早冬の気配 ~ HAVERSACK/ ギャバジントレンチコート

昨日は定休日且つ特に予定もなかったので、横浜市内散歩に興じていました。

カメラを忘れたのでブログにアップできるような写真は一枚もありませんが、田谷の洞窟は最高だったということだけは一言述べておきます。

さて、そうして秋深い街を歩いていると、軽快なコートがあれば一層気分も盛り上がるのにと思わずにいられませんでした。

たとえばこんな一枚のように。

徹底的な作り込み、濃厚な世界観でお馴染みのHAVERSACKの手掛けるこのトレンチ、春にご紹介したコートと近い形状でありつつも、秋冬のコートとしてしっかりとアレンジが施されました。

素材には高密度に織られたコットンギャバジンを採用、ベージュとカーキのコンビとなっています。

前立てのフックを留めたり

襟を立ててチンストラップで留めるなど

開閉具合を様々な形で調節可能で、いろんな表情を楽しめます。

ポケットはスルーポケットと呼ばれる仕様で、ポケット上部が内側まで貫通しています。

これは中に着たジャケットのポケットの中にコートの上から手を入れられるようにした工夫で、コスト的な問題もあり昨今はあまり見られなくなったクラシックなディテールです。

これじゃコートのポケットが使いづらいよ、とご心配される方も安心、貫通部分はボタンで塞ぐことが可能です。

表地も防風性を備えていますが、ウールの裏地がさらに保温性を高めています。

脇には蒸れ防止のベンチレーションが開けられており、内部の結露を防いでくれます。

裾の切れ込みは通常ボタンで留められていますが、外せば

かなり拡げることが可能です。

袖口のベルトのバックルには本革を使用。どこまでも手抜かりはありません。

なお、袖の裏地には発色、滑らかさ、吸汗性、放湿性、耐静電気性に優れたキュプラを用いています。

ここまで作りこまれながらも、着心地はいたって軽やか。

毎年秋から冬、そして初春にかけて気負わずに羽織れることでしょう。

巷に溢れるトレンチでは納得できない、一味違うものが欲しい、もちろん品質には絶対妥協できない、そんな紳士諸氏を唸らせる逸品です。

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