季節が一気に夏に繋がってしまったかのように錯覚します。
であるならば、こんなリネンシャツも、少し先の話でなく「いま」の服として浮かび上がりますね。
スペインのナバラ州グエサラスの小さな村ムズキに拠点を置くWorker’s Nobiltyから届いた、青い空の似合うシャツです。
風合い豊かなリネンの生地を用いて、デザイナーのZurineさん自身の手で仕立てられています。

一見したところではごくシンプルでオーソドックスなデザインと思いきや、実はなかなか変わった構造。
前身頃と後身頃を接合せず、一枚の大きな生地を筒状にして胴を形成しています。

背面のヨークもなく、生地そのものをまるごとシャツにしたようなつくりです。

服作りでなく建築を学んだデザイナーらしい、独特の発想ですね。
この建築的でソリッドなデザインに、温かみのあるリネンの生地と素木のボタンが合わさり、一種の「冷たさ」を中和しています。

生地だけでなく老若男女の境も一続きに繋がったシャツで、着る人のセンスや趣味嗜好にあわせて軽やかに対応してくれます。
カテゴリー、トレンド、そういった垣根を超えて、ただただ服としてお愉しみください。





