きょうは少し晴れ間も覗きますが、横浜は梅雨真っ盛り。
雨ばかりというほどではないものの、いまひとつすっきりしてくれません。
例年、だいたい梅雨明けが海の日前後ですから、あと一ヶ月は辛抱です。
強い陽射し、灼けた肌、甘い香り。
そんな情景を思い浮かべながら。
東アフリカの汎用布カンガを用いたショップトートを携えれば、気分はもう太陽の季節です。
ちなみにこの「カンガ」はスワヒリ語でホロホロ鳥を意味します。
ルーツとなった布は黒地に白い斑点で、それを纏った人の姿がホロホロ鳥に似ていたことから、そう称されるようになったとか。
現在はpindoと呼ばれる縁取り模様とmijiと呼ばれる中心模様がそれぞれ異なった図柄で描かれる、色鮮やかなものが多く作られています。
モチーフに決まりはなく、さまざまな模様があるようです。
毎年300ほどの新しい柄が生まれ、そして手作業の工芸品ゆえに同じものがまた作られるとは限りません。
まさに一期一会です。
さて、ナイロビの南東に位置する都市マチャコス、ここには女性の職人のみで構成される協同組合があります。
同組合から販売された商品の利益は、職人に安定した収入をもたらすだけでなく、一部はマチャコス周辺の社会福祉施設や教育設備にも充てられています。
このバッグはその組合のカンガを用いて、日本で縫製されています。
生地表面の光沢は糊付けされたまま使用されているためで、使い込んだり洗ったりすることでこれが剥がれ落ち、生地自体がどんどんこなれていきます。
現地では服にしたり、赤ちゃんのおんぶ紐などにも用いられるものですから、その肌触りの柔らかさや強靭さは確かです。
どんどん使い込んでください。
ああ、それにしても夏が待ち遠しいですね。
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