このただならぬ佇まい、まさにビザールスニーカーと呼ぶに相応しい一足です。
ポルトガル海軍で使用されていたらしきこの靴については、情報があまりにも少ないため、だいぶ憶測を交えたレビューとなります。
アッパーの素材はおそらく牛革、コシはありますが柔らかく、フィット感は悪くありません。
この部分は靴紐を穴に通して編み上げることで靴の両脇を締め、運動時に足が左右にブレるのを軽減する構造となっています。
シンプルなデザインにして異様な雰囲気を生み出している大きな要因である、爪先部分の斜めに配置された通気孔。
今までいろいろなスニーカーを見てきましたが、初めて見る意匠です。
ライニングには革や合皮でなく、通気性、速乾性に優れた化繊系のファブリックを用いています。
この素材とソールパターンから、おそらくは室内(体育館的な)トレーニングでの使用を想定していると思われます。
もちろん屋外でも履けますので、ご安心を。
肝心の履き心地はといえば、かなり硬い接地感です。
クッションはほぼ認められません。
しかし、なぜか、厭ではない…不思議な印象が残ります。
そんなこちらの靴ですが、デッドストックで見つかったものを入れたという経緯ゆえ、サイズ40と44、一足ずつのみの入荷となっています。
決して万人からは愛されなくとも、たった一人からでも深く愛されるタイプの靴ですから、サイズのめぐり逢い次第ではすぐに巣立ってしまいそうな予感がしています。
どうぞ今のうちに、店頭にてお試しを。
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