古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう ~ quitan/ MARINIÈRE BLOUSE

各国の東インド会社の活動により、欧州では17~18世紀に東洋趣味が流行、なかでも中国(明~清)の景徳鎮や日本の伊万里の陶磁器は人気だったそうです。

既製品をそのまま輸入するだけでなく、現地で欧州の要望に基づいたオーダーをかけたり、あるいは欧州にて模倣を試みたり…と、いろいろな形で広まっていったわけですが、今回はそのオーダー品らしい陶磁器から着想を得た一着をご紹介します。


白地に青の文様、これはまさしく陶磁器の青花(染付)の配色。

リネンに、インディゴを用いてプリントされています。

しかしどこか中国本来の感覚とは異なる、欧州的趣味を感じさせる柄です。

それもそのはず、この柄、18世紀の陶磁器から引用されているのですが、そのお皿はフランス東インド会社が欧州向けとして中国(当時は清朝ですね)の窯に注文したものなのだとか。

こうした欧州からの注文に応えることで、日本の伊万里もどんどんと技術を高めていったと云われています。

異文化交流の大切さをあらためて感じせる柄ですね。

そんな生地を使用して、ゆったりとしたスキッパーブラウスを製作。
1940年代のフランス海軍のブラウスと1950年代のスウェーデン軍のプルオーバー型ロングシャツを掛け合わせ、徹底的に換骨奪胎を行うことで、quitanらしい柔和な服となりました。

生地をふんだんに使ったドルマンスリーブ(そういえば、19~20世紀のジャポニスムの流行時にKimono Sleeveと呼ばれるようになった形です)は優美な印象を生み出すのみならず、着る人の性別や体型を選ばず、難なく適応してくれます。

着丈は長めに設定され、服全体がさらにリラックスした雰囲気に。

それでいて裾の端の裏側はしっかりとテープで補強され、めくれたりよれたりすることを防ぎます。
つくりもざっくりとした服のように見えるかも知れませんが、実はとても丁寧な仕事が施されているんですね。

メンズのM~Lに相当するサイズ3のみを仕入れました。
とはいえ先述したように性別も体型も選ばない服ゆえ、女性がオーバーサイズで着るのも春夏らしくて素敵だと思います。

気になる方は、是非お気軽にお試しを。

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