どれにしようかな ~ NO VOTE, NO VOICE(3)

7/10の参議院選挙に向けて、立候補者が公示されました。

今後3年はスケジュール上国政選挙がないので、今回の結果次第でいろいろな目論見が実行されそうです。

現状、消費税の増税(20%以上の税率実現に向け、まずは19%を目指しているとか)、その布石であり個人事業主廃業ラッシュが予測されるインボイス制度決行、改憲など、いろいろなことが行われようとしていますが、もちろんそれに賛成するも反対するも個人の自由ですから、当店としてもどこの党に(あるいはだれに)入れるべきとかは言いません。

とはいえ、賛成するも反対するも、どの党がどんな考えなのかとかは、我々にはほとんど知らされないんですよね。

テレビ局としても何かしらの意図があるんでしょう、いつだって選挙特番は投票後、開票時に放送され、どうあってもあとのまつりです。
当選者や与野党のパワーバランスが決まってから「実はこんな問題がある」とか流したって、何の参考になるのやら。

もちろんすでに決まった党、候補者に心を決めている人がいたり、あとは自分の意思とは無関係に職場や教団といった所属団体の意向に従って投票する人も多いとは思いますが、それでも少なくない割合の人がとくに特定の支持政党や組織の都合もなく、「うーん、どうしようかなあ」と決めかねている状態なのでは。

そこでなかなか参考になるのが、こちらのサイト。

みんなの未来を選ぶためのチェックリスト

私たちは、各自の問題意識・市民運動を通じて繋がった有志の集まりです。
2021年の衆議院議員選挙の際、『みんなの未来を選ぶためのチェックリスト -衆議院選挙2021-』というアクションを立ち上げ、各政党へ公開質問状を送り、回答を公開しました。

2022年の参議院議員選挙に向けて、新たに20項目43問の質問を各政党に送りました。
質問状は6月1日に送付し、6月16日を回答期限としました。
回答は一部を除き○×の形式で、各回答に対し、党の方針や具体的な取り組み等補足説明の記入もお願いしております。

各政党からの回答はSNS等で広く公開させていただくと共に、取材依頼のあった各種メディアに対しても提供させていただく予定です。

有権者の投票の一助になれば幸いです。

詳しくはリンク先をご覧いただくとして、イデオロギー抜きで客観的に読み眺めるだけでも、これが実に面白い。

各回答の詳細を開くと、党からのコメントを読むことができます。

(「差別を禁止するよりも」とは、なんたるパワーワード!)

週刊誌の記事とかどこぞの匿名ブログとかYoutubeとかで喧伝される「陰謀」「真実」とかでなく、すべて党が公式に自信をもって出した回答ですから、選択の一助にはなるのではないでしょうか。

このサイトにくわえ、こちらも合わせてご紹介。

自民党の改憲草案で憲法はどう変わる?

先ほどの回答にもあったように、いまの政権与党(自公+維新+国民民主)が何かにつけて改憲したがっているのは皆さまもご存知かと思いますが、2012年に自民党が作成した草案というのが党の公式サイトにありまして、その草案を現行憲法と照らし合わせて、彼らが何をどう変えるつもりなのかを検証してくれています。

「わ!すごく素敵な草案!」と思う人もいれば、不気味に感じる人もいるでしょう。
それは個々異なるはずです。

とりあえず、いまのところ自公維国の4党で改憲に持ち込めそうな勢いはあるようですので、ひとつの未来予想図としてご参照ください。

実際、どこが勝っても、たとえばいずれ政権が変わったとしても、すぐに世の中が動くかといえばそんなことはありません。
それでも、少なくとも我々の生活の進む方向が「このままがいい」のか、「ここから少しでも変わってほしい」のか、それだけでも選ぶ基準にはなりますし、一票一票がメッセージとなります。

日本の社会はまだ幼稚ですから、「民主主義=多数決」と認識されがちです。
でもそれはあくまでひとつの側面に過ぎませんし、そもそも主権者は政治家でも官僚でもなく、我々ですよね。

「選挙?政治なんて興味ないし」
「政治の話とかキモい」
「どうせどこが勝っても一緒」
「忙しくて政治のことなんて気にしていられない」

おそらく世のほとんどの人がこんな感じでしょうけど、あなたが政治と無関係のスタンスであっても、政治はあなたにぴったりとくっついて離れてくれませんよ。

NO VOTE, NO VOICE
NO VOTE, NO VOICE(2)


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