FACYにて公開された私的プレイリスト各曲を簡単にご紹介します

当店も過去2度参加している新生FACYの人気企画、ショップスタッフの公開プレイリスト。
あのお店のプレイリスト|仲町台Euphonica vol.1「素晴らしきインドネシアンポップスの世界」
あのお店のプレイリスト|仲町台Euphonica vol.2「素晴らしきアニメソングの世界」

編集部から年末年始に聴きたいもの、それも気分の上がる「アゲ」リストと、ゆったり落ち着ける「チル」リストの2パターンを作成せよとお題をいただきましたので、それぞれ作ってみました。

5つのショップが贈る「アゲ&チル」なプレイリストfor年末年始。- FACY MEN

今回は他のお店様との合同企画ということで各曲解説はありませんので、簡単な紹介文をこちらのブログに載せておきます。

まずは「アゲ」リスト。
こちらは店主個人の気分を前面に押し出した、やりたい放題なラインナップとなりました。

1 岩崎愛/ 好きなことを楽しみながら

ゼスプリのキウイのCMソングです。
聴きこむほどにじわじわと沁みてくる、アゲリシャスな佳曲。

2 Crosby, Stills, Nash & Young/ Carry on

アメリカンフォークソング界のスーパーグループCSN&Yの代表曲の一つ。
土臭さがたまりませんね。

3 Donovan feat. Jeff Beck Group/ Barabajagal

お次はイギリスから、ドノヴァン。
幻想的なフォークロックに、気分は高まるばかりです。

4 ザ・ゴールデン・カップス/ 銀色のグラス

惜しくも今年メンバーの2名が亡くなってしまいましたが、今でも横浜を代表するクールなバンドといえばカップスでしょう。
この曲はじっとりとしたグループサウンズ歌謡曲のメロディとメンバーの反逆心が悪魔合体し、凄まじい作品となっています。
ルイズルイス加部のベースなんて、何がどうなっているのやら。

5 Great3/ モナリザ

グレイト3は、もっともっと評価されて然るべきバンドです。
これだけキャリアが長く、メンバーチェンジも経て、なお作品の質が落ちないどころか切れ味が増していくなんて、そうできることじゃありません。
というわけで、敬意を表し今のところの最新アルバムからダンサブルな一曲を。

6 Wink/ One Night Heaven-真夜中のエンジェル-

音楽を聴くうえで勿体ないのは、先入観とかイメージで聴く前から敬遠してしまったり、世間の評価を自分の評価と重ねてしまうこと。
しかし、昂る曲は何であれ昂ります。
バブリーで艶っぽいWinkの歌を、いま改めて聴いてみてください。

7 Rick Astley/ Never Gonna Give You Up

あまりにも閉塞し気分の暗くなることばかりな今年だから、80年代の浮かれた世界観がより輝いてみえます。
リック・アストリーの、この悩みを知らないような太い声。

8 Original Love/ Love Song

東芝時代のオリジナル・ラヴはどれもこれも最高ですが、そのなかでも異色の一曲を1stアルバムから。
こんなにも倒れないでくれ、倒れないでほしい、倒れるなと叫ばれたら、倒れるわけにはいきませんね。

9 ICE/ Slow Love

当時は渋谷系やクラブ系の括りでとらえられてしまい、正当に評価されなかったICE。
しかしあらためて純粋なポップス職人集団として聴いてみれば、その真の実力がよくわかります。
渋谷は渋谷でも、宇田川町ではなく円山町とか道玄坂の雰囲気が漂い、いわゆる渋谷系とはやっぱり違います。

10 加山雄三/ 海 その愛

曲調が激しくないと気分が上がらない?そんなことはありませんよ。
大いなる海を思い描いて、この歌をうたってみてください。
ほら、恍惚とするでしょう?

さてお次は「チル」リスト。
こちらは、「アゲ」にくらべ正統派といいますか、店内でかかっていても違和感のない選曲にしています。

1 Patti Austin/ Say You Love Me

パティ・オースティンの魅力はその声。パワフルとかソウルフルとかではないんですが、とても品が佳いんですよね。
どこかミニー・リパートン『Lovin’ you』を彷彿させる、やさしくあたたかな一曲。

2 Lesley Duncan/ I Can’t See Where I’m Going

70年代に活躍し、英国のキャロル・キングと称されるほど才能に溢れたシンガーソングライターなのですが、なぜか世間的になかなか広まらず、初のCD化も死後(しかも2015年!)だった、レスリー・ダンカン。
とくに4thアルバム『Moon Bathing』は捨て曲一切なしの隠れ大名盤ですので、是非聴いてみてください!

3 Terry Callier/ What Color Is Love

フォーク?ソウル?ジャズ?そんなジャンル分けの無意味さを教えてくれるテリー・キャリアー。
この曲が収録されている同名のアルバムは、ジャケットのアートワークも実に美しく、完全無欠の必携盤です。

4 Instant Cytron/ My Thing

今年は素晴らしいミュージシャンの訃報が相次ぎました。インスタントシトロンの片岡知子さんまで…
ライブでも拝見したことがありますが、ほんとうにこの声なんですよ。体がとろけてしまいそうでした。
多くの名曲を残されたなかでも、最高傑作はこの曲だと思っています。

5 Judee Sill/ The Kiss

犯罪やドラッグに溺れ、荒み切った一生を送ったジュディ・シル。
殺伐としたその生涯に対し、彼女の生み出した作品は繊細で、優しく、そして神々しい。

6 Lamp/ ため息の行方

Lampは、いま日本でもっとも良質な音楽を作っているユニットのひとつだと思います。
極上のアルバム『ゆめ』から、シンガーソングライター新川忠をゲストヴォーカルとしてフィーチュアリングした、映画音楽を思わせる美しい一曲。

7 The Style Council feat. Tracey Thorn/ The Paris Match

『カフェ・ブリュ』はスタカンのなかでは異色作なのかも知れませんけど、私は結構好きですね。
たとえば、EBTGのトレイシー・ソーンをフィーチュアした、地味ながら素敵なこの佳曲とか。

8 Tom Waits/ Drunk On The Moon

初期トム・ウェイツ、昔から愛聴してます。
これだけ酒とたばこの匂いを撒き散らしておいて、本人が下戸と知ったときの衝撃ったらありませんでしたよ。

9 Roger Nichols & The Small Circle of Friends/ Look Around

われわれ世代のポップス愛好者なら、一度は通っているであろうロジャニコ。
数年前でしたか、40年ぶりの2ndアルバムが出たときはほんとうに驚きました。
しかも、あの瑞々しさはそのままで!
この最新曲、おじいさんとおばあさんが合唱していると思えないでしょう?

10 The Millennium/ There Is Nothing More to Say

ロジャニコと並ぶソフトロックの代表格、ミレニウム。
この曲は自分も若いころやってたバンドで何度か演ったことあるくらい大好きな作品で、何度聴いても飽きませんね。

これからの年末年始は、ご自宅でのんびり過ごす方が多いと思われます。
そんなひとときを彩るプレイリストとしてお楽しみいただければ幸いです。


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