忘れられた罪の島 ~ moncao/ wool mohair pullover

その名が意味する季節風の如く、その定義やジャンルは曖昧で、でもその現象だけは確実にそこにある…ポルトガルのmoncaoの服は、今季もそのとらえどころのなさと純然たる服の力で我々を翻弄してきます。

moncaoとは?そもそも季節風とは?という問いにつきましては以前の拙ブログをご参照いただくとして、ともあれこのプルオーバーをご覧ください。

まるで愛玩動物のような、モヘアを混ぜたウールの織物の毛並み、質感、肌触り。
いつまでも撫でていたくなります(ちなみに、裏面は起毛していません)。

細くもなければ特別ゆったりもしていない、ごく中庸なサイズ感です。
欧州の服特有の袖の長さも抑えられ、一般的な日本人の体形と合いやすい形状だと思います。

生地と並ぶ最大の特徴である、この深い深いキーネックの切れ込み。
ここをどう活かすかで、印象はだいぶ変わります。

たとえばcomm.arch.のメリノウールのカットソーなどを仕込むと、こんな感じになります。

もちろんタートルネックだけでなくクルーネックでもいいですし、カットソーではなく布帛だって問題ありません。
お手持ちの服でどんどん試してみてください。

ちょっとしたジャケットくらいの厚みのある生地ですから、いまの時期はアウター的に使え、先述の通り癖のない中庸なサイズ感につき、寒い季節はコートの下にも問題なく着られます。

万人好みはしないものの、店頭での反応は好く、すでに在庫もサイズ欠けを起こしてしまいました。

さすがに一度着てみないことにはよくわからない服でしょうから、気になる方はどうぞ一度お試しを。

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