座談会でご一緒した山田さんのブログのとある記事が、先日巷で話題になっていました。
なぜ「ダサい服」が売られ続けるのか? – 山田耕史のファッションブログ
座右の銘が我田引水である当店店主としましては、この興味深い記事に便乗しない手はありません。
当店ツイッターにて、好き勝手に「ダサい服」とは何かを考察してみました。
これが意外なほど反応がありまして、果ては山田さんの新たな記事で全面的にフィーチュアされてしまうことに。
「ダサい服」の判定基準を考える。 – 山田耕史のファッションブログ
恐悦至極です。
さて、ダサい服といえば、少し前はネルシャツがよく槍玉に挙げられたものでした。
ダサいも何も、そもそもお洒落かどうかを議論するようなタイプの服ではないのですが、一時期のネルシャツおよびその着用者への不当なバッシングは、目に余るほど。
先述のブログにあるように今は「ダサい服」トレンドも変わり、あまり酷くは言われなくなったものの、それでも往時の如く復権とまではいかないようです。
そんななかniuhansから届いたこの新作、インディゴ染めのフランネルシャツの美しさ。
ネルシャツの認識を改めざるを得ないのではないでしょうか。
「インディゴ染めの」「ネルシャツ」という字面、実にラギッドですね。
それでいながら粗野さなどひとかけらも見当たらない、奥行きのある色調、きめ細やかでしっとりとした風合いに、ホホ笑みがこぼれます。
ロールを描かない小振りのボタンダウンカラーに、比翼の前立て。
生地の上質さを引き立てる、清潔感に溢れたディテールの組み合わせです。
背面は2枚の生地を斜めにあてて中心で接合されたスプリットヨーク。
すっきりしたコンパクトなサイズ感や、光沢を抑えた貝ボタンの品位。
繰り返しますが、これネルシャツです。
なんだかんだ言っても、あと少しして肌寒くなってくれば、こうした起毛素材の温もりは素直にうれしいもの。
そんなコットンフランネルの魅力に自然と向き合える一着として、この秋強くお薦めしたい逸品です。
オンラインストアはこちらです→ ダークインディゴ/ ライトインディゴ