スウェットやTシャツの最も重要な基本色として幅広く愛され続ける杢グレー。
実はこの色、我が国に於いては基準となる色が存在します。
それが大阪の新内外綿株式会社が1967年に開発した”GR7″です。
米国産サンホーキン(サンホアキン)綿を用いて、トップ染めした少量の綿を生成の糸に混ぜて紡ぐことで独特のまだらな表情を生み出したこの色糸は、現在でも同社の杢糸シリーズ”MOCUTY”の看板として君臨しています。
そのGR7を大々的にフィーチャリングし、新内外綿が自社のブランドとして立ち上げたmocT(モクティ)は、この糸名に因んで名づけられました。
そのラインナップは、基本的にグレーのカットソーのみという潔さ。
しかし、繊維会社が手掛けるだけあって、ただ杢グレーを使っていますというだけでは終わらせません。
判りにくくも、そこには確かな違いがあるわけです。
このポケットTも然り。
ネオンイエローの糸が混ぜ込まれています。
ただ単なる杢グレーのTシャツでもない、しかしポップすぎることもない、絶妙な塩梅の配合に舌を巻きますね。
肌触りのしっとりとした柔らかさも見逃せません。
素材メーカーならではの、たしかな技術力があらゆる点で如何なく発揮されています。
基本的には杢グレーのシンプルなTシャツですから、装いの提案などするほうが無粋というものでしょう。
正直モニター越しではお伝えしきれない商品です。
是非一度店頭にて触れてみてください。
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