ときに音楽(花唄)を奏でたりしながら、植物とともに生きる一家のことを思い出してみましょうか。
その少し不思議な営みはここで代々続いていて、現在はおばあさん、お父さん、お母さん、そして娘と息子の5人が暮らしています。
現代の家長はお父さんが務めていますが、先代はおばあさんだったそうで、このジャケットもまた継承に伴って受け継がれたようです。
この一家の伝統を象徴するジャケットがいつから継承されてきたのかは、もうだれにも判りません。
そして、そもそもこのジャケットがフォーマルウェアだったのかそうでないのかも。
現在の家長は、伝統と自らの責務を示すものとして綺麗に扱っていて、演奏のときに着たりしているようですが、生活の中で植物の手入れを欠かさぬ一家です、過去には着たまま土いじりをしていたこともあったらしく、いつしかこのような風合いになっていました。
(リサイクルナイロンの生地を酸性染料で何度も染め、このムラを再現しています)
ガーデニングエプロンよろしく、作業に用いるさまざまな道具を収めるポケットが、左脇にいくつも設けられています。
「家長」「伝統」とコンサバティブな文言を語るわりには、ずいぶんとくだけたジャケットです。
ますます、フォーマルウェア説が薄まってきます。
何にしてもとても軽く着心地がよいため、温暖な季節の羽織ものとして大いに活躍します。
先代(おばあちゃん)もたまに勝手に着ることがあるみたいですから、建前はともかく厳密に家長限定の服というわけではなさそうです。
というわけで、皆様もどうぞお気軽に。
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