ヱホバ神觀に美麗く食ふに善き各種の樹を土地より生ぜしめ又園の中に生命の樹および善惡を知の樹を生ぜしめ給へり
(創世記 2:9)
故郷から失われた鳥の歌声を求め、少女は海へ出ました。
彼女が船上で着ていたのが、このjyunreika shirtです。
街での生活とは異なり、海で他者と会うことはそうそうなく、また旅の目的も木や鳥との再会のため、襟は省かれています。
また船を操縦するにはとき袖が邪魔となりますから、袖につけられたD環状のループを使って
と、ギアとして設計された服でありながらもそう見えないのは、やはり美しいプリントのおかげでしょう。
この生地には、少女が樹木崇拝の対象とした、林檎と葡萄の木が主に描かれています。
旧約聖書『創世記』で、アダムとエバが楽園を追放されるきっかけとなった”善悪を知る実”(いわゆる”知恵の実”)は、実は具体的な記述はどこにもないのですが、古来より林檎や葡萄であろうとはよく云われています(バナナや無花果というのも有力な説です)。
船旅を経て辿り着いた島々で、少女は鳥たちから知恵を授かりました。
林檎はその知恵の象徴であり、このプリントでは森の中の蔦を辿ることで林檎の木に導かれるさまが表現されています。
その他には朝顔やトケイソウなど、葉がハート型の植物が配されているのですが、ところどころ歯に刻みの入ったものも見られます。
これはかのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路のシンボルであり道標にも用いられる帆立貝を模していて、森の中で道に迷わないための目印でもあるそうです。
海上では使い勝手のよい作業着として、そして森では心強い導きとして、可憐な印象ながら実に頼もしい一枚ですね。
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