ときどき雲と話をしよう ~ ASEEDONCLOUD/ Oykotoen Socks

昨季からのお取扱いにして、すっかり当店で人気ブランドとして定着したASEEDONCLOUD。

やさしく美しく、そしてふっと力の抜けた服そのものは勿論のこと、デザイナー玉井さんの創造性がほとばしる、あまりに独自性の強い主題設定も大きな魅力の一つです。

先シーズンの展示会で上海の地に立った玉井さんが受けた不思議な感覚、大量のバイクが行き交う、日本のパラレルワールドのような、新旧入り混じる混沌としたこの街の印象から物語は紡がれます。

前回の”医獣人“に続いて2019年春夏のテーマは”老異苑(おいことえん)”。
古く、ほかとは異なった物が集まる場所をイメージした造語です。

15世紀から18世紀にかけ、ヨーロッパでは諸侯や貴族、学者などによって珍品を蒐集、”驚異の部屋”と呼ばれる私的な博物展示室が設営されていました。
イタリアから起こり、のちにドイツ語圏に伝わって、Kunstkammer、Wunderkammerなどと呼ばれるようになります。

アクセサリー、美術品、機械人形にミイラ、武具や陶磁器、ダチョウの卵など、その収集物はジャンルを問わず多岐に亘ったとか。

学問の発達や社会構造の変化によって18世紀半ばには廃れていきますが、いくつかは現代の博物館の前身となったと云われています(たとえば、世界最古の大学博物館である英国アシュモレアン博物館は、政治家であり錬金術研究科、且つ骨董の蒐集家であるアシュモール氏によってオックスフォード大学に寄贈されたコレクションを陳列する”驚異の部屋”として始まりました)。

さて、そんな驚異の部屋…「老異苑」づくりにいそしむ貴族たちに珍品を売りさばく一人の冒険者。
彼は世界中を旅し、ときには墓を荒らしてまで宝を集め、その引き換えとしてクライアントから多額の報酬を受け取っています。
しかしそうして得た財産はすべて貧しい者に分け与えてしまう…善と悪の入り混じった、このちょっと風変わりな男の物語も今回の服作りに加えられました。

一方、玉井さんが上海で受けた混沌とした印象はかの『AKIRA』を想起させたようです。
AKIRAといえば東京オリンピックの一年前、つまり今年が舞台(しかも、まさに劇中の通りオリンピック中止となりかねない状況ですね)。

ということで作中印象的な二色である赤と緑をもとに、今季の色が作りあげられています。

その色彩の妙を気軽に楽しめるのがブランド定番の靴下。

昨季のIjujin Socksに引き続きOykotoen Socksと名付けられたこの靴下は、国内の軍足工場にて生産されており、そのカラーリングのみならず見た目以上の伸びやかな履き心地で我々を楽しませてくれます。

4パターンの配色は基本的に3~4色の組み合わせとなりますが、実際は7~9種類の糸を配合し、色調に深みが加えられています。

色名は便宜上最上段の色を用いていまして、まずは赤みの強い煉瓦色、ブリック。

灰色がかった淡い水色、ライトブルー。

複雑に色が散りばめられ、ブリックカラーの引き立て役に収まらないオフ(オフホワイト)。

そしてスモーキーな青、インディゴ。

それぞれ男女サイズともにご用意しています。
まったく素敵な配色ばかりで、何種類も揃えたくなりますね。

なお、前回同様、一度濡らすことで表面に豊かな質感が生まれた紙袋が付属しています。

このように、付属品にも一切の手抜かりはありません。

日に日に春の気配が色濃くなるなか、でもちょっとまだ春服を着るには早いしな…という方もそうでない方も、是非一度お試しを。

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