”Sunday’s Sonnet”をテーマに、のんびりとした日曜日の感覚、静けさの概念を探求したコレクションを展開する今季のAn Irrational Element。
横浜も今週末はぽかぽか陽気のようでして、半袖シャツをご紹介するのにいい頃合いとなりました。
Artist Shirtと名付けられたこの半袖の開襟シャツは、ぱっと見はそこまで大きな特徴がないようで、実は語りどころの多い服です。
使われている生地は2種類。
Sheffield Trouserでも採用されていたイタリア製トロピカルウール、
どちらもさらりとして夏に心地好い素材ながら、風合いはまったく異なり、同じ型でもだいぶ雰囲気に違いが出ます。
ボタンは生地を問わず水牛の角の削り出しで、側面にひっそりとロゴが刻印された手の込んだものです。
一般的な開襟シャツに較べて襟が大きく、また身幅に対して着丈が若干短いため、身に纏うと独特のバランス感が出ます。
なお、実に不思議な注意点として、SサイズとMサイズは、肩幅、身幅、袖丈は当然Mサイズの方が大きいのですが、なぜか着丈はSがMより若干長く設定されています。
ブランド名の通りまこと非合理的(Irrational)な設計で、こちらの思索が促されますね。
また、このブランド特有の大きなネームラベル自体が、同じモデル同じ素材でも個体によって異なる場合がございます。
お買い求めの際に「こちらがいい」といったご要望をいただいてもお応えしかねますが、いずれにしても素敵なデザインですので、一期一会のご縁をお愉しみください。
と、不思議な点もいくつかあれど、着てみるとたいへん魅力的な服ですから、まったく油断なりません。
工業製品的な優秀さというより、官能的といいますか、Artistの名が示すように、感性に直接はたらきかけてくる佳さです。
言うまでもなく実用的にも使いやすいシャツでして、着心地も汎用性もかなりのもの。
着丈短めのボックスシルエットにくわえ、裾が直線的にカットされていますので、素肌に直接着るのはもちろんのこと、Tシャツやタンクトップの上に重ねて、真夏の羽織もののように活用するのもよいでしょう。
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トロピカルウール ダークネイビー/ ダークチョコレート
ラミー インディゴ/ ブラック