繊研新聞の『新名店100選』に選出されました

全国から今注目すべき中小の洋服店を選りすぐり、解説やインタビューを載せた繊研新聞の連載コーナー『新名店100選』。

このたび、有難くもそのひとつとして当店が選出されました。

たいした実績があるわけでも、有名でもなんでもないのに、光栄なことです。

客観的に分析されたチャートも面白い。

なかなか自分ではわからないところです。

言いたいことはだいたいこの記事できれいにまとめられていますが、店主の話がトッ散らかりすぎてきちんと意図が伝えられなかった部分もありまして、

それがここ、

「顧客のコミュニティーには属さないようにしている」のではなく、「顧客を囲んで閉鎖的なコミュニティー化しないようにしている」が本意です。
コミュニティー化するとどうしても一種の義務感のようなものがお互いに生まれてしまい、それは健全な関係を続けるにあたり望ましくないと思っています。

あとはこのへんですかね。

服屋に限らず、この町に面白いお店がどんどんできてくれれば何よりです。

業界紙ゆえあまり一般職の皆様の目には触れる機会がないと思いますので、現物は店頭に一部置いておきます。

ご興味あればどうぞお読みください。


NO VOTE, NO VOICE

週末(7月21日)、いよいよ参院選が行われます。

とはいえ、どうせ選挙なんてやっても何も変わらない、どうせ勝敗はわかってる、めんどくさい、いろんなご意見もあることでしょうし、多数派におもねることなく自分の意志を表明する人なんて身勝手で気持ちが悪いなと感じる方はきっと少なくないであろうことも理解しています。

でもせっかくの権利、行使しない手はありません。

当店では特に選挙割引などは行わず、もちろん、どこの候補者に入れるべきだ、どの党に入れるべきだなんてことは書きませんが、政治への参加もある種装いのひとつと敢えて捉え、この時期だからこそ改めて読んでみたい、読み返したい本を3冊ばかりご紹介することにします。

1.ギュスターヴ・ル・ボン『群衆心理』/ 講談社学術文庫

19世紀末にフランスの社会心理学者ル・ボンは当時台頭しつつあった「群衆」に着目、その性質、心理について解析を試みました。
個人個人がある状況下に於いて心理的に「群衆」とでも呼ぶべき集団となったとき、それを構成する個人の性質を問わず「群衆」としての集団的精神が生まれ、構成要素である個人へ還元される、それによりどんな作用が生じるか、そうした考察がここには書き連ねられています。
かのアドルフ・ヒトラーもこの本を愛読、民衆の扇動に大いに役立てたそうです。

「とりわけ、この群衆に現れる性質は、微弱な推理力と、批判精神の欠如と、昂奮しやすいことと、物事を軽々しく信ずる単純さとである。またこの群衆が行う断定のうちには、指導者の影響と、さきに列挙した諸要因、すなわち、断言、反覆、威厳、感染の作用も見出だされる。この群衆を籠絡するにはどうするか、その方法を考えてみよう。最も成功する方法から、その心理が、明瞭に推定されるであろう」(第4章『選挙上の群衆』より)

2.オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』/ ちくま学芸文庫

ドイツではナチスが多くの国民からの支持を集め台頭しつつあり、ソ連ではスターリンが「貧民階級の味方」として独裁体制へ邁進していった1930年に刊行、社会の新たな実質的支配者である大衆の力について解析を試みた一冊です。
経済が発展し、自由、平等が尊ばれ、またそれが実現しつつあり、どんどん社会が成熟していった近代、それまで存在しえなかった新しい形の「大衆」が生まれました。
それは単純な経済的地位、社会的階級ではなく、他者との同一性に対するスタンスに拠るものです。
そうした精神的大衆が社会の実質的な支配者である現実と弊害への警鐘を鳴らしたこの書は、世に出て約90年が経ち社会的背景が大きく変わった現在にあってもその普遍的価値を失わず、寧ろ「今」の問題として我々に問いを突き付けてきます。

「大衆とは、善い意味でも悪い意味でも、自分自身に特殊な価値を認めようとせず、自分は『すべての人』と同じであると感じ、そのことに苦痛を覚えるどころか、他の人々と同一であると感ずることに喜びを見出しているすべての人のことである」(第1章『充満の事実』より)

3.スタンレー・ミルグラム『服従の心理』/ 河出文庫

ハンナ・アーレントはその著書『イェルサレムのアイヒマン』で、多くの虐殺に深く関与したゲシュタポのユダヤ人移送局長官アドルフ・アイヒマンを、サディスティックな悪漢ではなく、寧ろ真摯に職務に取り組む凡庸な一官僚に過ぎないと評しました。
そうした悪の凡庸性を実証すべくアメリカの社会学者ミルグラムが行った実験のレポートです。

実験は簡単にまとめると以下の手順で行われます。
・実験者A、被験者B、被験者(ただしサクラ)Cで実施。
・Aは「教育に於ける体罰の有用性」についてBとCに実験を依頼、Bは先生役、Cは学習者役。
・BはAに従い、シンプルな連想問題をCに出し、間違えるたびに手元のスイッチを押し、罰としてCに電撃を与える(実際は演技)。
・電流は解答を間違えるたびに段階的に強くなり、Cは次第に苦しみ、悲鳴を上げ、実験の中止を求め、壁を叩いて逃げ出そうとし、最終的には無反応となる。
・耐えかねてBが実験を止めようとしたときは、Aが責任はA側が全部負うこと、Cは合意していること、これは学問的な目的のために行われていることを説く。
こうしてBがどこまでテストを続けるか、がこの実験の真の目的です。

この実験は、Bはほとんどの場合に於いて、躊躇し、葛藤を抱きながらも寧ろ能動的な姿勢でどんどん電撃をCに食らわせ続けるという衝撃的な結果が出ました。
ここに、我々がいかに属した組織の下す命令や権威に従順で、与えられた役割はその内容の善悪を問わず忠実に遂行しようとしてしまうのかがあらわれています。
正直やや癖が強く読みづらい訳文ではありますが、それでも必読と言えるほど素晴しい内容だと思います。

「エージェント状態への移行の結果として最も大きいのは、その人は自分を導く権威に対しては責任を感じるのに、権威が命じる行動の中身については責任を感じないということだ。道徳が消えるわけではないがその焦点がまったく変わってくる。従属的な立場の人間が感じる恥や誇りは、権威が命じた行動をどれだけきちんとこなしたかで決まるようになるのだ」(第11章『服従のプロセス 分析を実験に適用する』より)

どれも古典的名著と云われるものばかりで、文庫で容易に入手可能です。

内容もそれほど難解ではありませんし、選挙云々は別として単純にエンターテインメントとしても楽しめるはず。

まだまだ天気の悪い日が続きそうですし、家でゆっくりと読書するのも一興なのではないでしょうか。


巌となりて ~ sazaré

ミニマルとシンプル、似ているようで異なる概念です。

それは優劣でなく、ただの違いであり、店主個人としては、ミニマルにはシンプルにない禁欲的な冷たさ、裏返せばシンプルにはミニマルにない温かさが内包されているように感じます。

長らく当店で腕時計の代名詞的存在として君臨していたINSTRMNTは、まさにミニマルデザインそのものでした。

時計としての構造そのものを除く一切の要素を削ぎ落したストイックなデザインは多くのお客様の支持をいただき、それは他の時計ブランドが隣に並ぶことすら許されぬほど。

しかしその絶対王者の地位を脅かす新星が、ついに現れました。

それが2018年冬に世に出たばかりの気鋭ブランド、sazaré(さざれ)です。

INSTRMNTがミニマルならば、sazaréはシンプル。

アナログ時計の構造上、虚飾を排せば必然としてここに着地するのでしょう、ブランド名のない文字盤、小さなデイト表示はほぼ同様のデザインですが、触ってみるとその違いは歴然としています。

やわらかな円みを帯びたガラスはごくわずかに膨らんだ文字盤をふわっと包み、同じくまろやかな手触りに削り出されたケースとその境目が触ってもわからないほど自然に繋がっていて…。

裏面、そして竜頭にもほんのささやかな膨らみが設けられています。

この曲線構造が、ともすれば硬質的になりかねないこのデザインにかすかなぬくもりを与えました。

ケースは4種類、ミラー仕上げのシルバーと黒、

そして艶消し加工されたシルバーと黒です。

ケースと文字盤の色はこれらの組み合わせのみとなります。

ブランド名、スペック、そしてシリアルナンバーの刻印されたケースの裏盤は、通常傷が目立たないようヘアライン加工が施されているものですが、ミラー仕上げのモデルでは、この時計とともに過ごす時間を傷とともに楽しんでいただくべく、敢えて鏡の如く磨きこまれています(艶消し加工のモデルは本体に準じます)。

ベルトは柔らかな羊革を採用。
ばね棒外しがなくても脱着可能な仕様となっています。

オプションとして、それぞれのケースの色、仕上げに合わせた替えベルトも用意しています。
黒はもちろん、ブラウン、ベージュ(ともに牛革)などにも付け替え可能となっています。
今回はミラー仕上げのシルバー×ブラウンレザーのベルトのみ入荷しましたが、そのほかの組み合わせも今後ご要望に応じて増やしていくつもりです。

なお、画像のブラウンのものは店主私物でして、新品の替えベルトにはここにあるような皴は入っていませんのでご安心を。

さて、とても立ち上がったばかりのブランドと思えぬ研ぎ澄まされた美しさ、そしてプロダクトとしての完成度ですが、ブランドを発足してから製品が世に出るまでに、実に2年半もの月日を要したとか。

それほどまで妥協を許さぬ作りこみ、たとえばこのケースは、型に流し込むのではなく、金属の塊に熱を加えてはプレス加工、それを何度も繰り返して作られています。

こうすることで金属の構成組織の規則性を切断することなく成型でき、高い粘度を備え剛性に優れた部品となります。

この技術を持つ工場は日本ではほぼ壊滅状態で、ようやく巡り合えた福島の工場も多くの工員で賑わっていた全盛期の面影はなく、今や数名の職人さんを残すのみだそうです。

抜かれた丸い金属片が集積すればほら、まるでさざれ石のようですね。

先述のなめらかな曲線も、複合的であるがゆえ補助の型を用いることができず、完全に職人さんの感覚のみで研磨して生み出しています。
その作業を想像すると、気が狂いそうです。

そんな稀少な職人技(安易かつ陳腐に陥りがちな言葉ゆえ滅多にこのブログでは用いない表現ですが、敢えて使いましょう)を詰め込みながらも、47000円+税という拍子抜けするような価格を実現しました(替えベルトは7000円+税)。

サイズはINSTRMNTより若干小ぶりの38mm径で、男女問わずお使いいただけます。

なお、ブランド側の意向により通信販売は不可、店頭にて直接ご覧のうえでの販売となります。
そのため遠方のお客様には歯痒い思いをさせてしまいますが、何卒ご容赦ください。


イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ  ~ Collonil

開店時から数えると当店のブログは2019/7/8現時点で約840記事、その中でも不動のアクセス一位を誇るのが、ブランドストーンのエイジングに関するこちらです。

この部屋でぼくはブーツのラインを眺めるだけ ~ Blundstoneのエイジングについて
http://euphonica.yokohama/blog/archives/3870

ブランドストーン日本公式サイトのお手入れガイダンス作成にあたってもこの拙文を参考にしていただいたようで、多くの方に読んでいただけていること、とてもうれしく思います。

ところが、この状況にも拘わらず、当店ではお手入れ用品の取り扱いがありませんでした。

昨今多くのケアグッズブランドが鎬を削る中、当店で扱うならここかな、というブランドは頭にあったのですが、実はこちらのブランドの代理店さん、当店店主が会社員勤めをしているときに担当していた会社さんでして、当時社の方針とはいえなかなかアコギな対応をしでかしていたため、申し訳なさ過ぎてお声がけができなかったのです。

しかしそれからおよそ10年が経過し、その記憶も薄れたらしく、有難くも先方から取り扱いのオファーをいただくこととなりました。

それが今回ご紹介する、ドイツのSalzenbrodt & Co. KG.(ザルツェンブロット社)のブランド、Collonil(コロニル)です。

その歴史は100年以上に及びます。

スウェーデンのレザーケアオイル用品業者オルセンのドイツでの総代理店事業を行っていたカール・エッセル氏がポールとウォルターのザルツェンブロット兄弟とともに新規事業を立ち上げ、フランス語でペーストを意味する”Coller”に因んだCollonilブランドでケアオイル”LEDEROL”を発売したのが1909年。

その後二度の世界大戦を経て、拠点もベルリンからウィーン、そして再度ベルリンへと変わり、さまざまな出来事がありながらも、高い品質の製品を自社の管理の下で作る姿勢は崩さず、それは今もなお受け継がれています。

そんなコロニルの代表作と呼ばれるのが、創業年を冠した乳化性クリーム”1909 シュプリームクリームデラックス”です。

栄養分の浸透性に優れたシーダーウッドオイル、豊かな保水効果を持ち革をしっとりと保つラノリンなどの天然オイルをブレンドし、皮革の内部までしっかりと養分が染み渡り、革製品にしなやかさと自然な潤い、品のある艶を与えます。

プルプルっとした質感のやわらかなクリームで、ほんのごく少量でも驚くほど伸び、浸透します。

また、フッ化炭素樹脂が配合されているため、軽い撥水効果も付与してくれる、至れり尽くせりの一本です。

このシュプリームと、先のブランドストーンの記事でも紹介したサフィールの油性ワックス(こちらは当店では取り扱っておりません)があれば、基本的なクリームは揃ったも同然でしょう。

くわえて、防水スプレーも二種提案致します。

まずはコロニルのなかでも長く定番として展開されている万能防水スプレー、”ウォーターストップ”(200ml/ 1500円)。

柔軟性や通気性を損なわず、約2週間ほど効果が持続します。

革にフッ化炭素樹脂を浸透させる仕組みですので、なるべくお手入れ前に用いてください。
すなわち、スプレー→乳化性クリーム(→油性ワックス)、の順です。

クリームを塗布した後だとスプレーの成分が浸透しづらくなってしまううえ、スプレーには溶剤が含まれていますので、とくにワックスをかけたあとだと、その溶剤でワックスが溶け、磨いた面が曇ってしまいますのでご注意を。

こちら革だけでなく、布などにも使えますが、革靴以外にはもうひと型の”カーボンプロ”(300ml/ 2400円)をお薦めします。

現在コロニルブランドの防水スプレーのなかでも最新モデルであるこのスプレーは、ウォーターストップのおよそ2倍の持続時間を誇るタフガイです。

成分を浸透させるウォーターストップと異なり、フッ化炭素樹脂とアクリル樹脂で構成されたカーボン繊維のような耐摩耗性に優れた網目状の塗膜を発生させ、通気性、強力な撥水性を生み出します。

もちろん柔軟性、屈曲性の邪魔はしません。

スニーカー、傘、防水透湿ウェアに最適ではないでしょうか。

また、シミになりやすい無染色のヌメ革にも使用できますので、こうした革を用いた製品にも心強い味方となってくれます。

当店のオンラインストアで契約しているゆうパックはスプレー缶の輸送ができないらしく、防水スプレーは店頭販売のみとなりますが、クリームは通販にも対応しております。

その圧倒的な実力、是非実感してみてください。

オンラインストアはこちらです→ 1909 シュプリームクリームデラックス


Euphonic LOVEにてItheをご注文いただいたお客様へ

お待たせ致しました、先日のEuphonic LOVEにていただいたオーダーの一部商品が到着致しました。

該当品番は下記3型です。

#21(アロハシャツ)
#23(FILAパンツ)
#28(Tシャツ)

その他の型に関しては、現在準備中につきもうしばらくお待ちくださいませ。

Tシャツに関しては、少量ですが店頭販売分も入荷しています。

悪天候で店内が暗い日が続き、まともに撮影できないため、オンラインストアやブログでの正式なご紹介はしばらく先になりそうですが、場合によってはその前に完売してしまうかも知れません。
気になる方はお早めにどうぞ。


誰か 背中抱いててくれ ~ Olde Homesteader/ Heavy Weight Rib Crew Neck Short Sleeve

皆様、お久しぶりでございます。
本日より通常営業に戻ります。

いやあ、それにしても蒸し暑いですね。
夏は近づけど、まだまだたっぷりと梅雨を堪能できそうで、ちょっとうんざりします。

気温も上がり切らない中、やはりそれでもTシャツは気になるもの。

当店ではプリントや表面的な意匠を重視しておらず、Tシャツそのものを味わっていただくべく商品を選定しているのですが、当然、シンプルなものであれば細部のディテールや素材、縫製のクオリティがどうしても求められるわけです。

そこに、常軌を逸した下着づくりでお客様を驚かせ続けるOlde Homesteaderが、肌着としてでなくあくまでTシャツとして着ることを前提に生地から再設計した新たなる刺客を送り込んでまいりました。

もっちり、どっしりとし、しかしのびやかで、且つ独特の乾いた肌触りを楽しめる、ヘビーウェイトのリブ素材で仕立てられています。

素材自体の高い伸縮性を活かした、襟周りや裾等にリブを配さないすっきりしたデザインです。

とはいえ、肌への当たりの優しい縫製や、脇への生地の密着を軽減し運動性を高める袖つけの仕様に、濃厚なOlde Homesteaderらしさは発揮されています。

らしさといえばこの土臭くなりすぎないぎりぎりのラインに保たれた独特の枯れた発色も、ブランドとして筋の通った強い意志を感じざるを得ませんね。

画像ではその佳さがいまひとつ伝わりにくい(Olde Homesteader製品全般に言えることですが…)ものながら、店頭では試着即お買い上げのケースが多く、実はすでに在庫が欠けかけな状態となっています。

38(女性サイズ)、44(男性用M相当)、46(男性用L相当)をご用意しました。
老若男女問わず自信をもってお薦めできる、至高の逸品です。

オンラインストアはこちらです→ オフホワイト/ カーキ/ オリーブ/ ローズウッド


天の声 聞こえたら 駆け出して行こう  ~ EEL Products/ 少年ショーツ

しばらく続いた雨も落ち着き、ようやく洗濯日和になりました。

梅雨冷えも雨が続けばで、晴れればやはり夏がすぐそこに近づいているのが匂いで感じ取れますね。

さて、先日お伝えしましたように明後日から連休をいただくわけですが、明日が定休日のため、実は本日が6月最後の営業日でして。

次にお会いするのは7月2日でございます。

これからどんどん暑くなれば、当店別注品をはじめとした涼しいパンツが大活躍するわけですが、ショートパンツもお忘れなく。

ショートパンツといえばどうしてもカジュアルに偏ってしまうところ、軽く、爽快で、それでいて上品な面立ちのものも登場し、なかなか侮れません。

EEL Productsの新作”少年ショーツ”は、その名の通り定番である”少年パンツ”を基にしたショートパンツです。

しなやかなサマーウールで仕立てられ、くだけすぎずかしこまりすぎない、絶妙な塩梅にうならされます。

そして、細かいところですがうれしいのが裏地。

高温多湿の日本の夏に涼を与える、総メッシュ仕様となっています。

表面的には見えない部分にしっかり「今」の服のよさを盛り込む、ここにもEELならではのバランス感覚が光ります。

思いついそうでなかなか思いつかない逸品です。
どうぞお試しください。

オンラインストアはこちらです→ イエロー/ オリーブ/ チャコール


臨時休業のお報せ

先日ご紹介したMASTER&Co.の別注、想像以上の反響をいただきうれしい限りです。

夏はもちろん、今時期の高湿で不快な日も、からりと心地好く着られ、また洗濯後の乾きも早いので重宝しますよ。

さて、そんなさなかではありますが、ここで臨時休業の告知をせねばなりません。

具体的には、6/27(木)~7/1(日)の5日間を店休日とさせていただきます。

上記期間につきましては、オンラインストアのご注文は承りますが、発送作業ができません。
恐れ入りますが、お届けご希望日は7/2以降の出荷を目安にご指定ください。

また、上記期間はメール等でのお問い合わせへの返信もできない可能性がございます。
どうぞご容赦ください。

病気などの重い理由ではなくただの私用ですので、7/2以降はまたケロっと平常営業に戻ります。

ご不便をおかけしますが、宜しくお願い致します。


世界でいちばん熱い夏 ~ MASTER & Co./ コットンリネンバウンスウェザークロスパンツ&プルオーバー

昨日まで開催されていたEuphonic LOVEも無事閉幕。
Olde Homesteader福原さん、Itheのお二人方、そしてご来場いただきましたお客様、愉しい時間を有難うございました。

本日からまた平常運転ということで、さっそく夏の目玉商品をご覧いただきましょう。

MASTER&Co.の代表作のひとつであるベルト付きチノクロスパンツ。

コシの強い生地、ほどよい太さでバランスのよいシルエットなど、その完成度の高さは今更言うまでもないことですが、その剛性ゆえにとりわけ昨今の真夏にはやや暑いような気もしていました。

そんな話をメーカーさんとしたところ、型はそのままに生地を当店で指定したものを別注として作ってみないか、とご提案をいただくことに。

そんな次第で生まれたのがこちら。

コインポケットやサスペンダーボタンなど、形状、仕様は前述したように定番モデルを踏襲しています(ただし、ガチャベルトは付属していません)が、

経糸にコットン、緯糸にリネンを用いて高密度に織り上げたウェザークロス、さらにこれをバイオ加工して表面を滑らかにし、シリコンを含浸させたうえ熱風処理を施すことでふわっとした表情、弾むような質感を引き出した生地を採用しました。

チノクロスほど織り目が目立たず、それでいてちょっとスラブ感があるのがなんとも佳い雰囲気です。

夏用ですからリネンは念頭にあったものの、どうしてもリネンが多いと穿き皺が目立ってしまい、それはあまり望ましくはありません。
そこで選んだこの生地は、さらりとしたリネン混ならではの清涼感はそのままに、比較的皺になりにくいという、なんともうれしい特性を持っています。

そして何といっても特筆すべきは穿き心地。
素晴らしく軽く、涼しく、8月の風を両手に抱きしめても爽快です。

ポケットの内布も、本体の特性に合わせ、通常モデルとは異なる薄手の生地に変更しています。

手前味噌ながら、夏の逸品と呼べるパンツができました。

ユニセックスで4サイズご用意しましたので、老若男女問わず皆様にお楽しみいただけます。

と、いつもならここで終わるところですが、今回はまだまだ続きますよ。

この生地、可能性に溢れていまして、パンツだけに使うのは勿体ないほど。

そこで、残反を使いプルオーバーシャツも作っちゃいました。

Tシャツ型ですが、生地自体に伸縮性がほぼないため、ふつうに作ってしまうといろいろと支障が出てしまいます。

襟周りは、頭を通しやすく、なおかつセクシーになりすぎないよう、何度も試作を繰り返し絶妙な塩梅に設定しました。

ブランド表示は着心地を重視し、タグの縫い付けでなくプリントとなっています。

襟裏には補強布。

袖は、一般的なカットソーのようにしてしまうと着脱の際に肘がひっかかってしまうことが懸念されたため、それをハンティングウェアなどに採用されているピボットスリーブにすることで解決しました。

袖の付け根が袖自体よりも下に設定されているのがお判りいただけますでしょうか。

裾はシャツの如くカーブを描き、また三角ガセットも設けています。

パンツもですが、洗うと生地にほどよくくだけた表情が生まれ、また手触りも柔らかくなります。
未洗いゆえファーストウォッシュの際にほんの少しだけ縮みが出る(サイズ感に大きな影響が及ぶような程度ではありません)とはいえ、基本的に洗濯に強い素材、つくりですので、どんどん着てガシガシ洗ってください。

なお、パンツと異なり、プルオーバーは店主がデザイン画から起こし、それを基にMASTER&Co.が製作しています。

各ディテールのみならずステッチの見え方に至るまで細かく指定、それを見事体現していただけました。

服飾の学校を出ているわけでもなく、服のデザイン画なんて人生で初めて描きましたが、こうして形にするには色々な方が関わっているんだなという当たり前のことを改めて再確認し、感謝とともにこれがお客様にどう受け入れられるのかという今までにない緊張感も強く感じます。

サイズはユニセックスのフリー。
幅に余裕を持たせながらも着丈をそこまで長くしていませんので、女性がゆったり着るもよし、男性がジャストで着るもよし、と着る方の個性に合わせて見え方の変わる一枚となっています。

パンツ、シャツともに自信作です。
是非一度お試しを!

オンラインストアはこちら→
パンツ ベージュ/ ネイビー
プルオーバー ベージュ/ ネイビー