ロッカーズ ~ K.ITO/ ラスタボーダーカーディガン

その由来には諸説あるものの、スカは従来のジャマイカ音楽とR&B、ジャズが融合し、1950年代に生まれたと云われています。

1962年に果たした英国からの独立の機運に伴い、スカはジャマイカで大流行。

数年を経て、よりゆったりとしたビートのロックステディへと移り変わり、
https://www.youtube.com/watch?v=ovhc7dEAjEs

やがて技術の進化やさまざまな要素が重なり、レゲエへと進化しました。

レゲエは1970年代には世界を席巻、ジャマイカのみならずさまざまな国のアーティストがその新しいサウンドに挑戦し、それはたとえばフランスのセルジュ・ゲンズブールであったり

日本の泉谷しげるだったりと、実に多岐に亘ります。

K.ITOデザイナーの井藤さんが大学に入学し、ディスコで夜な夜な新しい音楽に耽った1978年前後というのは、まさにそういう時代でもあったわけです。

前シーズン1978年の音楽をキーワードに服を発信していた同ブランドが今季テーマとしたのは何か、このコットンカーディガンをご覧いただければ、くどくどした説明は不要でしょう。

レゲエ(というよりもラスタファリアニズム)の象徴である赤、黄、緑を全面にあしらいながらも随所の黒で引き締めた配色は、ただレゲエを表現しましたと安易に済ますのではなく、服として純度の高い美しさを追求するベテランデザイナーとしての矜持が迸ります。

もちろん、配色に終わらないのがニットの達人K.ITO。

リブの端をフリンジのようにほぐした意匠、


前立てや黒のラインをジャカード(…だと思います)で隆起させた編立てと、

これでもかと言わんばかりにデザイナーの熟練の技巧と古びない感覚が冴えわたり、われわれをたっぷりと楽しませてくれます。

着心地も当然のようにしなやかで優しく、しっかりとしたニットならではの重さを伴いながらも、不思議と疲れを感じさせません。

実に面妖なことに、このカーディガン、全取引先のなかでも当店しかオーダーしなかったようで、世界に存在するのはこの一着のみとなります。

酔狂かつ目の肥えた当店のお客様方ですから、これは争奪戦必至、気になる方は是非ともお早めにどうぞ。

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