風の中の火のように ~ Post Producion/ Dress-Gloves & Mil-Gloves

美しいスリップオンシューズで当店でもすっかりお馴染みのPost Productionですが、この秋は革靴に留まらず、革手袋が新たに登場しました。

まずはオーソドックスなスタイルのDress-Gloves。

ドレッシーなデザインではありますが、甲の手縫いステッチや明るいブラウンのパイピングが全体を適度にカジュアルダウンさせているため、気兼ねなく普段使いできます。

使っていくとほどなく手に馴染むしなやかなイタリアのラムレザーは、ダークブラウンの色目も実に上品です。

ちなみに黒はありません。
仕入れていないのでなく、そもそもラインナップに存在しないんですね。

Post Productionの甲斐さん曰く、「いや黒も絶対かっこいいけど、みんなどうせ”スパイみたい”って言うだろうから」とのこと。

この絶妙に肩の力の抜けたスタンスもまた同ブランドらしいところです。

ライニングにはカシミアニットが採用されていますので、軽い見た目以上に保温性は高く、安心して真冬にもお使いいただけます。

お次はもう少しカジュアルなMil-Gloves。

こちらはコニャックとブラックの2色展開です。

ミリタリーの軽作業用レザーグローブを基にリデザインされてはいますが、革の厚みをドレス用の厚さに漉き、ドレスグローブのようなタイトめのフィッティングに仕上げているため、カジュアルではあってもワークグローブ的な粗野な雰囲気はみごとに削ぎ落されています。

ディアレザーとラムスウェードのコンビ使いで、この革のチョイスもまたPost Productionならでは。

コニャックはニュージーランド、ブラックはフィンランドと、産地こそ違えど、ともにしっとりと吸い付くようなグリップ感を備え、濡れても硬くなりにくく、放湿性にも優れています。

その繊細な質感ゆえ耐久性に不安を持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、ご心配なく。
ディアレザーは、かつては鎧などにも使われていたほど頑強な革です。

ラムスウェードはスペイン産のエントレフィーノ種のものを採用。

とても柔らかく肌触りに優れ、また美しい毛足が特長の革で、ディアレザーと美しいコントラストを生み出しています。

実はこのスウェード、今年の春夏に登場しご好評いただいたTear Pumpsでも使われていました。

靴と手袋、形も用途もまったく別のものなのに、その性質を理解しているからこそ、こうして同じ革をそれぞれに適した素材として活かすことができるわけです。

こちらのモデルもライニングはカシミアニット。
暖かさだけでなく、その優しい肌触りも乾燥する季節にはうれしいですね。

なお、どちらもフリーサイズ展開です。
一般的な男性用手袋のMに相当する大きさとお考えいただければ、お間違いないかと思われます。

オンラインストアはこちらです→
Dress-Gloves ダークブラウン
Mil-Gloves コニャック/ ブラック


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