本日3/14はホワイトデーですが、なぜバレンタインデーのチョコのお返しをする日が「ホワイト」デーなのか、いままで一度も考えたこともなかったことにふと気づきました。
このくだりに矢鱈とボリュームを割くのもナンセンスでしょうし、どうも諸説あるみたいですから簡単に記しますと、軽く調べたところ「バレンタインチョコにお返しがないのは不公平だ」との声からお菓子屋さんがマシュマロを用意するようになり、そのマシュマロの白のイメージからそう呼ばれるに至っったとか。
「白は純愛のシンボル」だなんてRomanticな話もあって、そんなわけでこの純愛の白い記念日に、白いシャツをご紹介することにします。
それもただの白シャツではありません。
このたびデビューしたばかりの新星ブランドの記念すべき一品目であり、そしてそのスタンスを明確に体現した白シャツです。
すでに当たり前とされているものごとに対して”Why it?”と問い、新たな視点、姿勢からの再生を試み、そしてその響きが示す通り、Whiteをプロダクトの色軸に据えてミニマリズムと実用性の共存を目指すレーベルです。
このデビューコレクションも、白いシャツと白いTシャツのみという徹底ぶり(Tシャツは後日入荷予定)。
シャツはナロータイプとワイドタイプの2種がありましたが、当店では今回ワイドタイプのみをオーダーしました。
コンパクトヤーンを使用し打ち込み数を通常より少し増やして織り上げたブロードの生地は、なめらかな肌触りと美しい艶、そして気兼ねなく使える耐久性を備えています。
洗いざらしでも雰囲気が出る生地ですので、気分や装いに合わせてアイロンをかける/かけないを使い分けるのもよいでしょう。
実は本来このシャツで使われているのは透明度の高いプラスティックボタンなのですが、当店としてはこの生地の品質の高さに合わせてシャツ自体のグレードを高めるべく、ブランドのデビュー作なのにあつかましくも別注という形で、前立てとカフスのボタンを高瀬貝のものに変更していただきました。
シャツ自体をじっくり眺めてみると、襟の大きさや角度、カフスの形状など、これ見よがしでなくとも、細部に亘り入念にデザインされていることが判りますね。
なお、縫製は技術力に定評のある佐賀の唐津シャツ工房が請け負っています。
さてここまでがこのシャツの大枠の話。
実は単にシンプルで上質なだけでなく、面白いギミックが仕掛けられていますので、引き続きご覧ください。
ここまでの説明に挿みこまれてきた画像をご覧になって、観察眼の鋭い方はもう気づかれたかも知れませんが、襟の裏と袖口の裏に、ひっそりと共生地のパーツが重ねられています。
このパーツはボタンによって留められているため、取り外しも可能なのですが、
シャツ、なかんづく白を着ているとどうしてもだんだん気になってくるのが、襟裏と袖口の皮脂汚れです。
こればかりは、どんなに日頃から身体の清潔を保っていても、完全に防ぐことはできません。
そこで汚れやすい該当部分にこのパーツを重ねることで、シャツ本体への汚れの付着を軽減します。
最前線で汚れてしまったパーツも、取り外してここだけしっかり洗ったり漂白することが可能です。
実用品として白シャツをとらえてみれば、実に合点のいく仕様ですね。
実は二重構造になっていて、奥(体の側)は眼鏡やサングラスを収めるためのポケットとして機能します。
画像では判りやすいようはみ出させていますが、実際はたいていのアイウェアであればすっぽり収まる大きさです。
さて、胸ポケットにサングラスなどを入れていて、うっかりしたはずみで落としてしまった経験のある方は少なくないのではないでしょうか。
そこもじゅうぶん意識した設計で、裏から見るとポケット自体が斜めに。
垂直に入れるから垂直に落ちやすいわけでして、この形状であれば不意の事故で涙を飲むリスクも抑えられます。
と、プレーンな白シャツでありながら語りどころの多い一着です。
男女問わず多くの方にお召しいただきたく、女性にもお薦めしやすい最小サイズから、大柄な男性でも対応できる最大サイズまでご用意しました。
意外と選択肢が多いようで限られている白いシャツ、しかも「見たことがない」ようなものとなるとそうそう見つかりません。
しかも拠点である福岡の2店舗以外でこのブランドを取り扱っているのは、現時点ではなぜか当店のみと聞いています。
春はシャツの出番も増える季節です、この機会に是非一度お試しを!
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