先日の10周年トークイベントには想定を超える多くのお客様がお越しくださり、またインスタライブで配信した動画もいろいろな方にご覧いただいているようで、有難い限りです。
節目を越えて、気持ちも新たに11年目がスタートしました。
1月も終わりに近づくと、厳冬期のいま着られるような暖かなものだけでなく、春の匂いを感じさせる軽やかな服をお探しの方も増えてきます。
このところ店頭でご覧になる方が多いのが、こちらのチョアジャケットです。
一見ごくごく普通の、ありふれたデニムのカバーオール…のようで、いざ手に取り袖を通せば、まるで次元の異なる服というのがお判りいただけるはず。
裏側には右側にパッチポケットが配された、外連味のないオーソドックスなワークウェアのつくりではありますが、作業着っぽさは微塵も感じられません。
インド産のオーガニックコットンを用いて織り上げたデニムは、いわゆる「こだわりのデニム」ほど凹凸感は強くなく、むしろさらりとした、無機質的な風合い。
ステッチはこの生地の色に近い濃紺で、運針も細かめに設定されているため、デニムのワークウェアであるにも拘わらず、素朴な温かみというよりも冷たさすら感じさせます。
セルヴィッジも、カフスの裏という実に控えめな場所に配置されています。
一般的な赤耳ではなく、オレンジと黒のライン入りというのもまた渋いですね。
こうした副資材にも上等なものを用いることで、チョアジャケットにもともと備えられた合理的機能性はそのままに、大人の街着としての風貌が生まれました。
また、これは着てみないとちょっと伝わりづらいのですが、袖がテーラードジャケットよろしく肩からすとんと落ちた角度に設定されており、纏ったときのシルエットの美しさには驚かされます。
こうしたさり気なく違いを生み出すパターンワークもまた、PERSONAL MATTERSらしいところです。
なお、このジャケットにはブランドオリジナルのハンガーが付属しています。
ブナの木を使った本格派で、こうした付属品にも手抜かりはありません。
niuhansの禁欲的かつ求道的なスタイルは、PERSONAL MATTERSとして再開されたいま、さらに深化しているようです。
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