よければ一緒に そのほうが楽しい ~ KIMURA/ narrowing cardigan

毎度独創的なシャツで私たちを驚かせてくれるKIMURAが、また新しい境地に達しました。

英国の某ニットメーカーのトラディショナルなカーディガンに着想を得て、それを涼しげなストライプの100双ブロード生地に置き換えて再構築した、シャツカーディガンとでも称せばよいのか、そんなちょっと変わった服です。

モデル名となった”narrowing”は、ニット用語の「ヘラシ」を意味します。

目移し(針にかかっているループを他の針に移すこと)によって編み目を減らし、生地の編み幅を部分的に狭くすることでパーツの形に編み立てる、いわゆる成形編みのニットに用いる技法ですが、このヘラシをシャツの構造にて独自解釈しています。

すなわち裁断、パーツの縫合でなく極力成形によって服を構成する部位を形作る、そんな試みです。

そうは言ってもとてもわかりにくいと思いますので、見ていきましょう。

ネックラインとストライプは平行になっていますが、このパーツは本体に接合されているのではなく、ひと続きです。

すなわち肩でダーツをとり、角度をネックラインに合わせ、それを折り返して構成されています。

袖の付け根の肩と隣り合う部分もニットのヘラシを模していますが、これもダーツです。

これでもちょっとわかりにくいですね。

裏返してみましょうか。


とても裏面と思えないほど綺麗に、複雑に構成されています。
細部の細部に至るまで緻密に計算されたパターンが引かれているのが見て取れるはずです。

こんな作りですと恐ろしく手間がかかる筈ですが、外部の工場に委託するのではなく、デザイナーの木村さんご本人が裁断、縫製を行うことで辛うじて成り立っています。

襟裏や裾、袖口には伸縮性の高い別布でパイピングが施され、布帛メインでありながらニットに近い伸びやかな着用感を生み出しました。

このようにシャツとニット、異なる属性が組み合わさった中で、あくまでシャツが軸であるということなのでしょう、たとえば前立ての裾はクラシックなシャツよろしく山型のステッチで折り返すという凝りようです。

と、細かいところを見ていけば説明も尽きないのですが、いちいちそんなことを気にしなくとも服自体がいくらでも語りかけてきます。

展示会で見た瞬間、これは語り継がれるべき名作だと確信した逸品です。

是非、その魅力を店頭にて直にお確かめください。

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