近年の社会や生活様式の変化は実に速く激しく、とくに男性用に顕著ですが、その影響はバッグにも及んでいます。
たとえばオンというよりオフのものとされていたリュックサックも、オフィスのカジュアル化に伴い、いまや金融機関にお勤めの方にまでビジネスバッグの主流と見做されるように。
また、デジタル技術の発達は所持品そのものを小さく、少なく変化させ、充実した収納力を必須の条件とする方もだいぶ減ってきました。
しかしミニマルに徹する方は手ぶら派となり、バッグ自体が不要に。
バッグを持つ以上ある程度所持品を収める機能は求められますので、このバランスが難しいところです。
一方で、装いの一部としての面を重視する方は増えたように感じています。
丈夫で使いやすくて…だけではなかなか選ばれない時代ですね。
いまや、プロダクトとしての品質は言うまでもなく、必要十分な機能性、そして装いの一部として馴染む優れたデザイン性、感情に訴える力、それらすべてを高い次元で満たしていなければなりません。
そんな厳しい条件を軽々とクリアするのが、Post Productionの2 Pocket Tote Bagです。
初登場は昨年でしたが、毎度一瞬で完売してしまうため、弊ブログでは一年経って初の登場となります。
ワックス加工した馬革は、コーティング等をせず自然の風合いを活かした仕上げに。

最初のうちは細かい傷が目立つように感じられるかも知れませんが、いつしかそれも艶と深みのある質感の一部としてまったく気にならなくなるはずです。
開口部には水牛の角を用いたトグルがつき、口を閉じるという実用面のみならず、クリーンな印象のバッグに仄かな野趣味を加えてくれます。

細部に至るまで手抜かりはありません。
裏張りの写真でチラリと見えた内ポケットはあくまで補助的な役割、品名にも冠されている外側のポケットがさらに使い勝手を向上させています。

片方はファスナーつき、片方は敢えてファスナーなしと、セキュリティと出し入れのしやすさを左右で役割分担しており、それぞれ文庫本が綺麗に収まります。

なお、バッグ本体は13インチのノートPCがすっぽり入る大きさです。
PCを入れずとも、日常的に持ち歩く細々としたものはじゅうぶんに収納でき、プラス多少のゆとりもあって、普段使いには最適なサイズ感ではないでしょうか。
サンダルやスニーカーから革靴が装いに馴染みやすくなるこれからの季節にはなおのこと、きっと頼れる相棒となるであろう傑作です。




