袖ぬるる 泥とかつは 知りながら 下り立つ田子の みづからぞ憂き ~ HAVERASACK/ 泥染リネンノーカラージャケット

4月になりました。
多くの人にとって、新しい環境、新しい生活の始まりの日です。

長らく空いたままだったお隣りの物件にはなかなかに存在感の強い不動産屋さんが入られ、仲町台の景観も変化とは無縁ではいられないようですが、当店は相変わらずのんびりと営業しておりますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

さて4月ともなれば暖かさも増し、薄い羽織ものの出番が増えてくるころでしょう。

シャツなどの上にさらりと纏えば、清々しい風を適度に防いでくれる、そんな一枚がうれしくなります。

たとえばハバーサックのこの新作のように。

1930~40年代のフランスのハンティングベストに着想し再構築されたこのノーカラージャケットは、語りどころの多い服です。

使用しているのは、60単糸のリネン強撚糸で高密度に織り上げられた生地を使用しています。

リネンは、特有の節や糸切れのため、高密度に織り上げることが難しい素材です。
そこで一度糸を湿らせた状態で撚りを強くかける(「水撚り」と呼ぶそうです)ことで、それを可能にしました。

この生地の表側にあたる面に特殊な薬剤(企業秘密だそうで、詳細は公開されていません)を塗布して泥に漬け込むことにより、表裏の濃度の異なる褐色に染め上げています。

泥染はすべて手作業で行われるため、均一にはならず、また摩擦や水濡れによって色や風合いに変化が生まれます。
新品の状態でも、すでにその予兆が見られるほど。

これはある一面からするとネガティブなことかも知れませんが、素材の魅力を知る人にとっては、たまらない特長です。
着込み、洗いこむと、いったいどんな素晴らしい表情となるのか、期待に胸が膨らみます。

そして、2つ目の大きな特徴として、ポケットが実にユニーク。
胸ポケットから脇へ続く、独特のデザインです。

何がどうなっているのかは、是非実物にてお確かめください。

全体的なバランスとしては、着丈が短く、身頃幅と袖にボリュームのある形です。

股上の深いパンツなどと合わせてそのまま着るだけでなく、その短い着丈を逆手にとって敢えてバンドカラーのロングシャツなんかに重ねても素敵だと思います。

もちろんこれはあくまで一例、強い服ならばこそ、どうにでも対応できるしなやかさを持っていますから、どうぞお好きなように、ご自由にお楽しみください。

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