ウールのセーターは言うまでもなく魅力的なもので、当店では毎年秋冬に欠かせない重要なポジションを占めています。
一方で重量や洗濯などの手入れの問題、あるいは肌との相性の問題で、敬遠される方もいらっしゃるのは事実。
そうした見方によってはデメリットととらえられがちな特性にしても高次元でクリアしたものが増えてきてはいますが、とにかく気負わず楽に着たい、洗濯も気にしたくない、となると、さすがに選択肢は限られてきます。
そういったご要望に対しては、こんな一着でもお応えしたいところです。
凛とした清潔な緊張感に気楽さ、都市生活のリアリズムを追求するItheの、フリースプルオーバー。
以前リリースされた(当店で扱ったことはありません)、1940年代にフランス軍で用いられていたセーターを再構築したもの、それをさらに再構築し、フリースに乗せ換えました。
一般的にフリース素材といえばポリエステル100%ですが、ここで使用されているイタリア製フリースは27%の割合でビスコースが入っています。
ビスコースの名になじみのない方もいらっしゃるかも知れません。
厳密な理解をお求めでなければ、概ねレーヨンと同等のものを指すとお考えていただければだいじょうぶです。
そのシルキーな性質が(レーヨンは人絹と呼ばれていたくらいです)加わることで、とてもなめらかで柔らかい手触りに。
そしてフリース特有のカジュアルさも抑えられています。
もともとのディテールである、裾や袖口の幅広のリブはそのまま共生地となり、すっきりした印象となりました。
単品での着用はもちろんのこと、ほどよく薄手の生地や大きすぎないサイズ感を活かし、ジャケットなどと重ねるのもいいでしょう。
モックネックですので、上着の襟周りの汚れも防いでくれますよ。
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