チャコール


ジャンボ・ブワナ ~ MACHAKOS/ カンガショップトートバッグ

きょうは少し晴れ間も覗きますが、横浜は梅雨真っ盛り。

雨ばかりというほどではないものの、いまひとつすっきりしてくれません。

例年、だいたい梅雨明けが海の日前後ですから、あと一ヶ月は辛抱です。

強い陽射し、灼けた肌、甘い香り。
そんな情景を思い浮かべながら。

東アフリカの汎用布カンガを用いたショップトートを携えれば、気分はもう太陽の季節です。

ちなみにこの「カンガ」はスワヒリ語でホロホロ鳥を意味します。

ルーツとなった布は黒地に白い斑点で、それを纏った人の姿がホロホロ鳥に似ていたことから、そう称されるようになったとか。

現在はpindoと呼ばれる縁取り模様とmijiと呼ばれる中心模様がそれぞれ異なった図柄で描かれる、色鮮やかなものが多く作られています。
モチーフに決まりはなく、さまざまな模様があるようです。

毎年300ほどの新しい柄が生まれ、そして手作業の工芸品ゆえに同じものがまた作られるとは限りません。
まさに一期一会です。

さて、ナイロビの南東に位置する都市マチャコス、ここには女性の職人のみで構成される協同組合があります。
同組合から販売された商品の利益は、職人に安定した収入をもたらすだけでなく、一部はマチャコス周辺の社会福祉施設や教育設備にも充てられています。

このバッグはその組合のカンガを用いて、日本で縫製されています。

裏地や内ポケットのないシンプルな構造です。

生地表面の光沢は糊付けされたまま使用されているためで、使い込んだり洗ったりすることでこれが剥がれ落ち、生地自体がどんどんこなれていきます。

現地では服にしたり、赤ちゃんのおんぶ紐などにも用いられるものですから、その肌触りの柔らかさや強靭さは確かです。
どんどん使い込んでください。

ああ、それにしても夏が待ち遠しいですね。

オンラインストアはこちらです→ サークル/ イエロー×ホワイト/ シールド


イベント好評開催中です!

何とか雨に降られることなく、男祭り好評開催中です。

初のKIMURA受注会も、KIMURAファンの方や初KIMURAの方などにお楽しみいただいております。

本日は、先日お伝えしましたようにdelightful tool寺田さんが靴磨きを行っており、

その腕を揮っています(一足につき税込1,080円)。

酷使に酷使を重ねたブーツもご覧の通り。

お見事でございます。

きのうきょうの開催ですので残り時間もあと数時間、陽が長い時期ですし、どうぞ遊びにいらしてください!