失うとき はじめて まぶしかった時を知るの ~ blanc/ living work jacket & kitchen dress

とりわけ男性服について語られることですが、現代の衣類は大きく分けて3つのルーツまで辿ることができると云われています。
すなわち、ミリタリー、ワーク、そしてユニフォーム。

このように制服という概念が現在の服にもたらした影響は大きく、それは(「制服を着させる」ことの是非はさておいて)ある統一した装いを身に纏う行為に伴う表象をわれわれが美しいと感じるからに他なりません。

それが集団であれ個であれ制服を纏うことで生まれる凛とした緊張感、そして「場」の変換は独特の心地好さをもたらします。

blancのお二人はそうした要素に着想、そのまま何かしらの制服を作るのではなく、個々の日常に於ける概念としての制服を作り出しました。

女性用のワークジャケット。

ジーンズやワークウェアの生産地として知られる岡山県の児島で実際にユニフォーム用として織られた生地を用いています。
blancオリジナルの色に後染めされ、奥行きのあるいい風合いが引き出されました。

しっかりとしたコシがあり、一枚仕立てでも型は崩れません。

面白いのがポケットで、正面から見える3か所以外にも、実は両脇の縫い目に沿ってもう2つ設けられています。

ここに手を入れるとき甲に触れる面にはコーデュロイが張られており、手をほどよく温めてくれます。

春のみならず、真夏以外の季節はほぼ活躍してくれそうな、汎用性に優れたジャケットです。
まさに日常生活の制服。

この素晴らしいジャケットと同じシリーズで、シャツワンピースも入荷しています。

生地はこちらもユニフォーム用のもの。

共生地のくるみボタンは声高に主張せず、ただ静かにそこに佇んでいるだけでも、その存在はしかと確立しています。

袖口にはゴムが仕込まれ、作業時都合のいいポジションに収まってくれます。

ポケットは縫い目に沿ったシームポケット。
なお、こちらにはコーデュロイは用いられていません。

これ一枚でというよりは、ワンピース型の羽織ものとして、室内外を問わず活躍しそうです。

どちらもblancらしく、一見ゆるふわな可愛い服と思いきや実は細部まで徹底的に考え抜かれた本格派です。
日々のタフな相棒として、どんどん使い込んでください。

オンラインストアはこちらです→ living work jacket/ kitchen dress


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