羽織かくして 袖ひきとめて どうでもけふは行かんすかと 言ひつつ立つて櫺子窓 ~ HAVERSACK/ 高密度ウールエターミンフーデッドコート

ぼんやりと、無為に日々を過ごしているうちに、11月も終わりを迎えようとしています。

来たる師走となればすっかり晩秋、じきに冬の様相に移り変わって、来年のことを言っても鬼は笑わず。

装いに関しても、いよいよ防寒性の高いしっかりとしたコートの出番が増す時期です。

今季はとりわけコートが豊作で、ブログやインスタグラムに載らないまま早々に巣立っていった商品もある状況、残り在庫一点となってしまったこの傑作は、本格的な冬の来る前に是非ともご紹介せねばと思っていました。

ハバーサックが送り出してきたモッズコートのような佇まいのフード付きコートは、高密度に織られたカシミア混ウールのエターミン生地で仕立てられ、軍物にはない凛とした雰囲気を備えています。

裏地はフードから身頃に至るまで全面ボアフリースが張られ、防風性の高い表生地と合わさって非常に保温性に優れています。

袖口はリブ仕様で、冷気の浸入を防ぎます。

前立てはファスナーとスナップの組み合わせで、留めても開けてもすっきりしています。

フム、実にいいコートです。

しかしながら、最大の特徴は上記事項ではありません。

このフード、よく見るとファスナーで本体と接合されていますね。
ちょっと外してみましょうか…

するとそこに現れたるは和服のような佇まい。

首から胸元へ延びた、襦袢の半衿を思わせるリブが、何とも文士的様相です。

通常こうしたフードの取り外しが可能な服は、それでもそこまで雰囲気が変わらないものですが、このコートはまったく別の顔を見せてきます。

和洋折衷を唱えた幕末の朱子学者、斎藤拙堂も驚くことでしょう。
実に面妖な、しかし強烈な引力を放つ、唯一無二の逸品です。

現在(2018/11/27)Lサイズ一着を残すのみとなりました。
若い方から熟練の男性まで、我こそはと思われる方は是非お試しください。

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