10周年記念トークショーのおしらせ

来たる1月25日、当店は開店10周年を迎えます。

せっかくですので、豪華なノベルティを作ったり盛大にパーティーでも…とは思っていましたが、より当店らしさをと考えると、ほかにもやれることはあるのではと。

どこかに通じてる大道を僕は歩いてゐるのぢやない
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る
道は僕のふみしだいて來た足あとだ
(高村光太郎『道程』)

そう、高村光太郎も詠んだ通り、この10年間歩んできた道こそが当店を当店たらしめるものです。

多くの忘れ難き出来事があるなかで、とくに印象的な出来事のひとつが、2017年夏の「おじさんたちの90年代座談会」でした。

2017年当時は1990年代リバイバルが流行していたころです。
ご多分に漏れずインターネット上では当時をよく知らない人までがあることないこと吹聴しており、90年代に青春時代を過ごした一部のおじさんたちはそれを苦々しく感じていました。

そこで、だれが言いだしたか、「当時の雑誌をそれぞれ持ち寄って酒でも飲もうじゃないか」。
ということで、twitterで繋がっていた3人の中年男性が集うことに。

話を進めていくうちに、「こういうテーマで座談会記事があったら読んでみたいよね」と願望が生まれ、そこで日頃お世話になっていたSTYLER社編集部にダメもとで連絡を入れたところ、まさかの快諾。

而して、STYLERのウェブマガジンS MAGAZINE(のちのFACY)での座談会企画という体裁で飲み会が行われることとなりました。

それが『雑誌で振り返る、おじさんたちの90年代ファッション座談会』です。

正直、我々としては集まって喋ること自体に意義があったので、開催できた時点で大成功だったのですが、Yahoo!ニュースやスマートニュースなどにも転載されたこともあって、あちらこちらから想像を遥かに超える大反響をいただきました。

気がつけば、「90年代 おじさん」でGoogle検索すると我々3人が一番上に上がってくる有様。

その後STYLER社側からの逆オファーで続編も発表されたり(ただし、こちらはSTYLER社解散のため現在は読むことができません)、他メディアからの取材が増えたりと、その意図はなくとも結果として当店の名が多少なりとも世に広まるきっかけとなりました。

ひょっとしたら、当店がいまも存続できているのはこの座談会を行ったからかも知れない、そのくらいユーフォニカにとっては重要な出来事です。

さて、話を戻すと10周年を迎える1月25日、そんな思い出深い座談会を一緒に行った山田耕史さんと斎藤大介さんをお招きし、店内にて座談会的なトークショーを行うこととなりました。

当日は、服屋としての営業時間を18時までとさせていただき、それからトークショーを開始致します。

テーマは、「これまでの10年とこれからの10年」
ファッションやカルチャーをベースに、2時間ほど尺を使って大いに語り合っていきたいと考えています。

今回はギャラリー参加型形式で考えておりまして、観覧も入退出もご自由ですし、場合によっては一緒に会話を展開していただくことになるかも知れません。

ドリンクも持ち込み可能です(こぼしたり商品を汚さないようにご注意くださいね)ので、是非とも大いにお越しください。

ただし、椅子がないため立ち見となってしまうこと、また(そうならないとは思いますが)店内が満員になってしまった場合はお客様同士で譲り合っていただきますこと、何卒予めご了承願います。

なお、当日はインスタグラムでライブ配信も行いますので、遠方の方はそちらをご覧くださいませ。

また追加情報があれば追ってお知らせしますので、引き続きご着目宜しくお願い致します。


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