冬枯れの 森の朽葉の 霜の上に 落ちたる月の 影の寒けさ ~ ASEEDONCLOUD/ Forest arctic coat

モグラはわたしの地下室に巣をつくり、ジャガイモを三つに一つの割でかじり、壁塗りの際にのこった毛と鳶色とびいろの紙とでそこに寝ごこちのよさそうな寝床をつくりさえした。 最も野生的な動物だって人間とおなじように居ごこちのよさ...

Roaming sheep in search of the place you’ve never known ~ ASEEDONCLOUD/ Shepherd coat

毎年冬になると旅に出てしまうクマの代わりに動物たちのリーダーを務めなくてはならない少女たちも、その間ずっと森で過ごしているわけではないようです。 蓋し、秋冬は羊飼いにとって決して暇な時期ではありません。 寒くなれば放牧し...

あの花が咲いたのは、そこに種が落ちたからで ~ ASEEDONCLOUD/ Kigansai fleece vest

袖がないことから寒々しい印象を抱かれる方も時折いらっしゃいますが、ベストは秋冬に意外なほど重宝するものです。 おなかと背中(とくに腰)を冷やさないだけで体感はまるで変わりますし、袖がないがゆえに重ね着も容易。 あのふたり...

秋風は涼しくなりぬ 馬並めて いざ野に行かな 萩の花見に ~ ASEEDONCLOUD/ Kigansai knit blouse

10月もいよいよ終わろうとしています。 今年の秋冬はスーパーエルニーニョだか何だかの影響で例年に較べ温暖らしく、たしかに昼は秋と思えぬほどぽかぽかですね。 とはいえ、夕方になれば気温がぐっと下がり、朝晩はやはりそれなりに...

君たちは ありあまる奇跡を 駆け抜けて 今をゆく ~ ASEEDONCLOUD/ Kigansai shirt

ここではないどこかの話です。 羊飼いの子として生まれたふたりの少女たちがいました。 きょうだいだったのか双子だったのか、あるいはただ両親の職業が同じだけの友だちだったのか、そのあたりは詳らかには伝えられていません。 ただ...

幸せであるように 心で祈ってる ~ ASEEDONCLOUD/ Seasonal socks

ただでさえ酷政続きでへとへとなのに、長引くコロナ禍、終わらぬ戦禍(対岸の火事でなく、我が国もアメリカ様に従って着々と軍事国家への道を再び歩みはじめているようですし)、地球規模の異常気象…と、なかなか明るい未来像を描けぬ状...

おじいさんといっしょに チクタクチクタク ~ ASEEDONCLOUD/ Automata engineer trousers

小中学生の時分を思い返してみると、子供だからずっと遊んでよしなんてことはなく、学校に行ったり、帰ってからも宿題などやるべきことはやらねばなりませんでしたよね。 それは時計技師のおじいさんも同じこと。 日々の仕事をちゃんと...