早いもので、混沌の2020年も残すところあと2週間。
表に出ればすっかり冬本番。
いろいろな意味で、いつもより厳しく長い季節となりそうですね。
であるならせめて着るもので気持ちを穏やかにしていきたいもの。
たとえば、地味ながらやさしくあたたかなこの一枚を身に纏って。
Itheの新作No.42-RLは、1990年代に日本の高校生、とくに女子高生に絶大な支持を得ていたカーディガンをサンプリングして作られました。
アメリカの某ファッションブランドの、あれです。
拙文をお読みいただいているお客様のなかにも、当時愛用していた方は少なくないのではないでしょうか。
しかし、形状は踏襲しながら全く別物に仕上がっていまして、素材はニットではなく撥水性の高いナイロンタフタを採用。
それにポリエステル中綿をキルティングし、保温性を高めています。
裾と袖口のリブは廃され、中にゴムを仕込む仕様へ変更されました。
これにより、着用を繰り返してもよれることなく、ぴったりとしたフィット感を維持してくれます。
と、しっかりとアウター機能を備えてはいるのですが、実は最大限に真価を発揮するのはミッドレイヤーとして使用したとき。
軽く、薄手で、風を通さないだけでなく、着丈を短めに設定し、全体的にコンパクトなサイズ感でまとめています(サイズ表記よりも1サイズ分ほど小さめの大きさです)ので、コートなどの下に重ねるには最適です。
厳寒期のみならず、秋、そして春にもスプリングコートの下に重ねたりと、かなり長い季節を通して重宝するのは間違いありません。
丈夫で、もちろん洗濯も可能ですから、幅広いシチュエーションで気兼ねなく使い倒していけます。
主役の華やかさはないかも知れませんが、いつしか決して欠かせぬ存在となっている、そんな隠れた実力派です。
この一枚とともに、嘆きの冬を乗りきっていきましょう。
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