そうよ 愛は永遠よ 生きて 死んで よみがえる ~ ALAYA

心とは、何か。

古今東西、数多の賢人たちが挑み続けたこの問いには、未だ万人が納得する解は導き出されていません。

仏教ではこの心を単体としてでなく八つに分けてとらえ、これを「八識」と称します。

乃ち、我々が肉体を通じ感覚として認識できる六つの感覚(眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識)、そしてその奥にある第七識(末那識)と第八識(阿頼耶識または蔵識)です。

この第七と第八はなかなか難しい概念で、大雑把に解釈すると、末那識は「執着」、阿頼耶識が「運命そのものをを生みだす本体のようなもの」なのかなと思うのですが、今回はこの阿頼耶識に着目してみましょう。

「阿頼耶識」の「阿頼耶(alaya)」とは、サンスクリット語で「住居」「容器」「蔵」などを表します。

サンスクリット語というとあまり馴染みがないように感じるかも知れません。
けれどもたとえば、雪を意味する「ヒマ(hima)」+「アーラヤ(ālaya)」で「雪の住処」「雪の蔵」といった意味となるのがご存知「ヒマラヤ」、と存外に身近な言葉だったりしますね。

ということで、「阿頼耶識」は「蔵の心」とも言えます。
「蔵識」の別名もここに由来します。

我々の肉体は、生を授かりこの世に現れ、やがて死とともに滅び去る、それが定めです。

しかし阿頼耶識は、肉体とは繋がっていません。
我々は生まれて死に生まれては死に、(解脱するまでは)ずっと輪廻転生していくことになるのですが、それにあたり一生の運命を生み出す「蔵」として阿頼耶識は存在し続けるわけです。

さて、このたびご紹介するALAYA(アラヤ)は、この阿頼耶識の阿頼耶、つまり「住居」「容器」「蔵」に由来し、デザイナー自身がいままでに学んだり経験してきた歴史や伝統、音楽やアートといったさまざまな要素を蓄えた「蔵」から新たな価値を生み出すブランドです。

複数のブランドでキャリアを積んだデザイナー齋藤英樹さんが、2021年に現在の活動をスタート。
このたびご縁があって当店でお取り扱いさせていただくこととなりました。
例によって、横浜では初登場です。

初回の入荷はブルゾンとジャケット。
順を追ってご覧ください。

まずは来たる春を感じさせる、軽やかなOversized Stand Neck Blouson。


ハリのあるナイロンとポリエステルの裏地をあわせることで防風性を高め、

両胸や

背面にポケットを設けた、

なかなかに機能的な一着です。

しかし着てみると、不思議なことにスポーティーな印象はほぼありません。

その大きな要因がサイズ感と全体のバランスでしょう。

身幅とアームホールをたっぷりととりながら、単なるビッグサイズではなくメリハリをつけたシルエットにまとめ、スポーツウェアとは一線も二線も画した服に仕上げています。

メンズサイズのM~Lに該当する大きさですが、小柄な方や女性がゆったりと着ても成立しますので、気になる方はどなたでもまず一度お試しください。

もう一型のWestern Comfy Jacketは、またがらりと趣が異なります。


その名の通り、胸や

袖口、

背面のヨークと、

各所にウェスタン調のディテールをあしらったジャケットです。

ウェスタン…バイブルベルト…Make America Great Again…?
だいじょうぶ、その懸念はご無用です。

保守的なマッチョさは、このジャケットにはまったくありません。

さらりとした質感のウールの生地や渋い色のキュプラの裏地、ゆったりしたボックスシルエットなどにより、土埃を彷彿させるラギッド感は徹底的に削ぎ落され、ウェスタン調のディテールのもつ艶やかさだけが残されています。

そのため西部のカウボーイ風の出で立ちになどせずとも、ふだんの装いにひっそりと変化をつける一枚として気軽にご活用いただけます。

先のブルゾン同様に、男女問わずお召しいただけるよう設計されていますので、「いやいや、ウェスタンなんて」という方にこそお試しいただきたいですね。

今後もこのブランドからは魅力的な服が続きます。
どうぞご期待ください!

オンラインストアはこちらです→
Oversized Stand Neck Blouson ブラック
Oversized Stand Neck Blouson ブラック


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