モンスター!モンスター! ~ BRUSCHETTA SHOES/ ORLEANS

腐食しづらく、経年とともに黒ずみ、鈍い光を放っていく金属、真鍮。
その名を冠し、履き込み年月を重ねることを想定した靴を提案しているのが、BRASS Shoes Co.です。

ブランド立ち上げ前に某修理工房に在籍していただけあってリペア技術にも定評はありますが、何といってもオリジナルブランドCLINCHが名高く、その靴のもつ骨太な魅力と剛健なつくりは、国内外問わず多くのファンを魅了しています。

余談ながら、かつてはわれらが都筑区に工場を構えていました。
残念ながらいまはもう閉鎖されてしまったのですが、ちょっとしたご縁も感じますね。

さてそんなBRASSが、CLINCHとはまた別のラインとして新たに発表したブランドが、BRUSCHETTA SHOES(ブルスケッタシューズ)。

実際のものづくりにかかわる部分は当然BRASSが、そしてヴィジュアルディレクションなどに関しては、その価値観やものづくりへの姿勢に共鳴し、お互いにリスペクトした関係性にあるOLDE THINGSが手掛けています。

このモンスター級の両者が組んだ、さながら2000万パワーズの如きブランドの第一弾のモデルとして発表されたのが、グルカサンダルORLEANS(オルレアン)です。


グルカサンダルとは何ぞやという疑念につきましては、一般的に19世紀にグルカ兵が用いていたミリタリーサンダルをベースとしたものと云われていますが、店主はいままで実際にその写真や絵も、また英語や諸外国語の文献中の”Gurkha Sandal”の表記も一度も見たことがなく(もちろん、単なる勉強不足、調査不足の可能性は否定しません)、ひょっとしたら日本のファッション業界独自の用語かも知れません…
まあ、こんな感じのサンダルと靴の中間のようなものを指すくらいにお考えください。

閑話休題、このグルカサンダルのデザイン元となったのが、1950年代にフランス軍でごく短期間のみ使われていたTYPE-1で、これを土台にBRASSならではのフィルターを通し、ありそうでない一足へ昇華させています。

用いられている革は2種類です。

肉厚なイタリア製のバケッタレザー(加脂されたタンニン鞣しの牛革で、耐久性に優れ、使い込むほどに艶を増していきます)と

爽やかなベージュが強い陽射しの季節によく合う、毛足の短い、上品なスウェード。

前者は履き始めは硬いものの次第に馴染み、どんどん足にフィットしていきます。
一方後者は比較的やわらかかく、軽快な履き心地を最初から楽しめます。

踵をしっかりと包み込みながら足首部分のバックルで足を固定するため、サンダル特有の不安定さはありません。

これらアッパーのパーツを、スリットラピッドという製法でしっかりとソールに固定しています。

アッパーのストラップの端が、ソールの真ん中あたりに挟み込まれているのがお判りになりますでしょうか。

こうして挟み込まれた状態で縫い付けるため、レザーサンダルではまれに発生するストラップの抜けが、ほぼ発生しなくなります(このサンダルでそれが起きるような事態であれば、足も無事では済まないでしょう)。

このハードな製法もあり、単品で見るとなかなかごつい印象を受けますが、履いてみると意外や意外、とてもすっきりしています。

店主も私物として一足履いてみて、自分視点で見てもなかなかなものと、ひとり悦に入ってみたり。

前述の足なじみに関しても、店主自身が実証しました。
みごと、履くたびに心地好さが増していきます。

アウトソールは発砲ラバーです。

屈曲性に優れ、軽く、クッション性に富んでいます。

言うまでもなくソール交換可能な構造ですので、毎年の春夏の足元を支える主役級の一足として、長く活躍してくれそうです。

女性でも履ける小さいサイズから一般的な成人男性向けのサイズまで、各色3サイズ用意しました。

靴下を履いたままでもおかしくないデザインゆえ、初夏から晩夏まで使える一足です。

サイズの揃っているいまのうちに、是非一度ご検討くださいませ。

オンラインストアはこちらです→
バケッタ ブラック/ ダークブラウン
スウェード タン


かけだす 俺の向こうには ~ Ithe/ No.14-33-3BB & No.46-NK

今季も大好評のIthe。
盛り上がりのなか、毎シーズン登場するセットアップのシリーズの最新作が届きました。

ジャケットはもうお馴染みとなったブルックス・ブラザーズ型。

今季はポリエステル×ウールのトロピカルを採用しています。

薄手で清涼、そして皴になりにくく、家庭でも洗濯可能です。
汗ばむ季節にはうれしいですね。

昨年春夏のモデル同様、胸と両脇のパッチポケットが廃されたミニマルなデザインです。

しかしポケット自体がないわけではなく、目立たぬよう脇の縫い目に沿ってひっそりと設けられました。

このジャケットと対になるのが、こちら。

ちょっと変わった形状が気になる元ネタは、なんとナイキのジョガーパンツ、いわゆる「ジャージのずぼん」です。

1980年代のものらしく、現代のものにはないあたたかなデザインに、却って新鮮さすら感じます。

基本的な構造はほぼそのままに、

それでもウールの布帛に乗せ換えることで、まるで異なる印象となります。

きゅっと窄まった裾はジップで調節が可能です。

なんだか懐かしいですね。

なお、裾のリブはカフス状に変更されているため、伸縮しません。
この仕様により、スポーティーさが薄れ、都会の街着としての雰囲気が引き立ちます。

本格的なご紹介を前に店頭から着々と巣立ち始め、現時点ですでにそれぞれサイズ1が一着ずつのみとなってしまいました。

気になる方は、どうぞお早めに!

オンラインストアはこちらです→ 14-33-3BB/ 46-NK


君は何かができる ~ EEL Products/ キャプテンジャケット&ショーツ

ゴールデンウィークとは名ばかりで、なかなか愉快な気分にはなれないこの連休ですが、それでもクサクサしてるばかりでは体によくありません。

こういうときこそ、服の力の出番です。

EEL Productsから届いた<キャプテン>シリーズは、社会の情勢がどうであれ、日々を愉しむ気持ちを思い出させてくれます。

ともすれば重厚になりがちなダブルブレストでありながら、かろやかで肩の力が抜けた<キャプテンジャケット>。




薄手のコードレーンを用いて、裏地のない一枚仕立てにてつくられています。

製品洗いが施されており、肩などの角がとれ、一層リラックスした雰囲気が生まれました。

ダブルのジャケットでは珍しいパッチポケット。
こうしたディテールひとつで、服の面構えはだいぶカジュアルな方向へ寄るものです。

このジャケットとセットアップとなるのが、まさかのショートパンツ。




定番のSUN PANTSをベースに設計された、一種のイージーショーツです。

腰の背面のみにゴムを配することで正面からのシックな印象と実際の楽な穿き心地を両立させています。

「お気楽な貴族的生活」を意味するブランド名の通り、ちょっとだけ気取っていて、でもキザになることなく、ごく自然に生活へ溶け込む、そんなEELらしさに溢れた服ですね。

初夏、そして来たる夏に向けても、心も体もさわやかになる服は、きっと頼もしい仲間となってくれるはずです。

オンラインストアはこちらです→
キャプテンジャケット チャコールブラック/ ナチュラル/ サックスブルー
キャプテンショーツ チャコールブラック/ ナチュラル/ サックスブルー


風の歌を聴け ~ SON

以前から当店をご愛顧いただいているお客様にはお馴染みのレディースブランド、TAGE。

ここ数年は女性服の取扱いを減らしていたため、ちょっとご無沙汰していましたが、デザイナーの高田さんがTAGEと並行して新ブランドを立ち上げたと聞き、さっそく展示会で拝見。

さすがの完成度に感嘆し、このたびの入荷となりました。

その名はSON(SÖN)。フランス語で「音」を意味し、ソンと読みます。

白と黒、強と弱、明と暗など、相対する二元のコントラストを調和させた、高田さんらしいデザインワークが冴えわたる、カットソー専門のブランドとなります。

まずご紹介しますのは、たっぷりとしたこのカーディガン。


強撚糸を用いて編み立てた薄手の生地は、さらりとした肌触りと程よい伸縮性を備えています。

全体的に楕円形を描く独特のシルエットにくわえ、

面白いのがここ。

細身の袖が、上に向かってつけられました。

不思議な構造ですが、腕を通すと無理がなく、そして美しいドレープが生まれます。

お次は、同型のプルオーバー3色。




こちらはしっかりしたコットンフライスで仕立てられています。

毛足を焼いてから糸を撚り、編み立ててから熱プレス処理を施すことで、艶と平滑な質感を生み出しました。

正面の大きなプリーツとドルマンスリーブが合わさり、見た目以上にゆったりとした着心地が楽しめます。

ヨガを嗜む高田さんがご自身でも使う前提でデザインしたカットソーのシリーズですから、どのアイテムも見た目だけで終わらず、構造そのものが丁寧にデザインされています。

シンプルなだけでは物足りない、しかし過剰なデザインも好まない、そんな大人の女性にお薦めですよ。

オンラインストアはこちらです→
オーバルカーディガン ブライトマスタード
Vネックハーフスリーブプルオーバー キャメル/ ホワイト/ ブラック


FACYにて公開された私的プレイリスト各曲を簡単にご紹介します

お馴染みFACYのプレイリスト企画、今回は4店舗合同です。

セレクトショップ謹製、「休日」に聴きたいプレイリスト。- FACY MEN

世が世ですから連休とはいえヤッホウ遊びに行こうぜとはなりづらい今年のGW、せめて音楽で気分を盛り上げようと編集部からオファーをいただき、当店は『妄想ドライブミュージック』を提供致しました。

今回はFACYの記事中に各曲解説はありませんので、簡単な紹介文をこちらのブログに載せておきます。

1. Wouter Hamel/ Details

オランダのジャズミュージシャン、ウーター・ヘメル。
毎年天候に恵まれるGWの休日気分そのもののような楽曲を、冒頭に選びました。

2. 鈴木茂/ Lady Pink Panther

目を閉じればそこに浮かぶのは大人のリゾート。
アダルトで、肩の力の抜けた、洒脱な一曲です。

3. UA/ HORIZON

かなり初期の作品で、まだコクの出ていない若かりし頃の歌声が、若葉の季節にぴったり。
当時は藤原ヒロシがプロデュースしていました。

4. Char/ Shinin’you, Shinin’Day

イントロから初夏の風が抜けます。
ロックのイメージの強いCharの、別の魅力がよく出た佳曲。

5. Mackey Feary Band/ A Million Stars

ハワイアンAORの代表格バンドKalapanaのメインボーカルだったマッキー・フェアリーのソロ作品です。
ハワイの夜を駆け抜けるような、アーバンでメロウな音がたまりません。

6. Browning Bryant/ Liverpool Fool

アラン・トーゥサンのプロデユースの下で手掛けられた、爽やかさ極まる一曲。
ブロウニング・ブライアントは当時まだ16歳で、アイドル的な立ち位置で活動していたみたいですね。

7. Nohelani Cypriano/ Lihue

暖かくなるとハワイナンAORが聴きたくなります。
歌手として、キーボード奏者としてハワイでは名高いノヘラニ・シプリアーノの代表曲。

8. 小島麻由美/ 恋の極楽特急

小島麻由美はいま改めて再評価されるべきミュージシャンの一人だと思います。
なかでもポップなメロディが病みつきになるこの曲は、気候の好い今の季節には最高です。

9. King James Version/ I’ll still love you

軽やかな曲が続いているので、ちょっとテンポを変えてみました。
ブッダ・ブランドの『人間発電所』のサンプリング元ネタとして知られる曲ですが、それだけで留めておくには勿体ないですよ。

10. Lemuria/ All I’ve Got to Give

またまたハワイアンAOR。
ジャンル名は知らずとも、レムリアは知っているという方は少なくないのでは。
軽快さとメロウネスの見事な融合です。

11. Oh! Penelope/ I’m Gonna Miss You

オー!ペネロープは、<詩人の血>解散後に元メンバーの二人で結成したユニットで、いわゆる渋谷系とは似て非なる独自のポップスを作っていました。
活動期間は短く、アルバムも一枚しか残していませんが、しっかり作り込まれたポップスらしいポップスの魅力は色褪せません。

12. Original Love/ I Wish

東芝EMI時代のオリジナル・ラヴの素晴らしさについてはすでに他の記事でも語っていますが、語り尽くせません。
何かが終わったときのような、寂しさのようなそうでないような、とても不思議な気持ちを喚起するこの曲で、プレイリストを締めくくるとします。


長い間 待たせてごめん ~ Ithe/ No.28-48-HTO

一昨年の初登場以来、絶大な人気を誇るItheのTシャツ、No.28-HTO

もともとはItheチームと当店店主が個人的に着たい日常使いのTシャツとして共同企画したものでしたので、これほどまでに多くの方にご支持いただけたことに驚きながらも、とてもうれしく思います。

もちろん今年も入荷予定ではありますが、それに先んじて新型、待望の長袖バージョンが届いています。

ごわつかず、絶妙な厚みと密度を備えた透けにくい生地に、ほどよく開いた共生地のバインダーネックなど、袖の長さ以外はすべて半袖モデルと同じ仕様となっています。

1980年代のヘインズをサンプリングした、裾と袖口の天地引き縫い。

ステッチが目立たず、また強度にも優れていますが、特殊なミシンが必要なうえ縫うのが難しいため、いまではあまり見られなくなった縫い方です。

一般的なTシャツにくらべ、やや低い位置につけられた洗濯表示タグ。

裾を出したときにパンツにかかるため、脇にチクチクと当たりません。

なお、このタグはブランドタグも兼ねています。

これは、襟裏にブランドタグをつけると着心地を損ねてしまい、またプリントで代用すると透けてしまうため。

こうした細やかな気遣いも、このTシャツの高い完成度を構成する大事な要素です。

パックのデザインは今季ちょっとだけリニューアルしました。

白の無地Tですから、もうどう着るとか考えるまでもありませんが、たとえばKIMURAのnarrowing cardiganとの相性なんて、抜群の極みです。
百聞は一見に如かず、ご覧の通り。

毎回すぐに完売してしまうシリーズにつき、かなり大量に仕入れてはいますが、油断はなりません。

まだ朝晩など肌寒い日も多い春~初夏にうれしい、最強のサポートアイテムです。
すでにNo.28-HTOをお持ちの方も、未体験の方も、どうぞ一枚お手元へ。

オンラインストアはこちらです


トパアズいろの 香気が立つ ~ HAVERSACK ATTIRE/ コットンタイプライターベンガルシャツ

GWまで受付中のジャケットがお陰様でご好評いただいておりますHAVERSACK、続々登場する新作ももちろん見逃せません。

ハバーサックのなかでも特に色気の強いATTIREから届いたこの不思議なプルオーバーは、来たる初夏の、みずみずしい清冽な空気と鮮烈な陽射しに映える一枚です。


コットンタイプライターにして、シルクを思わせるなめらかな肌触りとやわらかさを備えた生地で仕立てられたこのシャツは、ブランド側の言葉を借りると、在仏アフリカ系移民が着ている服をベースに再構築したとのこと。

それをベンガルシャツと呼ぶそうなのですが、なぜフランスのアフリカンが着ている服が南アジアの地域の名を冠しているのかは、調べてみてもよく判りませんでした。詳しい方の情報をお待ちしております。

さてこのプルオーバー、シャツと称するにはユニークなディテールが散見され、たとえばスタンドカラーはスナップボタンで留めつつも

前立ては通常のボタン、それも一種の変形比翼とでも言えるような独特の意匠で隠されています。

裾には前後に一本ずつ紐が通されており、

これを絞ることで、着丈を調節することができます。

なんともとらえどころの難しい服ながら、着てみるとそこはさすがハバーサック、とくに違和感もなく、すんなりと装いに溶け込みます。

シャツとしても、軽い上着としても使えますので、初夏から真夏にかけて、意外と様々な場面で重宝するはずですよ。

オンラインストアはこちらです


君は流れ星 ~ Ithe/ No.45-ad

業界の慣例なんて知ったこっちゃないぜと言わんばかりに、今年も相変わらずマイペースなスケジュールを組んでいるIthe。
ようやくこの春の第一便が届きました。

たとえば、2年前に初めてItheを取り扱ったときにご紹介したコーチジャケットNo.16-VA

昨年の春に人気を博したアノラックNo.38-LBといった

過去のアーカイブ品が再入荷。

そしてもちろん、待望の新型も到着しています。


店主個人が好きという理由で、当店ではしばしば登場するスキッパー。
Itheの手にかかると、また一味違いを見せてくれます。

今回のモデルNo.45-adのサンプリング元は、1990年代に作られたadidas製サッカーシャツ。

まだだいぶ80年代の雰囲気が残っているところを見ると、おそらく90年代といっても初頭のものかと思われます。

今回Itheのシャツが採用したのは、ポリエステルのシアサッカーです(サッカーシャツだけに…)。

この糸自体に涼感が備わっているだけでなく、シアサッカーの特徴であるポコポコとした表面の質感に起因する肌離れの良さが加わり、蒸し暑い日でもべたつくことなく快適に着用できます。

また、比較的タイトな引用元に較べてサイズ感にゆとりを持たせており、この素材の持つ清涼な特性がより活かされています。

袖のスリーストライプスはさすがに再現できないため一本にまとめられていますが、これはこれでスポーティーさが薄れ、却ってポジティブな結果を生み出していますね。

袖口はリブからスナップボタンつきのカフスへと変更されました。

もとのデザインが持つアクティブな要素はそのままに、しかしあくまでスポーツウェアの再現ではなく、都市生活で着るものであるというItheのスタンスが、ここに垣間見られます。

こうしたオリジナルへの経緯に基づく足し算、引き算の妙は、Itheの大きな魅力と言えます。
表面的にはコピー、レプリカと似たように見えて、実はまったく異なるアプローチというわけです。

その切れ味鋭いディレクションを、是非実際に袖を通すことでお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ No.16-VA/ No.38-LB/ No.45-ad


ねむり疲れた子供たちが ねむり疲れた夜をあけさせる ~ Olde H&Daughter

『春暁』をわざわざ例に出すまでもなく、朝晩の冷え込みも和らぎ、眠りが心地好い季節となりました。
いつまでも、布団の中に、いやそこまでいかずとも、居心地のいい部屋の中にいたい。

折しも、在宅勤務の方もそうでない方も、オンとオフの区別が曖昧となってきています。
それに伴い、寝間着~部屋着~外出着のボーダーも不明瞭に。

今後ますます、部屋着として使える、着心地の楽な外出着の需要は増していくことでしょう。

一方、それとはまた少し異なる視点で、部屋着と外出着の垣根を瓦解すべく、少しずつ丁寧に新しい価値観を提案してきているのが、Olde H&Daughter(OH&D)。

すでに極上のカットソーや、かろやかなソックスで人気の高いブランドですが、今季は創作の幅を広げ、布帛の服も始めました。

さすがOH&Dの名を冠すだけあります、これがまた、素晴らしいんです。

まずご紹介しましょう、リネンのロングコート。

ナイトガウンをベースにしたこのコートについては、以前インタビューしたときにデザイナーの藤林さんが仰っていたことがそのまま当てはまります。

そもそもOH&Dのコンセプトが『ラウンジウェア&タウンウェア』で、そこからはみ出ないようにしています。
でもカットソーにはこだわっていなくて、あくまでルームウェアでありながらも、自然に外へも着ていける服というのを前提に。
ガウンだけどコートとしても外で着られるとか、そういう考え方ですね。

あくまで前提としては部屋着。
しかし、そのまま外に着て行ける。

ゆえに、やさしい着心地の部屋着でありながら、どことなく緊張感が漂います。

素材のリネンは、なめらかで、しっとりとした肌触り。
薄手ですが、もっちりとして、心地好い重厚感を備えています。
この生地を、贅沢にもたっぷりと使用しました。

ボタンは首元のみに設けられています。

このボタンを留めたうえに、付属している共生地の帯を締め、きゅっと着るのもよし、

ボタンを外せば肩の力が抜け、リラックスした雰囲気が出ます。

全部外してもいいですね。

ポケットが二重構造になっているため、帯を使わないときはそのまま両端を本体側のポケットに収めておけます。

さて、この着用写真(余談ですが、記事中の写真はブランドさんの画像を横着してそのまま使用しているのではなく、ちゃんと店主自身が撮影したものですよ)でコートの内側にあるこのシャツ、こちらはパジャマを再構築した一枚です。

とろんとしたシルクの生地を使用し、滑るような肌触りを愉しめます。

こちらにも共生地の帯が付属し、

ウェストを絞ることで、ただのパジャマとは異なる色気が生まれます。

なお、どちらもOH&D共通仕様である値札ラベルが、ブランドタグに縫いつけられています。
ご着用前に縫い糸を切って外すのを、お忘れなく。

どちらも、元がナイトガウンやパジャマであったことを忘れてしまうような出来栄えです。

自由な感覚で、思う存分活用してあげてください。

オンラインストアはこちらです→ LINEN CLOTH NITE GOWN/ SILK LOUNGE SHIRT


あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい ~ blanc/ living work jacket(men’s)

職人さんの引退により生産中止となってしばらく経った今もなおご希望の声を賜る名作パンツ、blancのwest-point
ブランパンツと愛称で呼ばれるほどに多くのお客さまから愛され、店主も復活の日を強く待ち望む一人です。

この偉大なるパンツと並びうるポテンシャルを秘めた、とてつもなく素晴らしいジャケットが入荷致しました。



男性に人気の高いパンツの存在感ゆえに忘れられがちですが、blancは基本的にレディースブランドです。

このジャケットも、もともとは女性用のモデルとして存在していました

ところが、以前当店で展開したときに女性に好評だったのはもちろんのこと、一方で男性から「いいなー」「欲しいなー」「メンズサイズはないの?」といったお声が相次ぎ、たしかに店主自身も、それは欲しい…!

そこでblancデザイナーの吉田さんに「サイズYOSHIDAを作ってくれませんか」としつこくお願いを重ねた結果、ついに諾と回答をいただけたというわけです。

既存モデルに用いられていたユニフォーム用生地をそのまま使ってメンズサイズにしてもよかったのですが、せっかくの別注ですから、奮発して上等なヘビーウェイトリネンを採用。
清涼にして奥行きのある、いい表情となりました。

デザイン自体はオリジナルモデルを踏襲しています。

不規則に間隔の空いた前立てのボタンを一番上まで留めると、スタンドカラーに。

通常よりぐっと下げた位置に設けられた、フラップつきの胸ポケット。

両脇のパッチポケットとは別に、胴の脇の縫い目に沿ってハンドポケットが内蔵されています。

裏地のない一枚仕立てで、生地の端にはすべてパイピングが施されています。

ボタンはこっくりとした艶のある、水牛の角の削り出しです。

冒頭で触れたブランパンツを除いて、blancの服は一着一着、デザイナーである吉田さんと梅川さんのお二人の手で作られています。
ゆえにこの面倒な構造のジャケットでも、あらゆる箇所に一切の手抜きはなく、とても綺麗な仕上がりとなっています。

気になるサイズは、先述の通り吉田さんをベースにしておりまして、目安として身長170~175cmくらいの、比較的痩せ型の方向けです。

さっそく店主も自分用にオーダーした分を持ち帰り、一度自宅で水を通し硬さをとって着用していますが、実感として、今後どんどん体に馴染んでいくであろうことは疑いありません。

まさに今からが着やすい時期です、春夏の軽快な上着をお探しの方は、是非有力候補としてご検討ください。

オンラインストアはこちらです→ ネイビー/ アイビーグリーン