南風にのせまして 貴方に届けたい ~ KLOKE

今季のEuphonicaは従来に比べレディースが異様なほど増えていまして、それは戦略的にというよりも単に佳いものが見つかりすぎたからなのですが、(戦略的でないのは店としてどうなのかという問題はさておき)それだけ質・量ともに充実したラインナップとなっております。

なかでも初のお披露目となるこのブランドには、単に新規展開という点以上に、いままで当店にありそうでなかった新鮮な風を感じます。

KLOKEは、公私ともにパートナーであるエイミー・ギャラガー氏とアダム・クームズ氏によって2011年にオーストラリアのメルボルンで設立されたブランドです。

ブランド名は”cloak(外套)”に由来する造語で、「覆う」「隠す」といったニュアンスが込められています。
また、Kという文字の鋭角的形状にもエレガンスを感じ、このスペルに至ったそうです。

オーストラリアのブランドというと、何となく先入観としては、明るく開放的、またはスポーティーで元気いっぱいのイメージを持つ方も少なくないかも知れません。

しかしこのKLOKEの服にはそうしたエネルギッシュなポップさはあまり感じられず、穏やかで知的な印象を受けます。

KLOKEのデザインの特徴は、この知性、そしてリアルな実用性です。

すべての服が丁寧に設計され、とても着心地の好いものばかり。
さらに、製品の品質も重要視し、どれも何シーズンにもわたる着用に耐えることができます。
これは単に服の耐久性が高いだけでは成し得ず、デザインの永続性あってこそです。

そんなKLOKEからは、さっそく多くの型が届いていますが、そのすべてを一挙に流すのも情報過多ですから、まず今季のコレクションの特徴的なディテールであるテーピングをあしらった服を3型ご紹介します。

まずはこちら、Regarder Bound Skirt。



ハリがあり、それでいて柔らかくしなやかな手触りを備えた上等なコットンの生地で仕立てられたミドル丈スカートです。

ウエストにフィットしながら裾に向かって広がる構造となっています。

見た目以上にたっぷりと生地を使用しており、パーツを立体的に組み合わせることでさらにふっくらとしたボリューム感を引き出しました。

アクセントとしても効いているテーピングは、このパーツの接合部です。

お次は何とも春らしい配色のベースボールシャツ、Ages Shirt。


Regarder Bound Skirtと同じ生地ですがより色の組み合わせを意識したデザインで、このカラーブロックもまた人体の構造に沿って組まれています。

女性の曲線的な体のラインを最大限に活かし、それでいて強調しすぎることない上品な匙加減のパターンが引かれ、着用時に美しい円みを帯びたシルエットを描き出します。

KLOKEはデザイナー自身がパターンナーでもあり、この立体的なパターンワークもまた大きな特徴のひとつです。

このシャツと同じ構造を採り入れたワンピースPatch Dressも見逃せません。


ブルーのグラデーションに白を挿しこんだ爽やかな配色は、真夏にぴったりですね。

こちらも円くふっくらとしたシルエット。

肌に密着しにくいパターンで、蒸し暑い日本の夏でも快適にお召しいただけます。

色気を抑えた禁欲的なデザインのようで、うなじのキーホール型のカットなど、随所に女性の体を美しく引き立てる工夫が仕掛けられています。

それぞれXXS~Sサイズと、ブランドのラインナップとしては小さめのサイズ展開で取り揃えました。
が、背の高い人の多いオーストラリアのブランドゆえ、我々日本人からすると、XXSでXS~S、XSでS~M、SでM~Lくらいのサイズ感です。

服というのはどれもそうなのですが、実際にお召しいただくとその美しさがより引き出されます。
可能であれば、是非とも店頭にてお試しください。

オンラインストアはこちらです→
Regarder Bound Skirt バーントオレンジ×エクリュ/ ブラウン×ライラック
Ages Shirt ペールピーチ
Patch Dress ブルー


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