夜露に濡れ その葉をたたむ  ~ beta post/ folding line half sleeve shirt

東海地方以西のほとんどはもう梅雨入りしたらしく、横浜もおそらく今週末には足並みを揃えそうです。

早いは早いのですが、そうは言っても明後日から6月。
気がつけば梅雨の先の夏がそう遠くないところに見えてきました。

夏物のご紹介を加速せねばなりませんね。

夏といえばリネン、夏といえば半袖、と聯想される方は少なくないはず。
それはこんな一枚でしょうか。


絣のような風合いの浅緑が目にも肌にも涼しいリネンで仕立てられた、まさに夏の一枚。

たっぷりと生地を使ったオーバーサイズなつくりは風通しのよさを生みます。

と、もちろんこれだけでじゅうぶん提案に値するのですが、しかしそこはbeta post。
ただ「いい服」で終わらせる気はないようです。

近づいて目を凝らして見ると、

シャツの前後、同じ位置に、刺繍でラインが引かれています。

この線にあわせてシャツを畳んでみると…

驚くほどのおさまりのよさ。

そう、この刺繍は収納時についてしまう畳み皴に沿っています。

通常、この畳み皴は着用時にネガティブな要素です。
当店でも、納品された服を撮影するとき必ずスチーマーでこの皴を取っています。

しかし、「収納する」ことに関して偏執的な今季のbeta postは、この皴に新たな意味を付与してしまいました。

ただ正直なところ、この刺繍に関して、畳むガイドラインとしての機能、その利便性を殊更強調するつもりはありません。
しかし、いままで気づけなかったであろう視座の価値は、ときに機能のそれを超えるものです。

オンラインストアはこちらです


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です